(2)Yi教授とプリツカー建築賞(The Pritzker Architecture Prize)について
本能登プロジェクトには、世界の建築界における実質的な最高権威であり「建築界のノーベル賞」と讃えられるプリツカー建築賞を受賞したトム・メイン氏が設立した、世界的な建築設計事務所MORPHOSISの現最高経営者(CEO)であり、USC建築学部の教授でもあるYi教授が深く関わっています。

世界各地の被災地支援で圧倒的な実績を持つYi教授の世界最先端の知見と志が、能登の未来を創る大きな力となっています。
【解説】建築界のノーベル賞「プリツカー賞」とは?
プリツカー賞(1979年にハイアット財団によって設立)の受賞は、その建築家が「世界のマスター(巨匠)」として歴史に名を刻んだことを意味します。彼らの手がけるプロジェクトや発言は、世界中の都市計画、環境政策、そして次世代の建築教育に巨大な影響を与えます。
選考において、単に美しい建物を建てたことへの表彰にとどまらない「3つの凄さ」があります。
圧倒的な希少性: 原則として「年にわずか1人(または1組)」しか選ばれない極めて狭き門です。
「人類への貢献」を審査: 「独創的なデザイン」だけでなく、「その建築が社会をどう豊かにしたか」「災害復興やコミュニティの再生にどう寄与したか」という深い思想と社会的責任が厳格に審査されます。
圧倒的な影響力: 被災地支援や地域活性化の現場においても、彼らのデザインや提言は世界的な注目を集め、多くの人々を動かす原動力となります。
◆ 日米のプリツカー賞受賞者
アメリカと日本は、これまでに多くの受賞者を輩出している「建築超大国」です。今回のプロジェクトは、この日米のトップ建築の知見が交差する最前線でもあります。
アメリカの主な受賞者(計8名): フィリップ・ジョンソン(1979年・第1回)/ ケヴィン・ローチ(1982年)/ I. M. ペイ(1983年)/ リチャード・マイヤー(1984年)/ ゴードン・バンシャフト(1988年)/ フランク・ゲーリー(1989年・USC卒)/ ロバート・ヴェンチューリ(1991年)/ トム・メイン(2005年・USC卒/MORPHOSIS創設者)
日本の主な受賞者(計8組・9名): 丹下健三(1987年)/ 槇文彦(1993年)/ 安藤忠雄(1995年)/ 妹島和世&西沢立衛[SANAA](2010年)/ 伊東豊雄(2013年)/ 坂茂(2014年)/ 磯崎新(2019年)/ 山本理顕(2024年)
日本の建築家は「自然との共生」「災害時の社会貢献」「人と人を繋ぐコミュニティの創出」といった社会的価値を提示し続けているため、世界から非常に高いリスペクトを受けています。



