動かぬ体、溢れ出す感情。ALS合⽥朝輝監督の奇跡の映画をリッツカールトンで初公開

体が動かない。声も出ない。それでも合田朝輝監督は映画を撮ると決めました。視線で紡いだ想いを作品に乗せ、リッツカールトン大阪で届ける挑戦。限界を越えて生きる姿が、あなたの心に火を灯します。この瞬間は、誰かの人生を変える物語のはじまりです。

目標突破
ネクストゴール挑戦中!

現在の支援総額

723,000

144%

ネクストゴールは1,000,000円

支援者数

62

募集終了まで残り

47

動かぬ体、溢れ出す感情。ALS合⽥朝輝監督の奇跡の映画をリッツカールトンで初公開

目標突破
ネクストゴール挑戦中!

現在の支援総額

723,000

初期目標100%突破

あと 47
144%

ネクストゴールは1,000,000

支援者数62

体が動かない。声も出ない。それでも合田朝輝監督は映画を撮ると決めました。視線で紡いだ想いを作品に乗せ、リッツカールトン大阪で届ける挑戦。限界を越えて生きる姿が、あなたの心に火を灯します。この瞬間は、誰かの人生を変える物語のはじまりです。

監督の合田朝輝です。


■偶然見つけたもの

たまたま見つけた、さぬき映画祭のシナリオコンクール。

特別に探していたわけではありません。

何か書けるものはないかと、ぼんやりと公募サイトを見ている中で、

偶然、目に入ったものでした。

何かを狙っていたわけでもない。

明確な目的があったわけでもない。

ただ、募集要項が目に入った。

それだけでした。


小説とは違うものも書いてみよう。

そのくらいの、軽い気持ち。

この時は「映画を自分で作る」という発想は全くありませんでした。

自分が書いたものが、誰かの手によって形になる。

それで十分だと思っていました。

極端に言えば、自分が関わらなくてもいい。

ただ、何かが残せるかもしれない。

それだけを考えて、書き始めました。


いざシナリオを書こうとした時、

その「形式の違い」に戸惑いました。

それまで考えていた小説の書き方とは、全く別のものだったからです。

登場人物の行動とセリフで構成される。

読むための文章ではなく、映像にするための設計図。

例えば「嬉しそうに」「悲しそうに」といった、

感情を直接説明する表現は使わない。

登場人物の内面は、動きや状況の中で表現する。

この違いは、大きなものでした。


求められる文字数も大きく違います。

一般的な小説は、5万〜10万字程度。

それに対して、今回のシナリオコンクールは最大でも2万字。

この制約を知った時、少しだけ気が楽になりました。

文章の上手さだけで勝負しなくていい。

自分が見ているもの。

頭の中にある映像。

それを並べていくことができればいい。

そう思えたからです。

 


■ALSの影響

ALSになってから、

小説を読む時間よりも、受動的に「見る」時間が圧倒的に増えました。

映画。

ドラマ。

動画。

テレビ。

様々なものを見てきました。

時間を潰すため。

一日をやり過ごすため。


辛いこと。

苦しいこと。

それを見ている間だけは、

何も考えずに、忘れることができる。

だから、その時に見ていたものと同じように。

自分も、

誰かが、辛さを忘れられる時間になるものを作りたい。

そういう感覚で、脚本を書き進めていきます。


思った以上に時間がかかりました。

視線入力で文字を書く。

頭の中にある物語を。

一文字ずつ、文章に組み立てていく。

一つのシーンを書くのにも、

かなりの集中力が必要でした。


体力も使う。

精神的な負荷も大きい。

少し書いては止まり、

また書いては止まる。

思考のスピードと、入力のスピードが一致しない。

途中で何度も止まりました。

書けない日もありました。

 


■完成、応募、そして結果

途中で思わぬ問題も発生しました。

このまま書き進めると、規定の文字数を大きく超えてしまう。

削らなければいけない。

これが、書くこと以上に難しかった。

書いて。

考えて。

削って。

また書き直して。

少しずつ形を整えていき、なんとか一つの作品としてまとめました。

完成度が高いとは思っていませんでした。

ただ、自分の中では「面白い」と思えるものでした。


書き上げたあとも、すぐに提出したわけではありません。

何度も読み返しました。

文章の流れ。

セリフの違和感。

場面のつながり。

細かい部分を確認して、少しずつ調整していきました。

初めて書いたものとしては、

まあまあ良いものが書けたと思います。

もちろん、完璧ではありません。

それでも、今の自分が出せるものとして、一度外に出してみる。

そう判断しました。

完成度というよりも「書き切った」という実感。

その手応えとともに、シナリオを提出しました。


結果は、落選でした。

予想していなかったわけではありません。

自分の技術が足りていないことは分かっていました。

それでも、どこかで、少しは引っかかるのではないか。

そういう期待が、完全にゼロだったわけではありません。

だからこそ、結果を見た時、落ち込みました。

時間をかけて書いたものが、

自分では面白いと思えたものが、

評価されなかった。

その事実は、思っていた以上に重く感じました。


ただ、今振り返ると、結果は妥当だったと思います。

脚本としての基本的なルールを、ちゃんと守れていなかった。

文字数に収めるために、無理に削った部分も多かった。

その結果、本来伝えたかった物語が薄くなっていた。

映画祭のテーマにも、十分に沿えていなかった。

評価される理由が、あまりなかったのだと思います。

 


■はじまり

しかし、予想していなかったものが一つ残りました。

この物語自体は、面白いと思えたことです。

最初、このコンクールに応募しようと思った時。

軽い気持ちでした。

何か次に繋がるきっかけになればいい。

だから、落ちたとしても、また別のことを考えればいい。

その程度の認識でした。

けれど、実際に落ちたと分かった時、別の感情が出てきました。

もったいない、と思いました。

この物語は、まだ改善できる。

もっと良くなる余地がある。

そう感じました。


私の中に一つの夢ができました。

「この物語を、映像として見てみたい」

まだ具体的な方法は何もありませんでした。

どうやって作るのか。

誰と作るのか。

方法も手段も、全く見えていない状態です。

それでも私は、

この時初めて、

映画を作りたいと思いました。


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