

「エンゲージド・ブッディズム」という言葉があります。平和活動で著名なベトナムの禅僧ティク・ナット・ハン師が作った言葉と言われています。日本語では「社会参加仏教」や「社会参画仏教」と訳されていますが、定訳はありません。日本で生まれた言葉ではなく、ましてインド由来でもない。しかしそれは社会と仏教のかかわりに焦点をあてた言葉として最近使われるようになっています。なぜ仏教の中にこの言葉がなく、西洋で生まれたのか? そうした問いが、この特集の核心にはあります。先回りして言うなら、仏教はその言葉を必要としなかった――言葉にする必要もなく、仏教とは社会とかかわっているものではないのか。仏教が本来のあり方を示すとき、仏教は社会とコミットしていくものなのではないか。現実社会に対して仏教はどのように関わるのか。仏教の歴史を踏まえた視点と今現在の日本社会を視界に捉え、広い視野で社会と仏教のかかわりを問い直す試みです。

ティク・ナット・ハン 
Thich Nhat Hanh(釈一行、1926~2022年)ベトナム禅僧。ベトナム戦争時訪米し平和活動を行い、帰国不可能となりフランスに亡命。キング牧師によりノーベル平和賞に推薦された。フランスに創設した僧院プラムヴィレッジを拠点に平和活動を続けた。
マハ・ゴサナンダ 
Maha Ghosananda(1929〜2007年)カンボジアのテーラワーダ仏教長老。14歳で出家。インドのナーランダー大学で博士号取得。隣国タイで修行中にポル・ポト政権が誕生しジェノサイドが発生、つづいて内戦に突入するなか、平和活動を展開。難民を安全に帰還させる行進(法の行進)を率いた。
ルアンポー・カムキアン 
Luangpor Khamkhian(1936~2014年)タイを代表する社会開発僧であり瞑想指導者。タイに留学中のプラユキ・ナラテボー師が師事して出家した師として知られる。自然保護のため樹木に衣を着せて出家させたり、タイにおいて法の行進(タンマヤートラ)を率いた。
プッタタート(タイ)/B.R.アンベードカル(インド)/アナガーリカ・ダルマパーラ(スリランカ)/ビック・ボーディ(アメリカ)/スラック・シワラック(タイ)/佐々井秀嶺(インド)/有馬実成(日本)/他多数(敬称略)
締切まであとわずか。ぜひご支援をお願いいたします。
本プロジェクトの締切は、2026年3月29日(日)23:59です。
目標金額150万円に向けて、最後の時間を迎えています。
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