
いつもオケタニ石鹸復刻プロジェクトを応援いただき、ありがとうございます。
オケタニコスメ代表・久保敏朗へのインタビューを、泡の妖精「アワちゃん」とともにお届けする全8話のシリーズ。
第4話では、オケタニ石鹸の製造が終わると知った時の気持ちについて聞きました。
第4話「オケタニ石鹸が消えると決まった時」
長年にわたり石鹸を作り続けてきた職人・桶谷正廣から、突然引退する意向を聞かされた久保敏朗。
それは、オケタニ石鹸がこのまま世の中から消えてしまうことを意味していました。
久保敏朗は、その決断をすぐに受け入れることができませんでした。
これまで多くのお客様に愛され、品質を評価されてきた石鹸です。
このまま終わらせてはいけない。
何とかして残す方法はないのか。
久保敏朗は桶谷正廣に、何度も何度も、
「この石鹸を世の中に残しましょう」
とお願いしたそうです。
しかし、石鹸作りを受け継ぐ後継者はおらず、桶谷正廣の身体も、長年の製造を続けられる状態ではありませんでした。
「もう、続けるのは難しい」
そう告げられた時、久保敏朗には返す言葉がありませんでした。
残したいという気持ちがあっても、自分が代わって製造できるわけではありません。
職人が長い年月をかけて身につけた技術を、すぐに引き継ぐこともできません。
現実を前に、ただ見送ることしかできなかったのです。
久保敏朗は、その時の気持ちを、
「何もできない悲しさと苦しさで、岐路に立ったような気持ちでした」
と振り返ります。
商品がなくなるということは、単に店頭から一つの商品が消えるだけではありません。
作り続けてきた職人の技術や思い、愛用してくださった方とのつながりも、途切れてしまう可能性があります。
それでも当時は、製造を続けるための方法を見つけることができませんでした。
この時に感じた悔しさは、長い年月が経っても、久保敏朗の中から消えることはありませんでした。
そして後に、その思いがオケタニ石鹸をもう一度世の中へ届けるための、大きな原動力となっていきます。
ぜひ、漫画とあわせてご覧ください。
次回の第5話では、「今も忘れられない、お客様や販売店からの評価」についてお届けします。
2011年、東急ハンズで届いた大きな知らせ。
久保敏朗が思わず「ヤッター!」と叫んだ、忘れられない出来事をご紹介します。
引き続き、オケタニ石鹸復刻プロジェクトを見守っていただけましたら幸いです。



