
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。
皆様はウミガメに関する逸話で、「ウミガメは産卵するときに泣く」というものは聞いたことがありますか?
とても神秘的な話ですが、これはある意味本当で、ある意味違います。本日はそんなウミガメの涙に関してお話させていただきます。
まず、ウミガメの涙は嬉しい、悲しい、痛いetc・・・ 感情による涙ではありません。
ウミガメはご存知の通り、海で生活する生き物です。ウミガメの四肢は水をよく通す構造になっているため、エサを食べる・水を飲むをしなくとも常に体に海水が取り込まれていきます。
その一方で、ウミガメの腎臓は海水中で生活するには塩分の処理能力が足りません。
そのため腎臓とは別に、大量に取り込まれる塩分を排出する器官が必要なのです。
そこでウミガメが獲得したのは、「塩類腺」という分泌器官です。ウミガメの塩類腺は目のすぐ下にあり、これがウミガメが泣いているように見える理由です。
産卵するときに泣くと言われているのは、水中では塩類腺からの分泌がわかりにくいことや、陸上がってきて人間が観察しやすいためなどが考えられます。
つまり、ウミガメの涙の正体は海水を凝縮したとってもしょっぱい液体です。本当にしょっぱいです。(飼育員談)
また、人間の涙とは違いとろみがあり、触ると糸を引きます。
この塩類腺という器官ですが、なんと頭蓋骨に占める割合は脳みそよりも大きいです。
それほどまでして海に適応するなんて、青い惑星地球に生まれた生命として上手な選択ですよね。
余談ですが、この塩類腺、他の海生爬虫類でも発達しています。ですが、種類によって場所が違うんです。
ウミヘビは舌の下に、ワニは舌に、ウミイグアナは鼻の中に、それぞれ塩類腺を持っています。
つまり、ヘビとワニはよだれが、イグアナは鼻水がしょっぱいということになります。
同じ海の中で暮らす爬虫類でも、少しずつ異なるなんて面白いですよね。
普段はなかなかわかりにくいウミガメの涙ですが、ウミガメサポーター様限定の大きなウミガメ甲羅磨きの際は見ていただくことができるかと思います。
ウミガメプールの水を全部抜いて行うプール掃除の際に行うイベントですので、ウミガメ達と同じ空間に入って磨いていただけます。
ウミガメサポーター入会権は、クラウドファンディングのリターンにもなっておりますので、この機会に是非ご検討ください。
大変申し訳ないのですが、安全の保障ができないため舐めていただくことはできません。
今日の写真は4/15に行ったプール掃除の時の、水を抜かれてじっとしているアオウミガメです。
目の乾燥を防ぐためか、多くの個体が目を閉じています。卵から孵化した時以来の乾燥でしょうから、今までのカメ生に思いをはせているのでしょうか。
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