
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。
本日の紀宝町は快晴です。ウミガメ水族館内はカメ達のために暖かくしてあるのですが、最近は流石に冷房をかけ始めました。それでもかなり「夏」を感じていただける温度です。
ニンゲン用にもプールが欲しいところですね、、、。
さて、本日はウミガメのゆかいな仲間たちをご紹介させていただきます。
ウミガメは世界中の海を旅して生活していますが、決してひとりではありません。
ウミガメの旅の仲間たちは、甲羅や皮膚にくっついて一緒に移動します。
その仲間の名前は、「カメフジツボ」。カニやエビと同じ甲殻類の仲間です。
皆さんは堤防やテトラポット・磯や船の底などについているフジツボは見たことがあるでしょうか。
カメフジツボはそんなフジツボの仲間の中でもかなりの大型種で、大きくなると8cmにもなります。
甲羅や皮膚にくっついたカメフジツボは、カメの背中で海流に乗ってやってくる小さなプランクトンなどを捕食して生活しています。
カメフジツボにとってカメの背中は、自動でご飯が運ばれてくる無料の回転ずしのようなものです。つまり、天国。
そんなウミガメとカメフジツボの関係において、唯一最大の欠点があります。
それは、「ウミガメにとっては百害あって一利なし」なことです。
フジツボはウミガメにたいしてお礼もしなければ、何かで貢献することもありません。
それだけならまだしも、カメフジツボが増えすぎると身体のバランスが取りにくくなったり、手足や首などの関節・目の近くに付くと物理的な障壁になってしまったりします。
しかも、ウミガメの手足はそこまで器用に動かせるわけでは無いため、ついてしまったフジツボは取る事が難しいです。
弱ってしまったウミガメはじっとしていることが多いため、フジツボが増えやすくなってしまいます。
すると今度はフジツボのせいで動きにくくなり、より弱っていってしまう、、、という負のスパイラルに突入します。
ここまででカメフジツボのことをすごい悪者のようにお伝えしてしまったのですが、決して皆さんに嫌いになってもらいたいわけでは無いんです。
むしろ、こんな生き物がいるんだ!おもしろい!と思って頂きたいんです。
カメフジツボはフジツボの仲間なのに自分で少しずつ移動することができたり、見た目がかっこよかったり、魅力が沢山あるんです。
その生活の仕組みが、ウミガメに寄生するヒモ、というだけなんです。しかもモラハラなヒモです。
私はそんなカメフジツボが大好きです。まだまだ謎が多い生き物ですので、ウミガメの利益になることをしていると報告されるのを待っています。
そうしたらもうすこし世間の風当たりも優しくなって、私も胸を張って大好きといえます。
今日の写真は保護したウミガメについていたカメフジツボです。かなり立派なサイズで私は大興奮でした。
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