写真集を楽しみにお待ちいただいている皆さまへ。いつも温かいご支援をいただき、本当にありがとうございます。現在、写真集の制作に向けて、掲載する写真の選定を進めています。今回の写真集で大切にしたいのは、単に昔の風景を懐かしむことではありません。写真を通して、この町が歩んできた時間をたどり、今の姿を記録し、そして未来へとつないでいくことです。■ 物語の始まりは、かつて走っていた筑波鉄道から写真集の冒頭には、約45年前に撮影した筑波鉄道の写真を据える予定です。その中でも、特に印象的なのが、橋の下から列車を撮影した一枚です。今回、その場所を改めて訪れ、同じ場所から現在の風景を撮影しました。かつて橋の向こうを走っていた列車。今はその姿はなく、川の流れと山並みが変わらずそこにあります。昔と今の写真を並べることで、長い年月の流れと、変わったもの、変わらず残っているものを感じていただけるのではないかと思っています。また、雪景色の中を走る列車の写真も掲載する予定です。かつて線路があった場所は、現在、サイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の一部として活用されています。鉄道が走っていた風景から、自転車や歩行者が行き交う現在の風景へ。この変化も、町が歩んできた歴史を伝える大切な一場面として取り上げたいと考えています。■ 今も受け継がれる町並みと、そこにある暮らし鉄道の時代から現在へと視点を移し、次に取り上げるのは、昔から残る町並みや伝統的建造物群保存地区の風景です。歴史ある建物や路地、町の表情。そして、その場所で営まれてきた人々の暮らし。建物を写すだけではなく、長い年月を経ても受け継がれている地域の文化や、そこに暮らす人々の営みも感じられる写真を選んでいます。町の魅力は、古い建物が残っていることだけではありません。その場所で人々が暮らし、歴史を守り、日々の営みを続けていることにもあるのだと思います。■ 学校に残る記憶、そして閉校後の風景今回の写真集には、かつての学校の風景と、閉校した現在の様子も取り入れる予定です。学校には、子どもたちの声や笑顔、地域の人々の思い出がたくさん詰まっています。校舎や校庭の風景は変わっても、そこで過ごした時間まで消えてしまうわけではありません。昔の写真と現在の風景を通して、学校が地域の中で果たしてきた役割や、時代とともに変化していく町の姿を伝えられたらと考えています。■ 最後に伝えたいのは、町の未来をつくる人たちそして、この写真集の最後に焦点を当てたいのが、地域を残そう、未来へつないでいこうと活動している40代の若者たちです。これまで、鉄道の歴史、町並み、建物、学校などを通して、この地域が歩んできた時間を見つめてきます。その物語の先にいるのが、今、この町で活動している人たちです。地域の魅力を見つめ直し、自分たちにできることを考え、仲間とともに行動する。そんな人たちの姿を写真に収めることで、過去を振り返るだけではなく、これからの地域に希望を感じてもらえる写真集にしたいと思っています。過去を記録することは、未来へつなぐこと。この写真集が、地域の歴史や魅力を改めて知っていただくきっかけとなり、これからの町について考える一冊になれば、これほどうれしいことはありません。現在は、こうした構成を軸に、掲載する写真の選定を進めています。皆さまからいただいたご支援とお気持ちを大切に、一枚一枚の写真と向き合いながら、丁寧に制作を進めてまいります。引き続き、完成までの歩みを活動報告でお伝えしていきますので、どうぞ楽しみにお待ちください。改めまして、このプロジェクトを応援してくださっている皆さまに、心より感謝申し上げます。




