
僕の酒友・河野先生に出会ったのは17年前のことです。
(と言っても普段は「くん」づけで呼び合っていますが)
当時、僕が天津で駆け出しの編集者をやっていた頃、彼の担当をさせてもらっていました。
初めて杯を交わしたのは、編集部に原稿料を取りに来てもらったついでに、
近所の怪しいラーメン屋でビールを飲みに行った時だったと思います。
年齢も同じ、留学している大学も同じだと言うことがわかったので、
意気投合するにはそれほど時間はかかりませんでした。
それからは彼の学者仲間なども交えて、羊肉の串焼きを片手に、あちこちで飲みまくっていました(ある時は、10人中無事に帰宅したのが2人だけということもあり…)。
その後彼は帰国し、いかにも高潔そうなお名前の女子大で非常勤講師を務めていたかと思うと、
今度は日本の最高学府で博士課程を修めていると言うではないですか。
その時はわざわざ研究室へと案内してくれました。
今は国士舘大学で教鞭を振るってらっしゃいます。
彼と僕に共通しているのは、会うたびに肩書きが変わっていると言うこと。
もちろん、肩書きが変わると言うことは、
その前後で色々と起こっているのは間違いないと思っています。
でも僕たちはそのことを互いにお首にだしません。
彼もまた、ずっと「ants」だったのかもしれません。
と言うわけで、そんな河野先生に『ANTS』のための連載を受け持ってもらうことになりました。
今回は、創刊号発刊を前にして、ちょっとだけお見せします。



