【西表島のパイナップルの歴史③】
―生食用パインへの転換とピーチパインの誕生―
西表島のパイナップルは、
やがて大きな転換期を迎えます。
安い輸入パインの増加により、
缶詰用パインの需要が減少。
そして
1970年代〜1980年代頃から、
それまでの**缶詰用(加工用)**から、
生のまま食べるパインへと
少しずつ変わっていきました。
それまで主流だった
缶詰用の大量生産から、
手間をかけて育てる
完熟の生食用パインへと
舵を切ったのです。
当時、西表島で作られていた
主なパイナップルは
ハワイ種
(正式名:N67-10/スムースカイエン)
その後、
スナックパイン(ボゴールパイン)や
ソフトタッチといった品種が
作られていました。
このソフトタッチは
小ぶりなため
売るのが難しいパインでした。
しかし
桃のような甘い香りがすることから、
西表島の農家が
**「ピーチパイン」**と名付け、
販売を始めました。
こうして西表島のパイナップルは、
缶詰用から生食用へと姿を変え、
今では
島を代表する特産品として
多くの人に親しまれるようになりました。
そして今も西表島では、
多くの農家が
パイナップルを育て続けています。
私自身も
この西表島のパイナップルに惚れ込み、
農家として日々畑に向き合っています。
これからも
このパイナップルの魅力を
多くの人に届けていきたいと思っています。
西表島アナナス農園
江袋正和



