今回のクラウドファンディングも、いよいよ残り1週間となりました。7月15日のスタートから、革ができるまでのこと。職人さんのこと。そして、ひとつの財布が生まれるまでのこと。活動報告を通して、完成した商品だけでは見えないものづくりの背景をお伝えしてきました。そして残り1週間となった今、改めてお伝えしておきたいことがあります。「この財布を買ってほしい。」それだけではありません。もちろん、せっかくつくったものですから、たくさんの方に手に取っていただけたら嬉しい。でも、このプロジェクトで本当に届けたかったものは、財布だけではありません。私たちがクラウドファンディングに挑戦した理由。それは、「これからも、ものづくりを続けていきたい。」とてもシンプルですが、そこにあります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━「もうできません」という言葉が、少しずつ増えてきました。━━━━━━━━━━━━━━━━━━革の仕事を続けていると、「あの職人さんが引退してしまって」「その加工は、もうできなくなりました」そんな言葉を聞くことがあります。以前ならできたことが、今はできない。良い技術がなくなったからではありません。その技術を使う仕事が減り、続けることが難しくなっている。そんな現実があります。今回のクラウドファンディングで私たちが伝えたいことのひとつに、「技術は、使われることで残る。」という想いがあります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 財布ひとつの向こう側には、たくさんの仕事があります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━一枚の革が、ひとつの財布になるまで。革をつくる人がいる。染める人がいる。加工する人がいる。裁断する人がいる。縫う人がいる。完成した財布だけを見ていると、その姿はほとんど見えません。けれど、ひとつの商品がつくられるということは、その向こう側にいる人たちの仕事が生まれるということでもあります。私たちが革を使う。職人さんに仕事をお願いする。つくられたものを、お客様が使ってくださる。そしてまた、次のものをつくることができる。つくる人から、使う人へ。そして、その先の次のものづくりへ。そんな循環が続いていかなければ、どれだけ素晴らしい技術でも、残していくことはできません。━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 現在、目標の49%まできました。━━━━━━━━━━━━━━━━━━このクラウドファンディングは現在、目標に対して49%までご支援をいただいています。数字だけを見れば、まだ目標までの道のりはあります。それでも私たちにとって大切なのは、この「49%」という数字の向こうに、実際にこのプロジェクトを知り、共感し、支援してくださった方がいることです。ひとつのご支援が入るたび、この財布を使ってくださる方がまたひとり増えたこと。そして、今回のものづくりが次へつながっていくことを感じています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━だから、「買ってください」だけでは終わらせたくありません。━━━━━━━━━━━━━━━━━━クラウドファンディングですから、もちろん支援していただけたら嬉しいです。けれど、「限定の財布があります」「今だけ買えます」それだけを伝えるために、今回のプロジェクトを始めたわけではありません。革がつくられるところ。職人さんの手で加工されるところ。一枚の革が裁断され、縫製され、ひとつの財布になっていくところ。これまでの活動報告で、完成品だけでは見えない景色をできるだけお届けしてきたのも、そのためです。知ってもらうこと。興味を持ってもらうこと。そして、使ってもらうこと。その一つひとつが、ものづくりを続けていく力になると私たちは考えています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 10年後も、「こんな革をつくりたい」と言えるように。━━━━━━━━━━━━━━━━━━今回つくった革が、そのまま10年後まで残るとは限りません。同じ職人さんに、同じ加工をお願いできるとも限りません。だからこそ、今できるものづくりを、今きちんと形にしておきたい。そして今回だけで終わらせず、次のものづくりへつなげたい。INTRODUCTIONがこれからも、「こんな革をつくりたい」「こんな財布をつくりたい」と職人さんたちと一緒にものづくりを続けられること。その先に、この財布を手にしてくださる方がいること。それが、今回のクラウドファンディングで私たちがつくりたかった未来です。━━━━━━━━━━━━━━━━━━私たちだけでは、この循環はつくれません。━━━━━━━━━━━━━━━━━━財布をひとつ買うことで、日本の革産業すべてを守れる。そんな大きなことを私たちは言いたいわけではありません。けれど、ひとつの商品がつくられることで、ひとつの仕事が生まれる。その商品を誰かが使ってくださることで、また次のものづくりができる。その小さな積み重ねなら、私たちにもできると思っています。そして、その循環は、つくり手だけでは完成しません。今回のプロジェクトを見つけてくださった方。活動報告を読んでくださった方。応援の言葉を届けてくださった方。そして、実際に支援してくださった方。その一人ひとりがいて、初めて次へつながっていきます。だから、このクラウドファンディングは、「この財布を買ってほしい。」だけではありません。この財布が生まれた背景を知っていただき、「こんなものづくりが、これからも続いてほしい」そう思ってくださる方と、少しでもつながることができたなら。それもまた、今回挑戦した大きな意味だと思っています。クラウドファンディング終了まで、あと1週間。8月31日まで、最後まで私たちがこのプロジェクトに込めた想いと、ものづくりの背景をお届けしていきます。INTRODUCTIONオーナーデザイナー 工藤友里




