
"終わったあと、みんなが少し優しくなった"
──ミテモ 眞下夏実さんが語る、どくどくむかしばなしの効果
企業向けの研修・ファシリテーションプログラムを手がけるミテモ株式会社。当時、社内の組織開発を担当していた眞下夏実さん(現在は営業担当)に、2025年12月に全社員向けで実施した「どくどくむかしばなし」体験版の導入背景と、現場で起きた変化をうかがいました。
眞下夏実 / ミテモ株式会社 営業担当(ワークショップ実施当時:社内の人材育成や組織開発、業務改善などを担当)/ 2025年12月 全社ワークショップ参加
── 導入を考えたきっかけは?
私たちは全社員がリモートで働いています。そのなかで、リモートならではの、コミュニケーションがうまくいかず少しギスギスしているかもしれないと感じる場面がありました。
特に4毒素でいう「無視/逃避」は、リモートだと無意識に起きてしまいます。たとえば、社内チャットのお知らせを見てもリアクションしないこととか。また、優しく書いたつもりのメッセージが、受け取る側には非難めいて聞こえてしまうこともあります。
そういうことが起きやすい環境なので、まずは"こういう概念があるよね"と全員に認識してもらいたかったんです。
── 実際にやってみて、想像と違ったところは?
テーマがテーマなので、もっとシリアスな空気になるかと思っていたんです。でも実際は、想像よりずっと盛り上がっていました。
入社間もなく、このときが初めての顔合わせになるメンバーが数人いて、こういう場に慣れていないだろうなと心配していたのですが、そんな人たちもしっかり役に入り込んで演じていて。全体に一体感がありました。
── 印象に残っている場面は?
あるメンバーが、別の人の「侮辱」の演技に対して『さっきのあの態度、すごく頭にきた』と言っていたんです。もちろん演技なんですけど、それだけうまく演じられていたということだし、その態度を実際に出してしまうと人はこんなに傷つくんだ、と全員が体感できた瞬間でした。
『侮辱は苦手』と言っていたメンバーほど、なぜかみんな演技が上手で(笑)。4つの毒素は誰もが持っているけれど、ただ普段は表に出していないだけなんだ、という気づきがありましたね。
── ワークショップ後、チームに変化はありましたか?
「関係性の4毒素」という共通言語ができたのが一番大きいですね。『今、無視が起きちゃってるよね』と言葉にして話せる場面が増えました。事後アンケートでも『チームに良い影響があると思う』という回答ばかりで、否定的な声はゼロ。
何より、終わったあとにみんなが少し優しくなった感じがあったんです。
──毒素まみれの組織でなくても、効果はあるとおもいますか?
はい、私たちは別に毒素まみれというわけではありません。むしろ、とてもコミュニケーションの取りやすい、風通しのいいほうの組織だと思います。そのうえで、今回このワークショップを実施したのは、毒素が蔓延してしまってから手を打つのでは、正直ちょっと遅いと思っているからです。
まだ「毒素まみれ」になっていないうちに対処したほうが良い。『これは非難に分類されるんだ』と先に知っておくだけで、いざという時のコミュニケーションがスムーズになります。
──このワークショップは、どんな組織・チームにおすすめだと思いますか?
いくつか思い浮かぶものを挙げます。
・リモートワーク・ハイブリッドワークの顔を合わせる機会が少ないチーム (あえて関わろうとしなければ関われない距離感がある) ・部や課をまたぐと相互連携が滞りがちな、いわゆる縦割り構造の組織 (学校法人や労働組合など) ・期の変わり目や、キックオフを迎えるチーム (コミュニケーションの基盤を整えるタイミングとして)
──研修の専門家として、このワークショップには他にどんな特徴があると感じますか?
このワークショップのもう一つの大きな魅力は、短時間で実施出来るところです。 一般的な研修やワークショップは、半日以上かかるのものが多いですがこちらのワークショップは1時間半~2時間程度で実施が出来ます。 業務が多忙で研修に時間を割けない組織でも、たとえば社内の定例ミーティングの時間をこのワークショップに充ててみる、といった使い方ができると思います。
──最後に、導入を迷っている方へメッセージをお願いします。
どくどくむかしばなしって、言葉だけだとなかなかイメージがつきづらいと思うんです。でも、体験していただければ良さはわかります。まずはご担当の方ご自身が一度受けてみるのがおすすめです。短時間ですし、後悔はしないワークショップだと思います。



