
アニメーション作品『ヒロシマ・夏の名残のバラ』では、被爆後の悲惨な光景を直接的には描いていません。登場人物の台詞も、決して多くはありません。一人ひとりの心の動きを、言葉や直接的な描写だけに頼らず、表情の変化とともに描いていきます。
かわぐちかいじさんが描いたキャラクターを初めて見たとき、たった1枚の静止画から、瞳の奥に迷い・不安・希望・決意が入り混じったような感情が浮かび上がり、それぞれの個性が鮮明に見えたことを今でも覚えています。やっぱり、かわぐちさんの画はすごい。素直にそう感嘆しました。
原案を手がけたジミー・T・ムラカミ監督は、代表作『風が吹くとき』で核攻撃による大規模な惨状をあえて描かず、田舎で暮らす老夫婦の家とその周囲だけを描くことで、かえって核の恐ろしさを際立たせました。
この作品においても、私たちはあの「8月6日の原爆投下」の惨劇を、これまでになかった表現で伝えていきたいと考えています。
アニメーションだからこそ、伝えられる世代がいる。
これから、このキャラクターたちがどう動き出すのか、本当に楽しみです。
クラウドファンディングは11月2日まで実施しています。記憶が薄れゆく時代に、この物語を次の世代へ遺すため、ご支援とともに、周りの方へのシェアでも応援いただけましたら幸いです。



