注目のリターン
皆さま、はじめまして。パリー食堂四代目の川邉晃希と申します。
この度は私たちのクラウドファンディングページをご覧いただき誠にありがとうございます。
本来、このクラウドファンディングは2025年12月30日に終了する予定でした。実際に実施してみると、多くの方にご支援をいただき、支援総額は 1661万円 に達しました。

心から感謝しております。
しかし一方で、目標金額には届かなかった という現実もはっきりと残りました。クラウドファンディング終了後、SNSや直接のメッセージで、
•「もう一度やらないのですか?」
•「足りない分は、どうやって賄うのですか?」
•「続けてほしい。諦めないでほしい」
という声を、想像以上にたくさんいただきました。
正直に申し上げますと、本来であればすべてのリターンを返し終えてから次を考えるのが義理だと思っています。そのことは、祖父とも、家族とも、何度も話し合いました。その中で祖父と私(孫)で出た結論は「もう一ヶ月だけ、粘りたい」という気持ちでした。
建物の傾きは進み、修繕や耐震工事の必要性は待ってくれません。
時間を止めることはできない、という現実があります。
一番苦しい時期に支えてくれたのは、他でもない家族でした。祖父、家族と話し合いを重ねた結果、第一弾のリターン発送と並行する形で、第二弾のプロジェクトを実施するという判断に至りました。
正直に言います。
第二弾の内容は、第一弾と大きく変わるものではありません。それでも、この建物を、パリー食堂を、次の世代へ残すために今できるすべてを出し切りたい。その覚悟のもともう一度、皆さまにお願いする決断をしました。どうか、この想いをご理解いただけましたら幸いです。
祖父と孫からのメッセージ ~世代を超えて受け継ぐ想い~
三代目・川邉義友より
私は、戦後の混乱期から今日まで、ずっとこの店と共に生きてきました。創業者である私の母は当時としては珍しい"女性の店主"でした。その背中を見て育ち、二代目から三代目へとバトンを受け取り、気がつけば何十年。この看板を守ることが私の人生でした。

そして今、四代目である孫がそのバトンを受け継ぎ新たな一歩を踏み出そうとしています。時代は変わっても「人を想う食堂」であり続けたいという気持ちは変わりません。
文化財の建物は、ただ"古い"だけではありません。戦争をくぐり抜けた記憶や、昭和の暮らし、そして皆さまの思い出が生きています。
どうかこの場所を未来の子どもたちにも見せてあげたい。そのために、皆さまの力を少しだけお貸しいただけませんか。
長年の感謝の思いを込めて──どうぞ、よろしくお願いいたします。
四代目・川邉晃希より
私は四代目としてパリー食堂を継ぎました。
幼い頃の記憶は祖父母が懸命に働く姿とともにあります。
祖父が炎に包まれたフライパンを振るう力強い姿。祖母がお客様との何気ない会話に優しさをにじませる姿。
その光景はいまも鮮明に目に浮かびます。

あの頃から、パリー食堂は私にとって「家族の営みの象徴」であり、地域のお客様にとっては「思い出が刻まれる場所」でした。
まさに、世代を超えて記憶をつなぐ"地域の記憶装置"だったのです。
しかし今、建物は壁が崩れ、全体が傾き始め、専門家からも「大規模地震で倒壊の恐れがある」と診断されています。
このまま放置すれば修繕費はさらに高騰し、文化財としての価値を守ることも難しくなってしまいます。
私が残したいのは単なる建物ではありません。
ここで流れてきた「世代を超えて人が集まり、語り合い、笑い合える空気」です。
祖父母がつくり、地域の皆さんと共有してきた時間を、未来の子どもたちにも感じてもらえるようにこの空間を次の100年へとつなげていきたい。
そのためにどうしてもいま耐震工事と修繕を実現する必要があるのです。
危機に瀕する文化財 ~今、救わなければ失われるもの~

パリー食堂は今年で創業100年を迎える老舗洋食店です。この建物に移ってからは98年になります。元々は別の場所で営業していましたが、火災で焼失したため1918年に現在の場所に移転してきました。
国の登録有形文化財に指定されているこの建物は、多くの人々に愛されてきました。
私の祖父(三代目)からは「よつぎがいないから自分の代で終わりにしようか」という話もあったのですが、100年近くある歴史を途絶えさせるのはあまりにももったいない。
そう思い、私が四代目として継ぐことを決意しました。
実は私自身、料理人としては中国料理のキャリアを積んできました。
18歳で東京に出て調理師学校に通い、その後中国料理店で修業。
しかし、パリー食堂の歴史と多くのお客様の思い出を守るため、昨年5月に法人化し、正式に四代目として引き継ぎました。


「50年前に来ました」「このクリームソーダを40年ぶりに飲みました」—そんな言葉を日常的に聞けるのは、普通のレストランではなかなかありません。
多くの方々の思い出が刻まれたこの場所を何としても守り、次の世代へとつないでいきたいのです。
しかし今、パリー食堂は大きな危機に直面しています。
耐震診断の結果、建物には深刻な問題があることが判明しました。
壁面には無数のひび割れが走り建物全体が傾いています。このままでは大きな地震が来た際に倒壊する恐れがあるのです。

日常的にも床が傾いていることを実感。キッチンに立っていると体が傾いているのがわかるのです。また、床下から水が染み出してくることもあります。立地や川の近くにあることが関係しているのかもしれません。
このまま放置すれば修繕費用はさらに高騰します。
そして何よりこの文化的価値のある建物と、そこに詰まった無数の思い出が失われてしまいます。

私たちは登録有形文化財としての価値を守りながら、建物を安全に使い続けるための耐震補強工事を実施する必要があります。
パリー食堂は昭和2年に建てられた歴史的な洋風建築で、国の登録有形文化財に指定されています。
しかし耐震診断により「大規模地震の際には倒壊の恐れがある」との深刻な指摘を受けました。
実際に、店舗正面の壁面にはひび割れや崩落が発生し、建物全体にも傾きが見られる状態です。
特に雨風や地震のたびに建物の状態は徐々に悪化しており、私たちも不安を感じながら営業を続けています。
専門家の方々に相談した結果、約4,000万円の費用がかかると試算されています。
このまま放置すれば修繕費はさらに膨れ上がり、文化財としての価値を維持することも営業を継続することも難しくなってしまいます。
安全性を確保することはもちろん、地域の文化や記憶を守るためにも今が修繕のラストチャンスなのです。
秩父市観光大使・林家たい平様より、応援メッセージをいただきました。

我が家から徒歩1分の所にあるパリー。
私の家はテーラーを営んでました。
両親は大変忙しく「今日はご飯作る時間がないからパリーね!」の声がかかることが多かったのです。
私達3兄弟は小躍りしてパリーの料理に舌鼓を打ちました。
ふるさと秩父は以前絹織物で栄えておりました。
その面影を街のあちこちで見ることが出来ます。
パリーのなんともハイカラで独創的な看板建築は、仕事で日本中を訪れている私も似た建物を見たことがありません。パリーの前に立ったことのある方なら分かるはずです。見たこともない景色なのに、なんだか懐かしく故郷を感じる。
近代的で効率のいい建築物が街の大半を占める現代にあって、パリーを残すことは、古き良き時代、人の心の拠り所、原風景を残す事だと思っております。どうぞ皆さま温かいご協力お願いいたします。
秩父生まれの落語家 林家たい平
ドラマ撮影でご来店いただいた、俳優・濱津隆之様より、応援メッセージをいただきました。

絶メシロードの撮影で初めてパリー食堂に訪れた時
「なんだこの渋すぎる建物は」
とわくわくしながら隅々にまで目を通してその年季を味わいました。
撮影で訪れる「絶メシ店」はその絶品メシは勿論のこと、
何とも言えない味わいを纏った店構えも外せない大きな魅力の一つだと実感しています。
飾らないあの王道オムライスの美味しさは多分何をどうしたって変わらないとは思いますが、
やっぱり多分、あのパリー食堂で食べるあのオムライスが一番美味しいんだと思います。
時代と生活が染み込んだパリー食堂を長くこの先も沢山の人達に味わってもらえるように、
皆さんも温かい応援をどうぞ宜しくお願いします。
濱津隆之
守りたいのは建物だけではない ~世代をつなぐ記憶の場所~
パリー食堂は単なる洋食店ではありません。戦後の記憶と昭和の暮らしが刻まれた「地域の記憶装置」とも言える存在です。
お客様の中には、「子どもの頃、祖父母に連れられて来たのを覚えている」という方も多くいらっしゃいます。
そして今度は、その方が自分の子どもや孫を連れて来てくださる。
そうやって世代をつないできたのがパリー食堂なのです。

レトロな雰囲気のメニュー表や昔ながらの調理法で作られる洋食の数々。これらはすべて昭和の記憶そのものです。
また、パリー食堂では月に一度子ども食堂も開催しています。
地域の子どもたちに昭和の洋食文化を体験してもらい、次の世代へと伝えていく取り組みです。


毎回30人前後の子どもたちが参加してくれており、地域のコミュニティの場としても機能しています。
このように、パリー食堂は単なる飲食店ではなく世代と世代をつなぐ大切な場所なのです。
プロジェクトの目的と挑戦 ~次の100年へのバトン~
このプロジェクトの目的は、「食と建物と記憶を次の100年へつなぐ」ことです。
私たちは目標額を4,000万円に設定しました。これは耐震補強工事と必要な修繕にかかる費用です。
大きく、高い目標ですが、100年の歴史を持つ文化財を救うために必要な資金です。
文化財を「閉じる」のではなく「未来へ開く」—それが私たちの選択です。
単に古い建物を保存するだけでなく、これからも多くの人々が集い、新たな思い出を作り続けられる場所として再生させたいのです。
最近では、TikTokやInstagramでの発信を始め、多くの若い方々にもパリー食堂の魅力を知っていただけるようになりました。
特にTikTokでは短期間で2万5千人以上のフォロワーを獲得し、新たなファン層も広がっています。

SNSでの発信をきっかけに繋がった経営やマーケティングのプロフェッショナルの方々。クラファン挑戦に向けて、応援メッセージをいただきました。
ど素人ホテル再建計画 様
僕もSNSを活用して沖縄の大赤字ホテルを黒字化させました。SNSの力は無限大ですし、パリー食堂さんには、100年近く愛されてきた地元の方やファンの方の強い応援があります。修繕費4000万という難しいチャレンジを乗り越えて、1ぜひ新しい歴史を作ってください。心より応援してます。
株式会社キークエスト代表取締役 青木創士(あおんぼ)様パリー食堂さんのバズってるTikTokを拝見し、そこからずっと応援してます。100年近く続く食堂の裏側にはこんなにも私達が知らない苦労と歴史に感銘しました。リアルをTikTokで見せていただきありがとうございます。修繕費4000万円をクラファンで集めるというのは、普通のクラファンならまず無理だと思います。しかし、パリー食堂さんのTikTokでは前代未聞レベルで応援の声が集まっています。きっと私と同じ気持ちの方がたくさんいます。みんなで歴史を紡げるご協力が出来たら嬉しいです。応援しております。
ご縁が繋がり、芸人・エハラマサヒロ様、
ミキの亜生様にもメッセージをいただきました。

地方に仕事で行ってもキタナシュランと言われる
古くから愛される食堂や町中華が好きな僕です。
98年もの間、たくさんの方々に愛されたお店が
老朽化という形で終焉を迎えてしまうのは本当に寂しい話で、
新たに作る事は誰にも出来ない歴史を刻んだこのお店をみんなの力で守りませんか?
戦乱の時代からの幾多の人間の思い出の場所を失って欲しくはないです!
この時代だからこそみんなで支えましょうよ!
エハラマサヒロ
パリー食堂さんとの出会いは、テレビ東京さんでやっていたドラマ「絶メシロード」です!
そこに映っていたパリー食堂をみて
「なんだこの最高な店!?これは直接この五感で、肌で感じないと!」と思い、
次の週にはお店に行きました。
実際にパリー食堂は生で見ると、迫力があって懐かしさもあり、そしてちょっと哀愁もある素晴らしいお店でした!
テレビで見るより何倍も素敵なお店でした!
あのお店の雰囲気は100年の歴史が作ったモノだと思います。
僕みたいな何にも考えてないようなやつでも、あのお店のすごさがわかります!!
あのオムライスはパリー食堂で食べるから意味があるんだ!!!
皆様にもパリー食堂の空気をこれからも味わってもらいたい!!
皆様!温かい応援をどうぞよろしくお願いします!!!
ミキ 亜生
支援金の使途 ~文化財保存のための具体策~
皆様からいただいた支援金は、以下の用途に使わせていただきます。
まず第一に耐震補強工事です。
登録有形文化財としての価値を損なわないよう専門家の指導のもとで慎重に進めていきます。
壁や柱の補強、基礎の強化などを行い地震に耐えられる構造にします。
次に、内装・外装の修繕。長年の使用で傷んだ部分を修復し、昔ながらのレトロな雰囲気を保ちながらも安全で快適な空間に生まれ変わらせます。
文化財建築の修復は一般的な建物の改修よりも複雑で費用がかかります。
使用する材料や工法にも制約があり、専門的な技術が必要となるためです。

このプロジェクトを通じて、パリー食堂は単なる「古い建物」ではなく過去と未来をつなぐ「生きた文化財」として再生することを目指しています。
あなたへのお返し ~昭和レトロ体験と特別な権利~
支援してくださる皆様へのリターンとして、パリー食堂ならではの特別な体験や商品をご用意しました。
レトロなメニュー表をモチーフにしたオリジナルグッズや食堂で実際に使っている食器など、昭和の雰囲気を感じられるアイテムや、クラファン限定の食券などをご用意しています。
また、特別な体験として普段は提供していない特別メニューを楽しめる権利など、ここでしか体験できないリターンもご用意しました。
(下記はイメージ画像となります)


法人の皆様向けには、店内への企業名掲示や貸切イベント権など、ビジネスにも活用いただける特典をご用意しています。
実現までのロードマップ ~工事計画とスケジュール~
目標達成後はすぐに設計管理事務所と協力して詳細な工事計画を策定。登録有形文化財の修繕には行政との連携も必要となるため慎重に進めていきます。
工事期間中も可能な限り営業を続ける予定ですが、一部作業中は休業せざるを得ない期間もあるかもしれません。
その際はSNSや店頭でしっかりとお知らせいたします。
完成後は、新たに生まれ変わったパリー食堂でのグランドオープンイベントを開催し、支援してくださった皆様をぜひお招きしたいと考えています。

未来へのメッセージ ~あなたの支援が紡ぐ物語~
最後に、私からの想いを伝えさせてください。
パリー食堂は単なる建物ではなく多くの人々の思い出が詰まった特別な場所です。
祖父の代で終わらせるという選択肢もありましたが、この価値ある場所を未来へつなぐことが私の使命だと感じています。

私自身まだまだ未熟な点も多いですが、100年続いてきたこの場所を守り、しっかりと次の100年のためスタートを切れればと思っています。
皆様のご支援は、昭和の記憶と文化を次世代に繋げる一歩となります。それは、この地域の歴史と文化を守ることでもあるのです。
どうか私たちの挑戦に力を貸していただければ幸いです。
皆様と一緒にパリー食堂の次の100年の物語を紡いでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
パリー食堂 四代目
川邉晃希
最新の活動報告
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【活動報告|よくいただくご質問⑤】正直にお答えします。「なぜ今まで工事をしてこなかったのか」
2026/01/27 21:30支援者の皆さま、そしてこのページをご覧くださっている皆さまへ。今回は、「なぜ、もっと早く耐震工事やメンテナンスをしなかったのか」というご質問について、正直にお答えします。■ ご指摘は、まったくその通りです正直に申し上げます。通常であれば、約100年近く建物を大きな改修もせずに使い続けることは、あり得ません。本来は、数十年に一度は大きなメンテナンスを行うのが一般的です。実際、近隣の同じように古い喫茶店のオーナーさんからも、「数十年に一度、必ず数千万円規模のメンテナンスを入れてきた」という話を直接聞いています。建物を残すということは、本来そういうことです。■ なぜ、できなかったのか(過去の話)パリー食堂では、祖父の代において、そうした大規模なメンテナンスは行われてきませんでした。理由は決して誇れるものではありません。祖父は、積極的な投資や将来を見据えた修繕をしてこなかった、というのが現実です。孫である私自身も、「なぜ今なんだ」「もっと早くにやるべきだったのではないか」という感情を、正直に抱いています。■ それでも「今」やる理由これは、あくまで過去の話です。私の代になり、パリー食堂を引き継ぐと決めた以上、「この建物をどうするのか」から逃げることはできませんでした。パリー食堂は、料理だけで成り立っている店ではありません。この建物、この空間だからこそ意味がある店だと、私は強く感じています。■ 壊した方が合理的だ、という意見もありました第一弾クラウドファンディングの準備中、飲食店コンサルタントの方から、こう言われたこともあります。「そんな建物は壊して、新しいものを建てた方がいい」「経営者としては、その方が採算が合う」要するに、費用対効果を考えれば、残さない方が合理的だという助言でした。■ それでも、私は険しい道を選びましたなぜか。私は、この空間にこそ、他には代えられない価値があると感じているからです。この空間でオムライスを食べながら、「おばあちゃんの味だ」「40年ぶりにクリームソーダーを飲みました」「50年ぶりに来ました」「父を、もう一度ここに連れてきたかった…」そう言って、涙を流されるお客様の姿を、私は何十回も実際に見てきました。これは、普通の飲食店では、なかなか体験できない光景です。■ パリー食堂は、秩父のランドマークです私個人の感覚ではありますが、パリー食堂は秩父のランドマークだと思っています。実際に、パリー食堂のためだけに数ヶ月に一度、愛知県から通ってくださるご夫婦もいらっしゃいます。北海道から足を運んでくださる方もいます。それは、料理だけで説明できるものではありません。■ 最後に「なぜ、もっと早くやらなかったのか」という問いは、とても正しく、重い問いです。私自身、その問いから逃げるつもりはありません。だからこそ、私の代で、この問題に決着をつける。それが、今この挑戦をしている一つの理由です。これからも、皆さまからいただく疑問には、一つずつ、正直にお答えしていきます。どうぞ、引き続き見守っていただけましたら幸いです。パリー食堂 四代目 川邉晃希TikTokでも詳しく説明していますhttps://www.tiktok.com/@parispil6vc もっと見る
【活動報告】よくある質問④「基礎補強」とは?建物を壊さず守るために行うこと
2026/01/26 21:00支援者の皆さま、そしてこのページをご覧くださっている皆さまへ。今回は、「基礎補強で具体的に何をするのか」というご質問について、できるだけ分かりやすくご説明します。■ まず最初に行うのは「根っこの部分」の補強です建物の基礎は、木でいえば根っこの部分にあたります。どれだけ立派な柱や壁があっても、この根っこが弱っていれば、建物全体は地震の力に耐えることができません。パリー食堂の耐震工事では、まずこの基礎部分を補強し、強くすることが最優先になります。■ 実は、ここが一番お金のかかる部分です基礎補強は、耐震工事の中でも最も費用がかかる工程です。理由は単純で、建物を支えながら、目に見えない部分を慎重に補強していく必要があるからです。■ なぜ「新築の方が安い」と言われるのか設計会社との打ち合わせの中で、こんな言葉をいただきました。「正直、改修工事よりも新築で建てた方が安く済むケースもあります」新築の場合は、土台の部分からすべて新しく作れるため、工事の工程がシンプルになります。一方で、改修工事は、既存の建物を残したまま、基礎を補強しなければなりません。■ パリー食堂の場合パリー食堂は、建物を壊さずに残すことを前提としています。そのため、新築のように土台からすべてを新しくすることはできません。土台の部分から完全に作り直すには、建物を一度壊す必要があるからです。■ 最後に基礎補強は、見た目が変わる工事ではありません。ですが、この工事を行わなければ、建物を未来に残すことはできません。目に見えない部分だからこそ、一番大切に考え、一番時間と費用をかける必要があります。引き続き、皆さまからの疑問について、一つずつ正直にお答えしていきます。どうぞ見守っていただけましたら幸いです。 もっと見る【活動報告|よくいただくご質問「融資は受けられないのか?」について】
2026/01/25 13:00支援者の皆さま、そしてこのページをご覧くださっている皆さまへ。今回は、「融資は受けられないのですか?」というご質問について、正直にお答えします。■ 結論からお伝えします融資については、1年以上前から銀行と協議を重ね、現在も継続して相談を行っています。ただし、耐震工事費用4,000万円以上を、融資だけで全額まかなうことは難しいというのが現時点での結論です。これは、私たちの努力不足というより、耐震工事という資金の性質そのものが大きく関係しています。■ なぜ耐震工事は融資が難しいのか耐震工事は、席数が増えるわけでも、売上が直接増える設備でもありません。銀行の融資区分では、「設備資金」として扱われることになります。設備資金は、一般的に返済期間(数年〜十数年)での返済が求められます。その条件の中で、パリー食堂単体の売上だけで4,000万円という金額を返済し続けることは、現実的ではないと私自身も判断しています。そして、その点が銀行側が慎重になる大きな要因にもなっています。■ 銀行融資は「過去の実績」が基準になります銀行融資は、基本的に過去の売上実績をベースに判断されます。正直にお話しすると、パリー食堂は過去、1日の売上が数千円という日が続いた時期も決して短くありませんでした。それは、皆さまに応援していただくようになった「今」とは、まったく違う状況です。■ 「なぜもっと早く手を打たなかったのか」という声についてこの点についてのご意見も、真摯に受け止めています。過去、祖父の代のパリー食堂は、「自分が食べていければいい」という考えが強く、積極的な集客や、新規のお客様を増やす施策はほとんど行ってきませんでした。正直に言えば、孫である私自身も「何をやってきたんだ」と悔しい気持ちになることがあります。ただし、それは過去の話であり、未来の話ではありません。■ 私たちは、ここから先を変えていきます今のパリー食堂があるのは、間違いなく、皆さまの応援のおかげです。過去の数字だけを見れば、融資が難しいのは事実です。だからこそ、融資だけに頼らず、クラウドファンディングという形で皆さまと一緒に未来をつくる道を選びました。■ 最後にこの活動報告は、「融資から逃げている」という話ではありません。現実を踏まえたうえで、最も実行可能な選択をしているというご説明です。これからも、いただいた疑問には一つずつ、正直にお答えしていきます。引き続き、どうぞ見守っていただけましたら幸いです。パリー食堂 四代目 川邉晃希 もっと見る




銀行の融資など受けれないのですか?