
『おむすび村』は 私の大好きな故郷から生まれた物語です。
時々「なぜ、おむすび村なのですか?」と聞かれることがあります。
私は宮城県登米市で生まれ育ちました。
登米市は、お米をはじめ農業が盛んな自然豊かなところです。
じぃじが愛情を込めて育てるお米は、本当においしくて、小さい頃からそれが当たり前のようにそばにありました。
だからなのか、何かを伝えたいと思ったとき、私はいつも身近にあるものを物語の主人公にしたくなります。
前作『ねぇま~ま』では、「食」と「愛情」の大切さを。
そして今作は、おむすびを主人公にした『おむすび村のよねだくん』です。
きっと私の中には、故郷の景色や、家族のぬくもり、農家で育った時間が、今もたくさん残っているのだと思います。
私は登米市が大好きです。
農家の家に生まれたことを誇りに思っています。
だから、この絵本には故郷への感謝も込められています。
絵本は、ただ読むだけのものではなく、読んだ人の心をそっとあたため、「君は君のままでいいんだよ」と優しく寄り添ってくれるもの。
そんな一冊を、これからも届けていきたいと思っています。
そしていつか、登米市に貢献できる絵本作家になれるよう、一歩ずつ一歩ずつ歩んでいきたいと思います。
千葉 良子



