
本塩竈は海の恵みで栄えた港町です。海の恵みへの感謝とともに鹽竈神社が信仰されてきました。ここでは塩業・漁業・航海安全・厄除け・安産などの願いが込められ、塩の神である 鹽土老翁神(しおつちのおじのかみ) が祀られています。
境内の御釜神社では、毎年その年に汲み上げた海水を用い、3日間かけて藻塩を作る「藻塩焼神事」が行われており、無形民俗文化財として受け継がれています。また、御釜神社には鹽土老翁神が製塩に用いたと伝えられる四口の神竈が奉安されています。
塩の神を祀る神社であることから、境内で頒布されている藻塩は、厄除けの縁起物として親しまれており、お土産として求める人も多く見られます。
興味深かったのは、本塩竈駅から 鹽竈神社 へと続く鹽竈街道が、もともとは水路だったという点です。水路はその後暗渠として埋め立てられましたが、水辺に隣接していた船問屋や旅籠の名残は、業態を変えながらも町並みに受け継がれています。塩竈の町歩きでは、こうした港町ならではの痕跡をたどりながら散策したいと思いました。
写真左下の石碑は、東日本大震災の津波到達を記録したものです。塩竈もまた、三陸の多くの地域と同様に、震災による被害を受けた町でした。



