
「誕生日ケーキはいらないよ」
「お祝いはしなくていいよ」
1年に1回のお誕生日。
そんな風に親に“遠慮”している子ども達がいます。
経済的な困難を抱える家庭へ誕生日のホールケーキを届けるシェアケーキ プロジェクト。
5周年を迎えた今年、ご利用家庭への大規模なアンケート調査を初めて実施しました。(有効回答数:1,844世帯)
■ 主な調査結果
【調査結果1】支援前、71%の子どもが誕生日への「遠慮」を見せていた
- ・「ケーキはいらない」と言っていた:28%
・欲しいものがあっても家計を察して値段の安いものを選んでいた:49%
・保護者の顔色をうかがうような様子を見せていた:16%
・「遠慮は見せていなかった」は28%にとどまり、71%の子どもが何らかの遠慮を示していた
(その他:7%、無回答:1%、複数回答、n=1844)
<家庭からの声>
「兄は妹だけ(お祝いを)してあげて。妹は兄だけしてあげてと、それぞれが兄弟に配慮しており、いつも泣いてしまう。」(大阪府、高校1年生と小学6年生の保護者)
「欲しいものがあるのにわざと安いものを欲しいと嘘をついたことがあります。お金がないのを息子達は理解していたみたいで、プレゼント、ケーキの言葉自体言わなかった。」
(埼玉県、専門学校生・短大生・大学生と高校1年生の保護者)
「色んな家族がいると、自分たちに言い聞かせていたのを耳にして心が痛かった。」
(東京都、小学4年生の保護者)
【調査結果2】ケーキを用意できなかった家庭の51%が誕生日を「おめでとうの一言だけ」で済ませていた
・シェアケーキがなければ「ケーキを購入しなかった」と回答した家庭:72%(1,319世帯)
・「ケーキを購入しなかった」と回答した家庭のうち、誕生日の過ごし方として「『おめでとう』の一言だけで普段と変わらない食事で済ませていた」:51%
また、回答者全員に「シェアケーキがなかったら、お子さんの誕生日をどのような気持ちで過ごしていましたか」と尋ねたところ
・誕生日ケーキを購入するために家計をどうやりくりしようか悩んでいた:43%
・ケーキを購入できず、「おめでとう」の一言しかかけてあげられないことに落ち込んでいた:24%
・ケーキを購入できず、お祝いをお祝いをしてあげられないことに暗い気持ちになっていた:18%
との結果でした。シェアケーキは単なる物資支援ではなく、経済的に困窮する家庭の保護者にとって精神的な支えにもなっていることが示されています。

(その他:8%、無回答:3%、n=1844)
<家庭からの声>
「ギリギリまで保護費を切り詰めてケーキ購入を検討するが、実際は購入できなかったと思います。既に切り詰めて生活をしているので、切り詰めるのにも限界を超えているので。」
(宮城県、小学6年生と小学4年生の保護者)
「楽しみにしているイベントである誕生日を、ろくにお祝いもしてあげられないことに申し訳ない気持ちや情けない惨めな気持ちになっていたと思う。こんな家でなければ子どもはもっと幸せだったかな、と自分が本当にダメで嫌な母親だと思えて苦しくて悲しくなります。」
(新潟県、高校2年生と小学2年生の保護者)
「お金がないことを謝って、普段と同じご飯を食べたと思うので、子どもに申し訳ない気持ちになったと思う。」(東京都、小学3年生の保護者)
【調査結果3】シェアケーキ利用後、93%の子どもに「良い変化」。90%の親子関係にも改善
・「子どもに良い変化があった」と回答した保護者:93%
・具体的な変化(上位):「笑顔が増えた」「明るくなった」「前向きになった」
・「親子関係に良い変化があった」と回答した保護者:90%
親子関係の具体的な変化:「会話が増えた」「子どもの遠慮が減った」
誕生日に社会から祝福される体験が、子ども本人だけでなく家族全体に前向きな影響を与えていることがうかがえます。

(複数回答、n=1714)
<家庭からの声>
「誕生日を特別に思いっきりお祝いしてくれるんだというイメージが定着したことで、娘が自分の存在価値を認められているように思います。」(神奈川県、小学5年生の保護者)
「知らない人が助けてくれるのって嬉しいね。という会話が増えた。」
(兵庫県、専門学校生・短大生・大学生と小学6年生の保護者)
「思い出として、年に何回か会話に出てくる。」(東京都、小学3年生の保護者)
【調査結果4】73%が「子どもの笑顔を見られた」、30%が「孤立感の解消」を実感
ケーキを受け取った時の気持ちを尋ねたところ
・子どもの心からの笑顔を見ることができて嬉しくなった:73%
・「子どもをお祝いしてあげたい」という親としての思いがあったので、安心した:56%
・「社会に自分たちを気にかけてくれる人」がいるという孤立感が解消された:30%
という回答結果でした。自由記述でも、社会とのつながりを感じられたというメッセージが多数寄せられました。シェアケーキは経済的支援にとどまらず、保護者の精神的な孤独・孤立感の解消にも寄与しています。

(その他:2%、無回答:1%、2つまでの複数回答、n=1844)
<家庭からの声>
「毎日子育てや仕事、家事をこなすシングルの家庭の保護者にとって、祝いたい気持ちはあるけど、ケーキを買いに行く時間もなかったりするので本当にありがたいです。誕生日ぐらい我慢せず美味しいケーキをいただけるこの支援はぜひ続けていってほしいと思います。」
(島根県、専門学校生・短大生・大学生と高校2年生の保護者)
「これまで、子どもも私もお互いに誕生日をお祝いできず辛い1日になるばかりでしたが、支援を頂いて、子どもが自分の誕生日を嫌いにならずに喜べる体験をさせてもらえました。」(兵庫県、高校1年生の保護者)「この世知辛い世の中でこんな活動をして下さる方達がいるんだという事に驚いた同時にとても感動しました。 世間からは厳しい目しか浴びせられないですが、中にはこういった優しい方達もいるという事に心が温かくなりました。」(兵庫県、就学前の保護者)
【調査結果5】90%が社会へのイメージがポジティブに変化。54%が「いつか自分もお返しをしたい」
シェアケーキを受け取ったことで「社会へのイメージがポジティブに変化した」と回答した保護者は90%に上りました。具体的な変化を複数回答で尋ねたところ、
・このような支援をしている団体があることに心強く感じた:90%
・いつか自分も誰かにお返しをしたいと思うようになった:54%
・「ひとりで子育てをしているんじゃない」と思えるようになった:45%
・困ったときは「助けて」と言ってもいいんだと思えるようになった:38%
支援を受けることで、次の支援者を育む温かな思いやりにつながっていることが分かります。チャリティーサンタが大切にしてきた「あなたも誰かのサンタクロースに」というメッセージが、利用した家庭の中にも根付いていることが数値で裏付けられました。

(その他:1%、無回答:0.2%、複数回答、n=1656)
<家庭からの声>
「いつもひとり親家庭を応援してくださり、ありがとうございます。抽選で外れたとしても応援してくれる団体がいるというだけで安心につながります。」(北海道、中学3年生と中学1年生と小学5年生の保護者)
「私たち家族は、多くの社会的支援に助けられています。 特に娯楽的な部分での公的援助というのはほとんどないので、子どもたちへのケーキや遊びなどの支援は本当に嬉しいです。 これからも続けていただきたいですし、子供たちが将来社会に出た時に同じように大変な思いをしている家族や子供を助けてあげられる立場になるように、、、私もしっかりと2人の子供を育てていきたいと思っています。」
(宮城県、専門学校生・短大生・大学生と高校2年生の保護者)
「経済的にはギリギリ児童扶養手当が全部支給にならない範囲だと受けられる支援がぐっと減り、住民税非課税世帯よりも実情は時間的にも経済的にも苦しくなります。その中でこのようなご支援は気持ちを明るくでき、心から感謝しております。」
(京都府、高校2年生世中学2年生の保護者)
■ 調査の概要
調査名称:チャリティーサンタ「シェアケーキ」ご利用家庭調査
調査対象:シェアケーキを利用したことのある子育て世帯
※児童扶養手当、就学援助、生活保護のいずれかを受給している世帯、またはそれに準ずるような経済状況で、18歳以下の子どものいる家庭
調査地域:全国
調査時期:2026年6月
調査手法:オンラインアンケート
有効回答数:1,844件



