1)USC(南カリフォルニア大学)建築学部について
公式ウェブサイト: USC School of Architecture
USC(南カリフォルニア大学)キャンパス
USC(南カリフォルニア大学)の建築学部は、アメリカ国内はもちろん、世界の建築界において極めて異彩を放つ、名門中の名門です。
① プリツカー賞の「世界の2大巨匠」を輩出した凄まじい実績
アメリカのプリツカー賞受賞者8名のうち、現代建築に最も革命を起こしたと言われる2人の大巨匠が、USC建築学部の卒業生(アラムナイ)です。
フランク・ゲーリー氏(1954年卒:ビルバオ・グッゲンハイム美術館など、建築をアートに変えた天才)
トム・メイン氏(1968年卒:革新的な構造で知られる建築集団モーフォシスの主宰)
世界に星の数ほどある建築学校の中で、プリツカー賞受賞者を複数名輩出している大学はごくわずかです。巨匠たちのDNAが今も脈々と受け継がれています。
② ロサンゼルスという「建築の実験場」が生んだ先進性
USCが位置するロサンゼルス(LA)は、建築の歴史において「新しい挑戦が最も許されてきた実験都市」です。 1950年代のミッドセンチュリー・モダン(ケース・スタディ・ハウスなど)から現代のデジタル建築まで、LAの挑戦的な建築ムーブメントの多くは、USCの教員や学生たちが牽引してきました。都市そのものをラボ(研究室)として捉え、気候変動や住宅問題、最先端のデジタルテクノロジーを取り入れた「未来の建築」を学べる環境が整っています。
USC(南カリフォルニア大学)の校章
③ 能登プロジェクトに繋がる「社会貢献・人道支援」への高い志
USC建築学部の最大の強みであり、今回のYi教授と学生たちの行動の根底にあるのが、「建築を通じて、いかに社会やコミュニティ、災害からの復興に貢献するか」という強い社会的責任の精神です。
彼らの教育は、単に「見た目が美しいお洒落な建物をデザインする」ことにとどまりません。
災害が起きたとき、建築家として何ができるか?
傷ついた地域コミュニティを、建築やアートでどう再生できるか?
こうしたリアルな社会課題に対し、泥臭く現場(フィールド)に飛び込んで解決策を模索する実学のスピリットを徹底的に叩き込まれます。今回、Yi教授とUSCの学生たちが能登の被災地へ赴いて高校生や地域の方々と「未来の復興」について深く対話したという行動は、まさに「世界最高峰の技術と、社会に尽くす高い志」を併せ持つUSCの伝統的な精神(トロイアン・スピリット)そのものです。





