
自閉症の正式な名前は「自閉スペクトラム症(ASD)」といいます。この「スペクトラム」という言葉、聞き慣れないかもしれませんが、実はとても素敵な考え方なんです。
「スペクトラム」を日本語に訳すと「連続体」という意味になります。一番分かりやすい例えは「虹」です。虹にはたくさんの色がありますが、どこからが赤で、どこからが黄色か、はっきりとした境目はありませんよね?色が少しずつ変化しながらつながっています。
自閉症の特性も、これと同じです。「ここからが障害がある人で、ここからは普通の人」という明確な線引きはありません。誰にでも「一つのことに熱中しすぎる」「予定が変わるとイライラする」「人の気持ちを想像するのが少し苦手」といった特性は、多かれ少なかれあるはずです。
私たちはみんな、この「特性のグラデーション」の中に生きています。自分と全く違う「特別な誰か」のことではなく、自分の中にもある特性、あるいは隣の友達にもある個性のこととして捉えてみてください。そう考えるだけで、世界の見え方は少しずつ優しくなっていくはずです。



