ご支援、誠にありがとうございます。
おかげさまで達成率1,108%、支援総額3,326,764円、61名の方にご支援いただいています。
そして、募集終了の2026年10月25日まで、残り4日となりました。
「50以上の工程」という言葉を、これまで何度も使ってきました。でも、その50がどんな工程なのかは、ちゃんとお伝えしてこなかったように思います。
最後の数日を前に、今日は山の中から、皆さまの手元に届くまでの道のりを、はじめから順にお話しさせてください。
狩猟 ― すべては、山の中から始まります
このバッグの革は、北海道の山で暮らしていたエゾシカのものです。
いま日本では、シカが増えすぎています。全国のシカの推定生息数は約303万頭。野生鳥獣による農作物の被害額は年間188億円にのぼり、そのうち最も大きいのがシカによる被害で、79億円を占めています。森では若木や下草が食べ尽くされ、山の土が流れ出す原因にもなっています。
これを食い止めるため、全国で1年間に捕獲されるシカは約74万頭。農作物や森林を守るための捕獲です。
けれど、捕獲された命のうち、食肉として活用されているのは全国平均でわずか1割程度。皮にいたっては、活用されているのは数%ほどで、98%近くが捨てられているとも言われています。一方で、国内で売られている鹿革製品のほとんどは、海外から輸入された鹿革です。
日本の山には、使われないまま捨てられていく鹿革がある。私たちは、このバッグのために鹿を獲っているわけではありません。森と人の暮らしを守るために獲られた命を、できる限り無駄にしないこと。それが、LEATHERECTIONの出発点です。
処理 ― 時間との勝負
革の品質は、実は捕獲された直後に大きく左右されます。
獲ったあと、どれだけ早く適切に処理するか。血抜き、解体、皮を剥ぐ作業。ここで時間がかかったり、扱いが雑だったりすると、皮は傷み、どんなに腕のいい職人でもいい革にはできません。
お肉は食肉に、皮は革に。一頭の命を、食べることと身にまとうことの両方に生かす。山の現場の丁寧な仕事が、このバッグの最初の品質を決めています。
原皮の保存と輸送
剥いだ皮は、そのままではすぐに傷んでしまいます。塩を打って水分を抜き、状態を保ったまま、鞣しの工程へと送り出します。
この段階の皮は、まだ「原皮(げんぴ)」と呼ばれる、生きものの名残を強く残したものです。
鞣し ― 皮が、革に変わる
「鞣し(なめし)」は、腐ってしまう「皮」を、長く使える「革」に変える工程です。
毛や余分な脂を取り除き、薬剤に何日も漬け込み、乾かし、また調整する。いくつもの工程を、一枚ずつ状態を見ながら進めていきます。
エゾシカの革は、もともと薄く、繊維が細かく、驚くほど柔らかい。その良さを殺さずに、日常で使える強さを持たせる。ここが、鹿革づくりのいちばん難しいところです。
革を選ぶ
鞣し上がった鹿革は、一枚一枚、大きさも厚みも表情も違います。山で生きていた個体の革なので、同じものは一枚もありません。
木の枝で擦れた跡、虫に刺された跡、血管の跡。それは、その鹿が山で生きていた証です。
最初の仕事は、「この一枚は、どの製品に向いているか」を見極めること。大きくて状態のいい革はトートに。小さい革や、傷の多い革は、別の製品に。ミディトートは一枚革で大きく取るので、使える革は限られます。ここで選ばれた革だけが、裁断に進みます。
漉き
革は、部位によって厚みが違います。そのままでは、縫い合わせた部分が厚くなったり、持ち手だけ硬くなったりします。
そこで「漉き(すき)」という工程で、革の裏側を削って厚みを揃えます。薄くしすぎれば強度が落ち、厚ければ柔らかさが消える。鹿革はもともと薄くて柔らかいので、ここの加減が特に難しい。鹿革の癖を知っている職人でなければ、きれいに漉けません。
裁断
革には繊維の方向があり、場所によって伸び方が違います。背中に近いところは詰まっていて、お腹に近いところは柔らかく伸びる。どの部分をバッグのどこに使うかで、持ったときの形も、使ううちの馴染み方も変わります。傷や血管の跡を活かすのか、避けるのかも、ここで決まります。

効率よく数を取ることより、一つ一つがいい形になることを優先しています。
縫製
ミディトートは、側面から底面まで一直線に縫っています。パーツを増やせば形は簡単に出せますが、縫い目が増え、鹿革一枚の表情が途切れてしまいます。だから、縫い目を減らして、そのかわり一本一本を丁寧に。
力のかかるところは、本来1度でいいところを3度縫っています。裏地も芯材もないバッグなので、縫製が形と強度のすべてを支えています。底は中心で一本縫い合わせ、両脇に約13cmのマチを作る仕立てです。
内ポケットも本体と同じ鹿革で作り、鍵用のレザーリーシュも、この段階で取り付けます。
検品
最後に、一点ずつ検品します。縫い目、コバ、持ち手の強度、ストラップの金具。
革の表情は一つ一つ違うので、見ているのは「傷があるかどうか」ではありません。「この革の個性として美しいかどうか」です。
山で一頭の鹿が獲られてから、皆さまのお手元に届くまで。50以上の工程があり、そのどれもが、急げば早くなるものではありません。
生産は10月下旬から始まり、2027年4月末までに順次お届けします。お待たせしてしまいますが、この一つ一つを飛ばさずに作らせてください。
いただいたご支援は、山の現場から職人の手まで、この長い道のりのすべてにつながっています。
現在のリターン状況
30%OFFのコースは完売いたしました。現在お選びいただけるのは、
・25%OFF 56,100円
・20%OFF 59,840円
・15%OFF 63,580円
・2個セット33%OFF 100,232円(残りわずか)
・2個セット30%OFF 104,720円
です。一般販売予定価格は74,800円です。
この価格でお届けできるのは、募集終了の10月25日まで。残り4日です。
迷われている方は、ぜひこの機会にご検討ください。
日常的によく使うものだからこそ、
シンプルで使いやすく 存在感のあるエゾシカ革をご提案致します!
生活の中に特別な想いを
最後の4日間、引き続きどうぞよろしくお願い致します!
LEATHERECTION
林 徹



