畑ではピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリージョを育てています。
赤ブドウのピノ・ノワールは、少しずつ色づき始めました。
この時期になると、毎年思い出す出来事があります。
一昨年のこと。
色づき始めたブドウに心を躍らせていたある朝、畑へ行くと、実がきれいになくなっていました。
残っていたのは梗(こう)だけ。
「ハクビシンだ…。」
そう思い、監視カメラを確認すると、夜中に現れたのは親子4匹のハクビシンでした。
母親のあとを、小さな子どもたちが追いかけ、ブドウの枝にぶら下がったり、畑を駆け回ったり。
被害を受けたのに、不思議と怒る気持ちにはなれませんでした。
彼らにとっては、ただ食べ物を探していただけ。
この畑は、人間だけのものではないのだと改めて感じました。
翌年は少し早めに防獣ネットを張り、被害はゼロ。
今年も周辺では被害が出始めたため、今日からネット掛けを始めています。
農業は、人の思い通りにならないことばかりです。
でも少し立ち止まると、この土地には人間だけでなく、鳥や虫、動物たちも暮らしています。
そのことを忘れずに、今年もブドウの声を聴きながら畑に立ちたいと思います。



