第1章 未来の農業には、もう一つの選択肢がある。

私たちは横浜で、ワイン用ブドウを育てています。
でも、このプロジェクトで本当にお伝えしたいのは、ワインのことだけではありません。
未来の農業のことです。
これまで農業は、多くの人々の暮らしを支え、日本の豊かな食を育んできました。一方で今、気候変動や生物多様性の減少など、新しい課題にも向き合う時代になっています。世界では、土壌や生態系を大切にしながら農業を続ける取り組みが少しずつ広がっています。
実は、土は空気中の二酸化炭素を蓄える力を持っています。
私たちは、その流れの中で、有機栽培によるワイン用ブドウづくりに挑戦しています。
有機農業が唯一の正解だとは思っていません。
でも、未来の農業には、もっとたくさんの選択肢があっていい。
その一つの可能性を、横浜の小さなブドウ畑から発信したい。
このクラウドファンディングは、その挑戦を一緒に育ててくださる仲間を募集するプロジェクトです。
<自己紹介>
私たちは横浜で挑戦しています。
横浜と聞くと、港や観光地を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしその一方で、市内には今も農地が残り、豊かな自然と多様な生きものが暮らしています。
私たちは2020年に約400本のワイン用ブドウを植えました。以来、有機JAS認証を取得し、化学農薬や化学肥料に頼らない栽培を続けています。
けれども、横浜は決してブドウ栽培に適した土地ではありません。高温多湿な環境は病気との戦いの連続です。特に有機栽培では、日々の観察と手作業が品質を大きく左右します。
それでも私たちが挑戦を続ける理由があります。
気候変動や生物多様性の損失が進む今、農業のあり方そのものが問われています。
だからこそ私たちは、開港都市・横浜から、環境に配慮したワイン用ブドウ栽培の可能性を広げたいのです。
このプロジェクトの目標は150万円。
今150名いるヴィンヤードオーナーの仲間に加えて、新たに150名の応援団を増やしたいです。
第2章 なぜ私は、ワイナリーを始めたのか。
「なぜ横浜でワイナリーを始めたのですか?」
初めて来られるお客様から、よくいただく質問です。
多くのワイナリーでは、「自分のワインを造りたかったから」という答えになるのかもしれません。
でも、私の答えは少し違います。
「食のものづくりを、もっと身近に感じてもらえる場所をつくりたかった。」
それが、横濱ワイナリーを始めた理由です。
私は以前、環境NGOで自然保護や環境問題を伝える仕事をしていました。
気候変動や生物多様性の減少など、環境問題の多くは私たちの暮らしや食と深くつながっています。
けれど、私はある時、自分自身が「つくる側」の経験を持たずに伝えることに限界を感じました。
環境問題を伝えるだけでは足りない。
自分自身が、ものづくりの現場に立とう。
農業を知る。
醸造を知る。
流通も知る。
ものづくりのすべてを経験した上で、未来の食を考えたい。
そうして2017年、横浜で小さなワイナリーを始めました。

実は、横濱ワイナリーでは、ワインづくりを"見る"だけではありません。一緒につくることができます。
ワインは、工場で生まれる工業製品ではなく、畑から始まる農産物です。
一本のワインができるまでには、ブドウを育てる人、醸す人、そして自然の力があります。
その過程を知ることが、食や環境について考えるきっかけになればと思っています。
私たちの理念は、
「ブドウの声を聴く。」
主役は、いつもブドウです。
人が思いどおりにつくるのではなく、
ブドウが何を求めているのかに耳を傾ける。
それが横濱ワイナリーのものづくりです。
そして2020年。
その挑戦は、畑へと広がりました。
横浜で、有機栽培によるワイン用ブドウづくりが始まったのです。

第3章 世界では、農業が変わり始めています。

実は今、世界では農業の考え方が少しずつ変わり始めています。
これまで農業は、「どうすればたくさん収穫できるか」を追い求めて発展してきました。
そのおかげで私たちは、豊かな食生活を送ることができています。
一方で近年、気候変動や生物多様性の減少など、新しい課題にも向き合う時代になりました。
世界では今、「どれだけ収穫できるか」だけでなく、
「100年後も続けられる農業か。」
という新しい視点が重視され始めています。
🌱 土は二酸化炭素を蓄えることができるんです。
森林が二酸化炭素を吸収することは、多くの方がご存じだと思います。
実は、土もまた、大気中の炭素を蓄える大切な役割を担っています。
健康な土壌には多くの有機物や微生物が存在し、その働きによって植物は本来の力を発揮し、土壌には炭素が蓄えられていきます。
つまり、土を豊かにすることは、農作物を育てるだけではなく、未来の地球環境を守ることにもつながる可能性があるのです。

🌱 世界では土壌の力を活かす農業が広がっています。
こうした背景から世界では、有機農業や環境保全型農業など、土壌の力を活かす農業への取り組みが広がっています。
日本でも、農林水産省は「みどりの食料システム戦略」を掲げ、2050年までに有機農業の面積を耕地の25%まで拡大する目標を示しています。
未来の農業には、一つの正解ではなく、多様な選択肢があってほしい。
だから私たちは、横浜という決して有利とはいえない土地で、有機栽培によるワイン用ブドウづくりに挑戦しています。
農業は、作物だけでなく、土を未来へ受け渡す仕事でもある。
私たちは、そう考えています。
第4章 横浜の畑で何が起きているのか


桜の咲く時期になると、一面茶色のブドウの枝から、ピンクがかった芽吹きが始まります。
もしかしたら枯れてしまっているかもしれないとドキドキの日々を過ごしながらこの日を迎えます。
毎年、この瞬間が一番ほっとします。
冬の間、もしかしたら枯れてしまったのではないか。
そんな不安を抱えながら迎える春だからです。
400本のブドウが植えられているのは、2027年に国際園芸博覧会が開かれる旭区、ズーラシア動物園の近くにあります。30アール、野球場のダイヤモンドエリアほどの広さです。ピノ・ノワール、シャルドネなどとともに、ラベンダーが咲き、ローズマリーが香り、テントウムシが歩き、モグラが穴を掘り、人が帰ると鳥たちがやって来ます。
ここは、ブドウだけの畑ではありません。
さまざまな命が共に暮らす、小さな生態系です。
小さな生き物が動き出します。ナナホシテントウムシが動き出すとほっと一安心。今年もアブラムシ退治はお任せです。卵から幼虫、蛹へと変化を楽しむ日々です。
葉が茂り始めると、今度は病気とのにらめっこです。
「今年は大丈夫かな。」
「まだ出てない。」
「……あっ!」
見つけた瞬間、思わず肩が落ちます。
ここからが菌との戦いです。
最初の頃、病気が出るたびに人へ聞きました。
返ってくる答えは、
「薬を散布すればいい。」
というものでした。
でも、私たちは有機認証を目指していました。
だから、使える資材はほんのわずか。
「薬に頼らず、どうやってブドウを守るのか。」
そこから、本当の試行錯誤が始まりました。
毎年、思いどおりにはいきません。
病気になる年もあります。
思うように実らない年もあります。
それでも、
少しずつブドウは強くなってきました。
私たちも、
少しずつ畑から学んできました。
ブドウの声を聴きながら、
今日も、
この小さな畑で試行錯誤を続けています。
第5章 150人の仲間と育ててきました。

この畑は、私たちだけで育ててきたわけではありません。
2020年から始まった「横濱ヴィンヤードオーナー制度」。
現在、150名を超えるオーナーの皆さんが、この畑を一緒に見守ってくださっています。
草を刈り、枝を誘引し、収穫を手伝い、ブドウの成長を喜び合う。
作業が終われば、一緒にお弁当を食べ、ワインを飲みながら語り合う。
この畑は、一人の畑ではありません。
みんなで育てる畑です。
だから私たちは、ここまで続けてくることができました。
そして今、もう一歩前へ進みたいと思っています。
さらに次の150人の仲間と、この畑の未来を育てたい。
それが、このクラウドファンディングです。
第6章 未来を、一緒に育てる仲間を募集します。

この畑は、まだ完成していません。
ブドウも、土も、私たちも、まだ成長の途中です。
もっと風通しの良い棚をつくりたい。
病気を早く見つけられる仕組みを整えたい。
大学や研究機関、企業との共同研究を進め、環境にやさしい栽培技術を育てたい。
そして何より、ブドウたちと向き合う時間をもっと増やしたい。
そのためには、人の力が必要です。
今回いただいたご支援は、
畑の環境を整えるための設備や資材、そして日々の栽培を支える人件費として大切に使わせていただきます。
しかし、このプロジェクトで本当に集めたいのは、お金だけではありません。
未来の農業について一緒に考え、この挑戦を見守ってくださる仲間です。
今いる150人のオーナーの皆さんに加えて、新たに150人の仲間を迎えたい。
それが、私たちの目標です。

リターンについて
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。
🌱 横浜の畑を味わうコース(10,000円)
横浜の畑から生まれたワインをお届けします。
【横浜の畑から】有機JAS認証ブドウで醸した限定ワイン 1本
2025年、横浜の自社ヴィンヤードで収穫した有機JAS認証のブドウから醸したワインをお届けします。
🍇 横濱ヴィンヤードオーナーコース(30,000円)
横濱ヴィンヤードオーナーになりませんか。
【仲間になる】横濱ヴィンヤードオーナー(1年間)
現在150名を超える仲間が、この畑を一緒に育てています。
ぜひあなたも、その一員になってください。
🍷 【5,000円】とにかく応援したいコース
このプロジェクトの想いに共感し、「未来を育てる仲間」として応援してくださる方向けのコースです。
お礼として、横濱ワイナリーオンラインショップで期間中ご利用いただける20%OFFクーポンをお送りします。
ワインをご自宅用としてはもちろん、大切な方へのギフトにもご利用いただけます。
あなたの応援が、横浜の小さなブドウ畑の未来につながります。
+お礼のメッセージ
+横濱ワイナリーオンラインショップ 20%OFFクーポン(期間限定)
スケジュール
2026年 7月 クラウドファンディング終了
2026年 9月. リターン(ヴィンヤードオーナー参加開始
2026年10月 リターン発送
2026年11月〜3月 設備機材設置
最後に
横浜の小さなブドウ畑から始まる挑戦です。
もし、この挑戦に共感していただけたら、
未来を育てる仲間になっていただけたら嬉しいです。
最新の活動報告
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クラウドファンディング、終了しました。
2026/08/25 13:35たくさんの応援を、本当にありがとうございました。目標を大きく超えるご支援をいただき、無事に最後の日を迎えることができました。支援してくださった皆さま。シェアしてくださった皆さま。そして、この1か月、活動報告を読んでくださった皆さま。本当にありがとうございました。昨日、「クラウドファンディングは終わっても、畑は明日も続きます」と書きました。そして今日も、畑ではいつものように、ブドウと小さな生き物たちの時間が流れています。あらためて、結果のご報告をさせていただきます。まずは、たくさんの応援を、本当にありがとうございました。 もっと見る
ブドウの声を聴きながら。
2026/08/24 20:47クラウドファンディングも、今日で最後になりました。この約1か月、活動報告という形で、ずいぶんいろいろなことを書いてきました。有機栽培のこと。土のこと。病気のこと。暑さや雨のこと。畑にいる小さな生き物たちのこと。150人の仲間のこと。そして、AIやロボットが畑を歩く、少し先の未来のことまで。こうして振り返ってみると、ずいぶん遠くまで話が広がったような気もします。でも、私が考えていたことは、最初からひとつだったのかもしれません。ブドウの声を聴くこと。もちろん、ブドウが言葉を話すわけではありません。葉の色が少し変わった。昨日まで元気だった粒が、今日は少しおかしい。雨が続いた。土が乾いた。虫が増えた。鳥がやってきた。そんな小さな変化を見ながら、「今、このブドウは何を必要としているんだろう」と考える。私たちがこの畑でやってきたことは、結局その繰り返しだったように思います。思い通りにならないことも、たくさんありました。せっかく育ったブドウが病気になることもある。収穫できない年もある。自然を相手にするということは、たぶん、そういうことなのだと思います。人間の都合だけでは進まない。だから、観察して、考えて、やってみる。失敗したら、また考える。そして、その経験を次の年へ渡していく。有機栽培も、150人の仲間との畑づくりも、大学との研究も、いつか畑を歩くかもしれないロボットの話も。一見まったく違うことのようで、実は全部、「どうしたら、この土地でブドウと一緒に生きていけるだろう」という問いにつながっているのかもしれません。2020年、横浜の一角に小さな苗木を植えた時、こんな未来は想像していませんでした。あれから6年。ブドウが育ち、人が集まり、そこからまた新しい知恵やつながりが生まれました。そして今回、このクラウドファンディングを通して、さらにたくさんの方が、この小さな畑を見つけてくださいました。応援してくださった皆さま。読んでくださった皆さま。一緒に畑で汗を流してくださった皆さま。本当にありがとうございました。クラウドファンディングは今日で終わります。でも、畑は明日も続きます。明日もまた、太陽が昇って、風が吹いて、虫たちが動き出して、ブドウは少しずつ育っていきます。私たちも、また畑へ行きます。そしてきっと、いつもと同じように葉をめくり、枝を見て、空を見上げるのだと思います。未来の農業がどんな姿になるのか、まだわかりません。でも、その答えはきっと、遠いどこかにあるのではなく、この小さな畑の中にある。そんな気がしています。これからも、ブドウの声を聴きながら。一歩ずつ、進んでいきます。本日8月24日 23:59まで。最後まで見守っていただけたら嬉しいです。 もっと見る
なぜ、横浜でやるのか。
2026/08/23 23:34時々、聞かれます。「なぜ横浜でブドウを育てるんですか?」もっと広い土地があって、もっと涼しくて、ブドウを育てやすい場所は、日本中にたくさんあります。横浜は夏は暑く、湿度も高い。住宅地もすぐそこにある。ブドウを育てるには、決して楽な場所ではありません。それでも私は、横浜でやることに意味があると思っています。横浜には、たくさんの人が暮らしています。農業とはまったく違う仕事をしている人。土に触れることのない暮らしをしている人。食べ物がどうやってつくられているのか、普段はあまり考えることのない人。私も、もともとは農家ではありませんでした。そんな人たちが、街からほんの少し足を伸ばしたところで、土に触れる。ブドウの芽が出るのを見る。虫を見つける。病気になった葉を見つける。汗だくになって草を刈る。そして、秋には実ったブドウを収穫する。そんな経験をすると、ワインの向こう側にあるものが、少しだけ見えるようになります。天気のこと。土のこと。生き物のこと。農業のこと。そして、自分たちが暮らしているこの街や、この地球のこと。横浜でブドウを育て始めて6年。私は、ここでワインの原料をつくっているだけではないのかもしれない、と最近思うようになりました。農業と関係のなかった人が、農業と出会う場所をつくっている。それが、この畑のもうひとつの役割なのかもしれません。農業人口が減っていくこれからの時代。農業をする人と、食べる人。その間に、もっといろいろな関わり方があっていい。毎日畑に立たなくてもいい。農家にならなくてもいい。年に何度か土に触れる。収穫を手伝う。一本のブドウの成長を気にかける。そんな人が街の中に少しずつ増えていったら。農業は、もう少し違う未来を描けるのではないかと思っています。だから私は、横浜でやっています。農業には少し難しい、この場所で。たくさんの人が暮らす、この街で。ここからなら、農業と人との距離を、もう一度近づけることができるかもしれない。横浜の小さなブドウ畑から始まった挑戦。いつかこの風景が、特別なものではなくなる日が来たらいいなと思います。 もっと見る




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