
支援者の皆様、いつも温かい応援をありがとうございます! そして、この記事で初めて本作を知ってくださった皆様、数あるプロジェクトの中から見つけていただき心より感謝いたします。
本作は、圧倒的な作り込みのハイファンタジーでありながら、その裏側にSF的な真実が隠された、独自の重厚な世界観を持つ選択式アドベンチャーゲーム(ADV)です。ヴィジュアルノベル、ノベルゲームとも呼ばれるジャンルですね。
本日は、PixivFanboxのアーカイブより、本作の核心に触れる「シナリオの方向性」についての記事を再構成してお届けします。
前作から続く「歴史」のねじれ
前作『エールケディスの旅人(Wanderer of Yelekedis)』において、断片的に語られた衝撃的な事件――「ライタフィルズ城陥落」。
前作の時点では、それはあくまで「遠い過去の歴史の一部」として語られていました。しかも、その内容はあくまで「南のエルフ」から見た、一方的な視点によるものです。
【南のエルフが定義する歴史】
西の王ラドゥイアゴスが、聖遺物「聖槍」をガゼルゼンスから奪うため城を強襲。ライタフィルズの白亜の城は崩れ、城下町は業火に包まれ、多くの犠牲が出た。南の王妃グジェラジェスドは、この日を境に心を閉ざしてしまった。


しかし、今作『Witch of Yelekedis』で描かれるのは、この「ライタフィルズ城陥落」事件からわずか13年後。まだ歴史が固定される前の「生々しい混乱の時代」です。
主人公ラニャーマが信じる「解釈」
主人公のラニャーマは、この陥落事件に両親が巻き込まれ、その後に両親共々失踪するという過酷な過去を背負っています。彼女は、この過去を以下のように解釈しています。
「両親は変わり果てた故郷と、亡くなった仲間たちを見て絶望したのだ」
「心を病んだ二人は、自らこの世から消えることを選んだのだ」
この悲劇を繰り返さないために、彼女は「国を守るための大いなる力」を求め、あろうことか城を破壊した張本人・魔道士ラドゥイアゴスへの弟子入りを決意します。
物語はここから動き出しますが、ここで重要なのは、「ラニャーマが信じていること」が、必ずしも世界の「真相」ではないという点です。
「正直」だが「すべて」は明かさない西のエルフたち
物語の舞台となる「魔の島イグレスラッド」に住まう西のエルフたちには、ある暗黙の了解があります。
「常に正直たれ」
彼らは嘘をつきません(ただし異端の西のエルフ、ゲルトダラスは除く)。しかし、同時に「すべてを話す」こともしません。 彼らが口を閉ざす「黙っていたほうがいいこと」の中にこそ、ラニャーマが追い求める真実が眠っています。
断片を繋ぎ合わせ、世界の輪郭を作る楽しみ
本作『Witch of Yelekedis』のシナリオは、単なる一本道の物語ではありません。
・各キャラクターが語る、嘘のない、しかし限定的な言葉。
・他の種族から見た、異なる視点の証言。
プレイヤーの皆様には、これら情報の断片を積み重ね、「歴史の裏側にある真実」を少しずつ形作っていく体験を楽しんでいただきたいと考えています。
西のエルフたちの信頼を勝ち取り、その沈黙の先にある答えに辿り着けるのか。そして「すべてを知る者」の口から、全容を引き出せるのか。
そんなミステリアスで重厚な物語を目指して、現在制作を進めております。
引き続き、本作の応援をよろしくお願いいたします!



