注目のリターン

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初めまして!
カンボジアでマンゴーを使ったフレッシュジュースの製造加工をしている笠原拓絢(かさはら たくや)と申します。
カンボジアに来て4年目、この国のマンゴーを世界に誇るものにすべく、フレッシュジュースブランドPHNOM JUICE(プノムジュース)を立ち上げました。
そしてこの度、事業をより大きく、加工の技術をさらに高めるためにクラウドファンディングを行うことにしました。
カンボジアのマンゴーを世界に届けるために。
最後まで読んでもらえると嬉しいです。


僕は今までを振り返ると「猪突猛進」で進んできた人生でした。
好きなこと、興味があること、感動したこと、心に刺さったことは自分自身で全て行動して、体験してみる。全部やってみないと気が済まない性格です。

この猪突猛進で、2022年3月、日本での会社員を辞め、カンボジアに移住しました。
そしてこの国のマンゴーの虜となりPHNOM JUICEが誕生しました。
少し長くなりますが、ここに辿り着くまでのお話をさせてください。

人生を変える出会いがカンボジアでありました。
それはマンゴーです。
4年前の移住してすぐの頃、現地の友達からマンゴーをもらいました。

3〜5月になると市場やスーパーにたくさんの旬なマンゴーが並びます。友人からもらったマンゴーを家に持ち帰って食べた時、体に衝撃が走りました。
「なんなんだ、これは。」
びっくりするほど美味しかったんです。
口いっぱいに広がる濃厚な甘味と、爽やかな酸味。果肉がとろっとしていて、口の中で滑らかに溶けていくようでした。こんなに美味しい食べ物が今まであったのか。
あの時の感動、体を駆け巡る鳥肌・驚きは今でも忘れられません。
今世紀最大の発見をしたと、勝手に興奮していた僕はカンボジアのマンゴーについて徹底的に調べました。バイクでマンゴー農家さんを訪れたり、農家さんの家で泊まらせてもらい現場の方の声を聞いてまわりました。

マンゴーと出会ったときはコロナ禍の真っ只中。
農家さんの販路は主に海外輸出にあり、コンテナが止まっていることで輸出が制限されている状況でした。そのため実ったマンゴーは誰からも食べられることなく、地面に捨てられていく。そして甘い香りに誘われてハエがたかる。
こんなに甘く美味しい食べ物がどこにも行き場がなく捨てられていく現実がありました。
マンゴーの果肉を干して、長期保存できるようジャムのようなものを作っている農家さん
▽輸出に頼るマンゴー産業
マンゴーは年間約220万トンもとれます。その内、国内の消費・加工はわずか約10%ほど。
主な販路は隣国のベトナムやタイ、中国への生のマンゴーの輸出となります。輸出されたマンゴーはそのまま販売されるか、工場でドライマンゴーなどの加工品として加工され販売されます。その際の商品ラベルにはカンボジア産の表記はなく、他国の産地表記に変わってしまうことも少なくないと言います。


「国内で出荷できる場所が欲しい。」
農家さんから聞いた言葉です。
国内に販路が増えれば、農家さんの販売する選択肢が増える。輸出だけではない新しい販路の開拓にもなります。
カンボジア人は明るく、優しい人が多いです。誰かが困っていたら、そっと手を差し出す。そんな人たちが大勢います。僕は大学時代にカンボジアに初めて行って、この国の人々、文化が好きなりました。
そして衝撃を感じたカンボジアマンゴー。

可能性あるものが安く買い叩かれ、他国へ異なる産地表記で流れていく現実。カンボジアのマンゴーであれば、Made in Cambodiaで世界へ発信していくべきだし、世界に誇れるマンゴーになれるはずなのに。
途上国という括りで大量生産・大量消費を前提するのではなく、良いものに付加価値をつけてさらにより良いものにするべきなんじゃないか。
カンボジアのマンゴーを世界で誇るものにしたい。
マンゴーの可能性をカタチに変えたいと思い起業を決断しました。

今年、フレッシュジュースブランド「PHNOM JUICE(プノムジュース)」を立ち上げました。
果物を独自の配合でブレンドした冷凍フレッシュジュースです。
PHNOMはカンボジアの言葉で「山・丘」という意味。
僕たちのブランドが一つの大きな山となって、カンボジアから世界に発信できるプロダクトになってほしいという思いを込めて付けました。カンボジアのマンゴーと出会って3年、ついに完成した商品です。
▽なぜジュースなのか?
マンゴーといえばジャムやドライマンゴーなど様々な加工品がありますが、ジュースにした理由はカンボジアマンゴーの特徴でもある“酸味”にあります。
この国には様々な種類のマンゴーがあるのですが、中でも一番市場に出回るものはケオロミート種というものです。実が熟すと皮や果肉が鮮やかな黄色に変わる、日本のマンゴーとは異なる品種です。旬の時期には糖度が20度を超えることもあります。
搾汁の際に糖度を測ります。
最高級の太陽のタマゴの糖度基準が15度以上ですので、同等水準かそれ以上の糖度になります。そしてカンボジアのマンゴーにはこの甘味に加えて、酸味が味の下支えしているんです。
この酸味がジュースを作る上で欠かせない役割になっています。
カンボジアでは「Vitamin Juice」として発売しています。現在2種類のラインナップです。
PHNOM JUICEはマンゴーを主軸に置きつつ、パッションフルーツ、パイナップル、ライムをブレンドしたミックスジュースになっています。ほのかな甘みと、マンゴーを中心に4種類の果物が調和したトロピカルなジュースです。
フレッシュな果物そのものの味わいを引き出すため、水分も添加物も砂糖も何も加えておりません。またジュースにしたものをすぐに急速冷凍しているので、搾りたての新鮮な状態として品質を落とさずに飲んで頂けます。
▽ビジネスモデル
PHNOM JUICEは農家さんから直接果物を買取、自社の工房で加工・搾汁を行います。

農家さんへは直接足を運び、品質を確かめてから購入をしています。まだまだ取り扱える量は小さいですが、今後はより多くの現地農家さんと協働していきたいと考えています。

貯金を使って、2025年1月1日に民家を借りて工房を作りました。三が日に朝から晩まで壁を磨きながら「絶対に形にするんだ」と誓ったことは今も忘れません。

PHNOM JUICEを走らせてきたこの1年間、異国の地でのビジネスの難しさを痛感しながら、日々プロダクトとお客様と向き合っています。

朝はスタッフと一緒に果物をカットし、午後は商談や販売に出かけます。保冷バッグは年季が入り、バイク移動で日焼けが進み、最近はカンボジア人に間違われるようになってきました。
カンボジアのマンゴーがいかに可能性があるか、世界で通用するかをまずは地元の人に知ってもらいたいと思い、SNSでの発信も行なっています。

YouTubeで覚えたクメール語で地元の方とも少しだけ会話できるようになりました。
日本人である僕がカンボジアに居させてもらえて、この土地の産物であるマンゴーを扱わせてもらえている。だからこそこの国の言葉でマンゴーの魅力を伝えて、マンゴーに対する人々のマインドを変えていきたいと思っています。

僕たちのビジョンは「カンボジアから世界に誇るものを作る」ことです。

PHNOM JUICEはこれから世界へ羽ばたくブランドになります。
日本や世界にカンボジアのマンゴーの価値を届けていくことが僕たちの夢であり目標です。カンボジアにはマンゴーが育つための豊かな土壌があります。無かったのは、付加価値をつけるための加工技術や経験と知識だけ。日本人である僕らだからこそ、日本で教えて頂いた知識や経験をこの国で活かすことができる。
夢物語では終わらせたくないと思っています。

今回皆様からいただいたご支援は、工房への設備増設の資金として、活用させて頂きます。現在は小さい機械での少量の生産となっています。これからより多くのジュースを製造していくために機材の購入を行う予定です。

これ以外に人件費や各種費用を加えると、合計で300万円ほど必要となる見通しです。このうち第1目標として100万円(最大目標300万円)をクラウドファンディングで皆さまのお力をいただきたいと考えています。ぜひ応援していただけたら幸いです。


PHNOM JUICEを始めた最初、正直迷いがありました。SNSやお店への営業、たくさんの人に知ってもらうようにできる限りのことをしてきましたが、売上も思うようにいかず、貯めていた貯金も徐々になくなっていく毎日でした。本当にこれで良かったのか、このままで大丈夫なのか。体力的にも気持ち的な部分も疲弊していました。
それでも続けてこれたのは、カンボジアのプノンペンいる日本の方々のサポートでした。

「これは美味い。」「頑張れ、応援してるからお店置いていいよ。」「絶対諦めなければどうにかなる。」
一つ一つの言葉にどれだけ救われたか。どれだけ元気をもらえたか。感謝してもしきれません。
PHNOM JUICEは自分のプロダクトだと思ってましたが、今は違います。
みんなの応援と感謝と、世界に誇るものにする思いを背負った覚悟のプロダクトです。

僕は将来、日本・世界へPHNOM JUICEを持っていきます。
そして、カンボジアのマンゴーって美味しいんだって世界中の方に知ってもらって、この国のマンゴーにプライドと誇りを持って欲しいです。僕はまだまだ未熟で失敗もたくさんするかもしれません。それでも諦めず、PHNOM JUICEをまず日本に届けれるよう頑張っていきますので、応援の程、何卒よろしくお願いします!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!


笠原拓絢(ニックネーム:タキ)
1996年3月、埼玉生まれ。東洋大学経済学科卒。大学在学中にカンボジアにボランティアに行き、途上国の現実を目の当たりにする。卒業後は映像制作会社に勤務。日本テレビ「ZIP!」「真相報道バンキシャ!」でディレクターを務め2022年に退社しカンボジアへ移住。マンゴーでの起業を決意し、2025年4月PHNOM JUICEを立ち上げ現在に至る。2025年3月ソーシャルビジネスピッチ「夢アワード」にてオーディエンス賞受賞。読売テレビ「グッと地球便」にて特集を放送。
【参考リンク】
・Noteで起業までの道のりを書いています
・Instagram
▽リターンについて
クラウドファンディング限定の贈り物をご用意させていただきました!PHNOM JUICEは冷凍ジュースのため日本にお届けすることが現在はできません。代わりにカンボジアの魅力がつまった商品をお届けさせていただきます!
○PHNOM JUICE セット

PHNOM JUICEを飲んで頂けるジュースセットです。プノンペンにお住まいの方、プノンペン旅行を検討している方、ぜひPHNOM JUICEを飲んでみませんか!笠原が直接お届けに伺います。素材そのものの味わいをお楽しみください。
○ドライマンゴー 
ケオロミート種のドライマンゴーをお届けします。ヨーグルトに一晩つけて翌朝に食べると、マンゴーが水分を吸ってプルプル食感で楽しめます!朝ごはんや、おやつ、リフレッシュしたい時などにおすすめです。僕のお気に入りドライマンゴーをお届けさせていただきます。
○お気持ち応援コース

頂いたご支援をPHNOM JUICEの生産体制拡大にできる限りに使わせて頂きたいと思い、リターンに支援型のコースも多く入れさせていただきました。①~⑤コースで各リターン内容を少しずつ変えさていただきました。(分かりづらいので下記にまとめました。詳細は各リターン欄をご覧ください。)
・お気持ち応援コース①感謝のメッセージ(メール)
・お気持ち応援コース②感謝のメッセージ(動画)②PHNOM JUICE ストーリー
・お気持ち応援コース③感謝の手紙(直筆の手紙)②PHNOM JUICE ストーリー ③PHNOM JUICEバッチ
・お気持ち応援コース④感謝の手紙(直筆の手紙)②PHNOM JUICE ストーリー ③PHNOM JUICEバッチ ④工房にお名前を残します
・お気持ち応援コース⑤感謝の手紙(直筆の手紙)②PHNOM JUICE ストーリー ③PHNOM JUICEバッチ④工房にお名前を残します ⑤笠原拓絢のスポンサー
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※本ページに使用している画像はすべて、掲載の許可をいただいております。
最新の活動報告
もっと見るどうしてカンボジア?②
2025/12/27 18:50こんにちは!先週のカンボジアはクリスマスムード満載で、プノムジュースも市内のクリスマスマーケットに出店していました。「体調悪い方にお見舞いで持って行ったらすごく喜ばれました」「普段はジュースは飲まないけど、これは飲めるし美味しい」「子供が学校帰りに毎日飲んでます」ナチュラルなフレッシュジュースでお子さんからご高齢の方にも大好評でした!たくさんのお声を頂けて、皆さんの生活の一部にPHNOM JUICEがあること、とても嬉しく思っています。さて、前回の続き「どうしてカンボジアを選んだのか?」です。学生時代にカンボジアのシェムリアップへ行き、僕はカンボジアが好きになりました。しかし、当時は大学4年生ですでに日本で内定先が決まっていたため帰国。日本では映像制作に携わり、テレビ番組のディレクターをしていました。ミニドキュメンタリーの企画演出なども担当しました。会社員をして4年が経った時、今後の自分の人生を考えました。このまま決められたレールの上で生きていくので本当にいいのか?人生一度きりだし、この道で後悔しないか。当時の職場の先輩や友人、それ以外にもいろんな方に出会い、自分の本当にやりたいことは何なのかを探し続けました。転職も考えていました。その中で1つの本に出会いました。「裸でも生きる」という本です。最貧国と言われていたバングラディッシュで「世界に通用するブランドを作る」という理念を掲げて、高品質のバッグを作っている株式会社マザーハウスの創業者・山口絵里子さんの起業当時のエッセイです。山口さんは20歳前半に単身でバングラディシュに渡り、様々な壁にぶつかりながらも思いを貫き、事業として付加価値のある鞄などを生産していました。本の中でこんなフレーズがありました。「どうして君たちはやりたいことができるのに、やらないの?」ずっしりと重たく、心の中に入ってきました。お金とか、職種とか、ステータスとか、そういうものを全部取っ払って、本当に自分が取り組みたいこと、挑戦したいことは何なのか。カンボジアで過ごした日々が頭によぎりました。カンボジアのために何かできることをしたい。この子達のために何かしたい。何ができるかわからないけど、とりあえず行ってみよう。2022年4月、4年間勤めていた会社を退職し、カンボジアへ移住しました。そして、カンボジアのマンゴーと出会い、試行錯誤を経てPHNOM JUICEの今に至ります。人生何があるかわからない。辛いことも多い。しんどいことも多い。でもその中で、ちょっとした嬉しい出来事や価値あるものを作れた時、この選択をしてよかったって思えます。今こうやってPHNOM JUICEを始めることができて、皆さんに応援して頂けてることも感謝の気持ちでいっぱいです。何が何でも諦めずに、思いをカタチにしていきます。クラウドファンディング、第二目標に向かって精進していきます。皆様の応援とご支援、何卒よろしくお願い致します!笠原拓絢(Taki) もっと見るどうしてカンボジア?①
2025/12/22 20:31たくさんのシェア・ご支援をして頂き、ありがとうございます!皆さんのコメントが暖かく、事業への馬力になっています。第二目標の150万円へ実直に精進していきます。今回の報告ブログはPHNOM JUICEができるまでの「なぜカンボジアを選んだのか?」についてです。初めてカンボジアに興味を持ったのは映画でした。「僕たちは世界を変えることができない。」という映画です。学生時代、特にやることがなく暇を持て余していたので、毎日映画を見る生活を送っていました。その時に出会った作品です。内容は大学生の主人公がとあるきっかけでカンボジアに学校を建てるプロジェクトに挑戦することになり、悪戦苦闘しながらも仲間と一緒に学校を建てようとするストーリーです。(カンボジアに興味を持った方は是非見てみてください!)当時大学生だった僕は、この映画にめちゃくちゃ刺激を受けました。カンボジアって?”発展途上国”って?恵まれない子供達ってどんな生活を送っているの?自分の目で見ないと納得しない性格なので、その年の夏にカンボジアのシェムリアップに行きました。中心地から車で30分ぐらいの距離にあるボランティアスクール小学生から中学生の子供たちに英語を教えるというボランティア。ボランティアというと、“かわいそう”とか“貧しい”みたいなイメージがありますが、僕の想像していたものと現場は全く異なりました。目をキラキラさせながら勉強に向かう子供達。汚れたノートとちっちゃくなったペンを握りしめて、会えばいつも元気な「ハロー」をしてくれる。ただ、田舎の学校は日本のように教育環境は整っていません。学校に窓はないので雨が降れば水浸し。エアコンも扇風機もないので暑い日中は汗をかきながら先生の話を聞く子供達。それでも、子供たちは毎日を生き生きと、前を向いて生きていました。子供達の目の中には生き生きとした力がある。ただ生まれてきた環境が異なるだけ。学生だった僕にはどうもやるせない気持ちになりました。“いつかこの子達のために何かしたい。”心の中でそう思いました。そしてその4年後、日本の会社を退職してカンボジアに移住することを決断します。続く。 もっと見る公開から5日間、ありがとうございます!
2025/12/21 15:01プロジェクト公開から5日間が経ちました。皆さんのご支援のおかげで公開5日目で第一目標金額の100万円を達成することができました。本当にありがとうございます!感謝の気持ちで一杯です。頂いたご支援は大切に使わさせて頂きます。カンボジアマンゴーの挑戦に応援してくださった皆さんに、「応援してよかった」って思ってもらえるよう、思いを形に変えて、PHNOM JUICEを日本・世界に届けていきます。実は今、カンボジアは隣国との紛争が発生し大変な状況にあります。私が住んでいるプノンペンは無事ですが、国境沿いの地方では避難をしている方もいます。今回のクラウドファンディングを挑戦するか迷いました。苦しんでいる方もいる時に、やるべきことなのか。それでもする決断をしたのは、カンボジアのマンゴーの価値を磨いていくことが今の自分にできることと思ったからです。少しでも明るい知らせをカンボジアに届けていきたい。カンボジアから世界に誇るものを作る。日本・世界にPHNOM JUICEを届けて、カンボジアのマンゴーに世界が注目する未来を作っていきたいと思います。貢献っていったらおこがましいけど、加工産業からこの国の役に立ちたいです。そして新たにネクストゴールを設定しました。第2目標の150万円に挑戦します。最後まで皆さんのご支援を胸に走り続けます。これからも何卒よろしくお願いします!笠原拓絢(Taki) もっと見る






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