
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。
本日の紀宝町は快晴です。蝉の声も日に日に大きくなり、夏を感じます。
カメ達は気温や日照時間で季節を感じ取っているので、蝉の声を聴いても夏だなあと思わないんでしょうか。
さて、クラウドファンディングも残り3日となりました。
本日はウミガメの赤ちゃんが持つ、2つの能力についてお話させていただきます。
まず一つ目は、卵から孵るためのツノです。ウミガメの赤ちゃんは、卵を自力で突き破って外の世界に出なくてはいけません。
その時に活躍するのが、脚の爪と頭の「ツノ」です。
このツノは正式名称を「卵角」といい、カメの仲間の赤ちゃんに広く見られる器官です。
大きさは小さく、殻を破るためと聞くとかなり頼りなく見えます。
実際に殻を破る様子を内側から見ることは不可能なので、この角がどれほど活躍しているかはわかりませんが、子ガメたちは渾身のずつきで卵から出てくるようです。
卵角を使いこなしているなら、ドリルライナーくらいのいりょくは出せるでしょうか。
もう一つが、巣から脱出した子ガメたちが海へと向かうのを助ける「フレンジー」という興奮期間です。
期間は巣を出てから24時間で、その間子ガメは興奮状態が続きます。
これは卵から孵れて超ハッピーなわけではなく、生き抜くための合理的な現象です。
以前お話した通り、子ガメは天敵が沢山います。生き抜くためにはなるべく早く、天敵が比較的少ない外洋まで泳がなくてはいけません。
そのため、生まれてからの1日だけ、できるだけ遠くまで泳げるようにフレンジーという期間が存在するのです。
この2つの他にも、子ガメには酸欠・脱水になりにくかったり、波の方向などをもとに外洋の向きが分かったりと様々な特殊能力が備わっています。
カメに限らず野生動物は、生まれた時から死と隣り合わせの生活が始まります。
このような少しでも生存確率をあげようとする工夫を知ると、食物連鎖の外にいる人間が邪魔はできないなと感じますね。
今日の写真は卵角なんて跡形もなく消えてしまったアオウミガメです。つるんとした輪郭がとってもべっぴんさんです。
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