皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。
「鶴は千年亀は万年」という言葉は様々な所で耳にすると思います。
鶴もカメも長寿の象徴の動物ですから、それにあやかって縁起を担ぐ言葉です。
本日は、カメは本当に万年生きるかについてお話させていただきます。
最初に、残念ながらカメは万年生きません。ですが人間より長生きするカメはいます。
まず、生物は基本的に体が大きく代謝がゆっくりであるほど長生きし、身体が小さく代謝がはやいほど短命な傾向があります。
それに加え、爬虫類は変温動物のため、体温の維持にエネルギーコストを消費しません。
ですので、同じ大きさの哺乳類や鳥類よりは長生きする傾向があります。
それを踏まえまして、陸上で一番長寿な動物はアルダブラゾウガメの亜種の個体でジョナサンという名前がついています。
ジョナサンさんはなんと齢193歳。人間の平均寿命は71.4歳なので、約2.7倍。
今から193年前は、日本は江戸時代。世界では、アヘン戦争が起こる少し前です。
ダイナマイトを発明し、ノーベル賞を設立したアルフレッド・ノーベルが生まれた年に生まれたと考えられています。
考えられています、というのはジョナサンさんの記録が残っているのが193年前からだからです。
実際はもう少しお年を召している可能性もありますが、なんたってその当時の事を知る人間はもう誰も居ません。
アルダブラゾウガメを含むゾウガメの仲間は、総じてかなり長寿な傾向があります。
決してジョナサンさんがとびぬけて高齢なわけでは無く、150~200歳近いと言われる個体は複数います。
100年くらい生きるゾウガメは決して珍しい存在ではありません。
体がとても大きく、代謝が非常にゆっくりなおかげで長生きができるのです。
ゾウガメはカメの中でも長寿な生き物ですが、他のカメも同じサイズの動物と比較するとはるかに長生きです。
時代の移り変わりを見てきたそのまなざしは、人間がいかにちっぽけな存在であるかを教えてくれます。
人間よりもはるかに昔からゆっくりと進むカメ達の営みを、人間が止めることが無いようにしていきたいですね。
本日の写真はまだまだひよっこなギリシャリクガメです。先輩カメにかこまれてすくすく成長してほしいですね。
本日もご覧いただきありがとうございました。



