
赤須翔の作品には、引力があります。
本人が意図していないところで、いくつものマイルストーンを静かに置いていく。
2019年に、ユニット fuerafuera 名義で発表された「ムース」という楽曲。
子を思う母親をイメージして制作されたこの曲は、時間が経った今も、どこか自分の心に残り続けています。
場の雰囲気に呼応する即興性も、彼の大きな魅力のひとつです。
同時に、一度立ち止まって向き合える作品を持ち続けていることも、彼の表現の核だと感じています。
小笠原諸島の島々には、家族にちなんだ名前が多く残されています。母をテーマにした歌を持つ彼を、今度は土地そのものが引き寄せ、未来へと進ませているのかもしれません。
こうした、風のように土地と引き寄せ合いながら表現を重ねていくアーティストの存在は、ハートフルエコノミーにおいてとても重要な要素だと感じています。





