
今、制作しているものは、絵本です。
今、制作しているものは、アート作品です。
声にできない。
言葉にならない。
そんな想いを、絵がそっと掬い上げてくれる。
キャラクターは、聞き上手な話し相手。
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4回にわたって、この絵本の「え」について、少しずつお話ししています。
4回目の今日は、いよいよキャラクターに迫ります。
【第4回 可愛い絵の理由】
まずは、これまでに描かれてきたキャラクターたちをご覧ください。



打ち合わせを重ねるたび、りつこさんは、いろいろなパターンを描いてくださいました。
『ことば』で投げたボールが、『え』になってかえってくる。
その都度、想いを重ねてきました。
ところが――
最終案としてあがってきたイラストは、これまでのタッチとは明らかに異なるものでした。
一瞬、
「なんで?」
そう思ったきもちを、ごまかすことができませんでした。
息子と娘も、このキャラクターをなかなか受け入れることができませんでした。
とまどいの渦中にあったのは、きょうだい児としてのきもち。
そして、
葛藤の中にあったのは、「きょうだい児を知ってもらいたい」という、この絵本の目的。
まだまだ知られていない「きょうだい児」だからこそ、まずは、知ってもらいたい。
そこから始めるとするならば、
可愛い絵のほうが入りやすい。
親しみを感じてもらいやすい。
何度も話し合いを重ねてわたしたちがたどり着いた結論は、そこでした。
でも、可愛いだけではありません。キャラクターそれぞれのフォルムには、ちゃんと意味があります。
ゾウが風船みたいなフォルムなのは、守られている安心感をあらわしています。
ウサギの手足が細いのは、か弱さをあらわしています。
見た目は「可愛い」。
でも、その中には、この物語に登場する子どもたちのきもちや、この絵本に込めた想いが、ひとつひとつ隠れています。
だから、このキャラクターたちは、
ただ「可愛い」だけじゃない。
そんな「え」になっています。



