本日もご覧下さりありがとうございます♪
日々あっという間に過ぎてゆき、色々アウトプットが追い付いていず申し訳ございません。
少し前のことになってしまいましたが…
3月29日、足利市で開催された、工藤刀匠の公開鍛錬を見学させていただきました。
足利学校周辺では江戸時代まで「足利学校打」と呼ばれる良質の刀が作られていたそうです。途絶えてしまった「足利学校打」を復活させようと2024年に『足利刀剣文化研究会』が発足。昨年に続き刀鍛冶による製作過程の一部が再現される「公開鍛錬」が3/28.29の2日間で4回、開催されました。
とてもよいお天気。見学席にはテントがありましたが、刀鍛冶さんたちの作業される場はまばゆいお日様の下。可搬式の鞴(ふいご:火力を起こすために風を送る道具)、工藤刀匠手作りの炉や槌が用意されていました。
炉の横には円座が用意してあり、そこが工藤刀匠の席、横座と呼び「親方=指示役」の座る場所だそうです。
公開鍛錬を見に行けなかった人から、後日ご質問をいただきました。
「4回やったということは、4本(振)の刀ができたの?」
いやいやいや!!!とんでもないです、そんな簡単な作業ではありません。1回の公開鍛錬で、一度鋼を折り返すことができるのです。
何度も折り返して地金がようやっと出来、さらに伸ばして形作って行くので刀の形になるのはずっと先だそう。今回の鍛錬はデモンストレーション的なものではなく、実際刀になる鉄を打つ様子を見られる、本当に貴重な場でした。
私が伺ったのは3回目の公開鍛錬。
まずは鉄と持ち手になっている棒との境、「こて首」の補強。鍛錬する度にこの部分が細くなるので外れないよう補強してから始めるそうです。
言葉にすると簡単ですが、補強・鍛錬…どれも熱した鉄を槌で叩くのです。鉄は熱いうちに打てという通り、毎回10回ほど叩くために、炉に入れる時間が5~10分ほど(測っていなかったので不確かです)。
根気と集中力が要る作業を何度も繰り返して、やっと刀の元になる鉄ができるのです。
鞴で風を送りながら叩けるまで熱せられたかの判断は鉄の色などで判断するそうです。屋外では火や鉄の色が見ずらいので、判断がとても難しいとのことでした。
何度も足される炭の匂いと…あとは何の匂いでしょうか、色々な匂いがするのもとても面白い体験でした
熱している間は工藤刀匠の解説や質疑応答など。今回作成予定の刀の型、玉鋼の実物なども回覧して下さいました。見たり聞いたり触ったり、写真を撮ったり匂いを嗅いだり、メモを取ったり…大忙しでとても楽しいっ 笑
解説の中には工藤刀匠の修行時代のお話なども多く、一般的な「会社勤め」とは違う「弟子入り」という文化、その文化だからこそ学べる伝統技術、難しさなどなど、興味深いお話がたくさんでした。
これまでの失敗談的なお話も面白かったです。それを公の場で語ることができるのは、失敗を失敗のままでは決して終わらせず、起きたことの理由を考え改善しさらに高いところを目指すからなのだろうなと感じました。
驚いたのは「相槌」についてです。話している人に対して聞き手が反応する短い言葉、声を「相槌」といいますよね。語源は鋼作りの相槌なのは周知の事かと思います。ならば、錬鉄での相槌もサブ的役割なのかな?と思ってましたが大きな間違い!
横座の人が打つのが相槌で全ての指示をこの槌音でするそうです。相槌は鋼を打たず、鋼を置く台を打っていました。とても澄んだ良く通る高い音。この音が聞こえたら、すぐ炉の横に集合。強く叩けば、向槌(実際鋼を打つ大きな槌)も強く打つ 相槌が弱ければ向槌も優しく、早く打つ・ゆっくり打つ、打ち始め、打ち終わりも相槌を聞きます
相槌は「絶対の命」だそうです
「たとえトイレの途中でも、呼び出しの槌音が聞こえたら途中で止めて(笑)飛んでいかなければならない」
工藤刀匠の、真面目で厳かな言葉で語られる8割本当で2割冗句?!とても素敵な解説で本当に面白かったです。
まだまだメモの1/4も書いていないのですがすっかり長々!私の理解力ではうまくお伝え出来ないことばかりです
活動報告…になっていなくて恐縮ですが…
GW中 群馬県邑楽町にて開催される「鶉(ウズラ)古城まつり」
この中で、工藤刀匠の公開鍛錬が開催されるそうです
◆日時:令和8年5月5日(火曜日・祝日)
◆会場:邑楽町多々良沼公園(群馬県邑楽郡邑楽町鶉新田12-1)
◆公開鍛錬:10:30~/13:30~(各回約90分 自由観覧)
ぜひぜひ皆さま、ご自身の五感で!
日本刀作りの様子、見て感じていただけたら嬉しく思います
◆速報◆
2026年現代刀職展 工藤刀匠の御刀が優秀賞に入賞されました!おめでとうございます‼ 将成鍛刀場のXより
2026.4.16
今回の投稿、全く持って初心者無知な内容で失礼しました。でも…専門分野の話はわからないことだらけですよね。同じく初心者の方、うなずいて頂けたら…刀に詳しい方、苦笑しつつあたたかく眺めていただけたら…うれしく思います。もし内容に間違いがございましたら教えて下さいませ。よろしくお願いいたします。



