
監督の合田朝輝です。
私はALSです。
ALSと診断されてから、できないことが増えました。
できていたことが、少しずつ、確実にできなくなっていく。
その変化はゆっくりですが、止まることはありません。
私の日常には、不便や苦痛、そして諦めることが溢れています。
当たり前にできていたことを、一つずつ手放していく感覚。
それは想像していたよりも、静かで、でも確実に重いものでした。
それでも私は、助けてくれる人や支えてくれる人のおかげで、なんとか生きています。
そんな私が、映画を撮ることになりました。
動けない、一人で生きていけない人間が何言ってるんだ。と思うかもしれません。
これは、「決めた」というより、「そこに辿り着いた」に近いです。
私は動けません。
撮影現場を走り回ることも、
カメラを持つこともできません。
映画監督という言葉から想像される姿とは、かけ離れた存在です。
そういう状態で、映画を作ろうとしています。
視線入力で脚本を書きました。
目の動きで文字を選び、一つずつ文章を作っていく。
一つの文章を打つのに、想像以上の時間がかかる。
体調を崩して、書けない日も少なくありません。
それでも、少しずつ、形にしていきました。
何故映画なんて作ろうと思ったのか?
理由はシンプルです。
まだ体が持つ間に、やっておきたいと思ったからです。
私には、あまり時間がありません。
正確な期限が分かっているわけではありません。
でも、「普通の人」よりは確実に短いです。
だからこそ、後回しにはできない。
できるうちに、やっておくしかない。
そう思いました。
今回作ろうとしている映画は、コメディです。
難病や障害をテーマにした、重たい話ではありません。
むしろ、その逆です。
日常を少しだけ忘れて、
ただ笑ってもらえるような作品にしたいと思っています。
私自身がそうであるように、
誰かにとっても「少し楽になる時間」になればいい。
そんな映画を目指しています。
ただ正直に言えば、不安もあります。
自分で100%書いた脚本です。
だからこそ、「本当に面白いのか?」という疑問は消えません。
沢山の人に手伝ってもらって作る映画です。
これで、完成したものがつまらなかったら、目も当てられない。それでも、形にしてみないと分からない。
頭の中にあるだけでは、
面白いのかどうかも判断できない。
だから、とにかく一度、外に出してみるしかないと思っています。
こうして、私は映画を撮ることになりました。
まだ何も完成していません。
むしろ、すべては始まったばかりです。
うまくいくかどうかも分かりません。
途中で止まってしまう可能性も、正直に言えばあります。
想定していないことが起きる可能性もあります。
最後まで私の体が持たないかもしれない。
最後まで私は生きていられないかもしれない。
それでも、この過程ごと残していこうと思っています。
完成したものだけではなく、
そこに至るまでの迷いや失敗も含めて。
この文章も、その一部です。
どこまで書けるか分かりません。
どのくらい続けられるかも分かりません。
それでも、今の時点での自分の考えを、
できるだけ正確に残しておきたいと思っています。
もしよければ、見ていてください。
この映画がどうなっていくのか。
どこまで進めるのか。
うまくいくかもしれないし、
うまくいかないかもしれません。
どちらにしても、
それも含めて、この映画だと思っています。
最後に
こちらは制作の進捗や撮影の裏話などを発信するための場所です。
【LINEオープンチャット】
https://tinyurl.com/alseiga
映画は、完成した作品だけではなく、そこに至るまでの過程、
「どう作られていくか」にも意味があるものだと思っています。
この作品がどのように形になっていくのか、ぜひ一緒に見守っていただけると嬉しいです。
この挑戦に、少しでも心が動いた方。
是非力を貸してください。



