初めまして。こんにちは。 今回のプロジェクトを担当する、日本ヴィーガンコミュニティ代表理事の工藤柊です。 本日から活動報告を行い、まずは3人の理事メンバーが 「どんな思いを持っているのか」 「どんな社会を実現したいのか」 について、紹介して行こうと思います。 最初の投稿は、代表理事を務める工藤柊(Kudo Shu)です。 よろしくお願いします。 ①工藤の思い まずは、僕が日本ヴィーガンコミュニティにかける思いを書きたいと思います。 まず、僕がヴィーガンになるきっかけとなったのは2016年の11月、高校生の秋のことでした。 受験勉強をした帰りに、車に何度も轢かれた文字通り、"ぺちゃんこの猫"を見て、大きなショックを受けました。 地球温暖化を始めとする環境問題や、世界中の飢餓や争いが存在し、僕が毎日何不自由なく生きる一方で、世界には辛く苦しい思いをしている人たちがいるという不条理にずっと違和感を抱いていました。 そんな中で見た"ぺちゃんこの猫"は、僕が人生で初めて目の当たりにした、不条理によって命を奪われた存在でした。 それから調べて行くうちに、多くの車に轢かれる野良猫はもちろん、保健所で殺処分される犬や猫、そして残酷な扱いを受ける家畜動物のこと、そして畜産業によって生じる環境問題についての事実を知りました。 生きることは何かを犠牲にすることだという覆ることのない真理に絶望する一方で、それでも生きていくならば最小限の犠牲にしたい。 そういった思いで、ヴィーガンというライフスタイルを開始して、もうすぐ二年が経とうとしています。 (詳しくは、Youtubeの動画やブログに記載しているのでご覧ください) そして、ヴィーガンを継続していく内に、イベントやSNSなどで同じヴィーガンを実践する人たちと出会いました。 友人になった人の多くは、「非道な扱いを受ける動物のため」「地球環境を守るため」「飢餓で苦しむ人々のため」などの他者を思いやる心からヴィーガンを実践している人たちでした。 しかし仲良くなるにつれて彼ら彼女らの優しさを更に知る一方で、辛い思いをしていることを知ることになりました。 「食事する飲食店がなく、付き合いのご飯にいけない」 「理解してもらえず、友人が離れていってしまった」 などはよく聞く悩みでした。 中には僕の前で涙を流すほど、辛く悲しい思いをしている方もいました。 人の立場になって考え、いつも目の前の人のことを思って行動することができる、大切な友人がどうして涙を流さなければいけないのか。 こんな人こそ笑顔で幸せでいて欲しいのにと、悲しい気持ちでいっぱいになりました。 また、辛い思いをしているのは、ヴィーガンを実践する人だけではありませんでした。 僕が大学に入って、ヴィーガンについて話し、実際にヴィーガンを実践してくれた人が5人いました。 しかし、既に全員がヴィーガンをやめています。 理由はさっきと似ていて、 「甘いものが気軽に食べられずストレスが溜まる」 「仲間や先輩と付き合いのご飯にいけなくなった」 などが多かったです。 そして、この中にもヴィーガンを実践したい思いと、実践することが難しい葛藤で涙する人がいました。 それまで僕は、畜産業の真実を知らせ、ヴィーガンを実践する人を増やすことを目標としていました。 しかし、そのせいで心優しい大切な友達が、辛い思いをさせてしまいました。 その時の僕は、ヴィーガンを増やすということが目的になり、目の前の大切にするべき友人のことを本当は考えられていなかったんだと、今は思います。 そんな経験から、"優しい人の涙をもう見たくない"と決意しました。 ②工藤の実現したい社会 こんな思いを持ち、日本ヴィーガンコミュニティで僕が実現したいのは、ヴィーガンになろうと思えば簡単に楽しく実践できる"Hello Vegan!"な社会です。 現在、ヴィーガンを実践する人たちが利用できる飲食店や商品が少ないこと、そもそも認知度が低いことなどによる、ヴィーガンを実践しにくい環境であることは、その飲食店や商品を利用するヴィーガンを実践する人が少ないからです。 そして、先ほどの僕の経験からもわかる通り、ヴィーガンを実践する人が少ない理由もまた、ヴィーガンを実践しにくい環境だから。 つまり、負の循環に陥ってしまっていると考えています。 そこでこの循環を解決するためには、ヴィーガンを実践する人を増やすか、ヴィーガンを実践しやすい環境を整えるか、どちらかに取り組む必要があります。 ヴィーガンを実践する人を増やす活動は、優しい人の涙はもう見たくはないので、僕は一旦休むことに決めました。 僕は、後者のヴィーガンを実践しやすい環境、"Hello Vegan!"な社会をまずは創ろうと思いました。 誰もが簡単に楽しくヴィーガンを実践できる環境が整えば、僕の大切な友達は笑顔でヴィーガンを無理なく実践することができ、更に多くの方がヴィーガンというライフスタイルを選ぶことに繋がり、好循環が生まれると考えています。 そして、一人ひとりがヴィーガンを実践するようになれば、世界中の人々や動物、地球環境への負荷が減少し、平和な世界へ貢献できると確信しています。 以上が、僕が日本ヴィーガンコミュニティを設立するに至った思いと、実現したい社会です。 最後まで読んでくださりありがとうございました。 引き続き、誠心誠意努力していこうと思います。 よろしくお願いします!