明治の町家の灯りを守りたい——温泉津シェア文庫「本と舍」屋根修繕プロジェクト

島根県温泉津(ゆのつ)のシェア文庫「本と舍」は、令和7年6月の開業から1年が経ちました。無料で誰でも利用できるこの場所を、これからも守り続けるために、今回は屋根の修繕費用のご支援をお願いしたいと思います。本と人がめぐりあう場所を、どうかもう少し、続けさせてください。

現在の支援総額

1,674,500

83%

目標金額は2,000,000円

支援者数

145

24時間以内に10人からの支援がありました

募集終了まで残り

8

明治の町家の灯りを守りたい——温泉津シェア文庫「本と舍」屋根修繕プロジェクト

現在の支援総額

1,674,500

83%達成

あと 8

目標金額2,000,000

支援者数145

島根県温泉津(ゆのつ)のシェア文庫「本と舍」は、令和7年6月の開業から1年が経ちました。無料で誰でも利用できるこの場所を、これからも守り続けるために、今回は屋根の修繕費用のご支援をお願いしたいと思います。本と人がめぐりあう場所を、どうかもう少し、続けさせてください。

本と舍 西田優花です。

おかげさまで、支援総額は着実に積み重なり、たくさんの方に見守っていただいています。ご支援くださった方、SNSでシェアしてくださった方、本当にありがとうございます。

そして——残り、あと11日となりました。

先日、工務店さんとの打ち合わせも終え、7月後半から周囲の養生に入り、いよいよ着工の準備が本格的に進んでいます。修繕へ向けて、確かに一歩ずつ動き出しています。

今日は、その屋根修繕を託す工務店さんのことを、お話しさせてください。

はじまりは、龍御前神社の隣の空き家

私が温泉津への移住を決めて物件を探していたとき、大田市の空き家バンクで、龍御前神社の隣に空き家があることを見つけました。

当時Youtubeチャンネルで改修の様子もお届けしてました

その頃すでに、私は石見神楽のことを知っていました。毎週土曜の夜、その神社では夜神楽の定期公演があります。その隣の家なら、大好きなお囃子が週に一度聞こえてくる。神社の隣という、これ以上ないほど恵まれた場所に住める。そのことがとても貴重に感じられて、すぐに購入を決めました。それが今、スパイスカレーのお店「ゲンショウシャ」になっています。

そのときの物件の管理と改修で力を貸してくださったのが、中島工務店さんでした。

中島浩司さんに書いていただいた当時の図面

中島浩司さんのこと

当時の社長は、今は亡き中島浩司さんでした。

私はきっと、得体の知れない移住者だったと思います。何を考えているのか、どんな人物なのかもわからない。それでも浩司さんは、いつも親切にサポートしてくださいました。

私にとっても、初めてお金をかけて工事をするわけですから、わからないことばかりで。本当にたくさんのやりとりをさせていただきました。今思えばしょうもないような質問にも、いつも優しく、丁寧に答えてくださいました。

対話を重ねるなかで、忘れられない言葉があります。

浩司さんがお父様から教わったという、「土のものと風のものは、仲良くしないといけない」という話です。

土のものと、風のもの

土のものとは、その土地に根を張って暮らす、地元の人のこと。彼らは、どこからともなくやってくるよそ者に対して、「どこの誰かもわからん。風みたいにふわふわして地に足がつかず、すぐどこかへ行ってしまう、信頼のおけないやつ」と身構えることがある。

風のものとは、いつも自由で、制限がない人のこと。だからこそ、その土地にどっしり構える土のものを見て、「あいつらは動かない、頑固で、未来がない」と思ってしまう。

でも、この関係のままでは、良くない。

土は風を受け入れることで、新しい空気を取り込み、少しずつ柔らかくなっていく。そして風は、土という根を下ろす場所を得ることで、ただ通り過ぎるだけの存在ではなくなり、新しい種をその土地に残していける。

風と土が交じり合って、はじめて「風土」になる。

浩司さんは、そういうことをお父様から教わったのだと、話してくださいました。

その話を聞いて、新参者の私は、この土地でどんなふうに振る舞おうか——と、深く考えるきっかけをいただきました。よそ者としてやってきた私が、この温泉津という土地とどう関わっていくのか。その原点のような言葉です。

ゲンショウシャの建物はかつてパン屋さんだったそうです

受け継がれていく思い

浩司さんは、数年前に亡くなられました。

今はその弟の中島祐司さんが、思いを引き継いでいらっしゃいます。以来、私はいろいろな場面で、祐司さんにお世話になってきました。

そして今回の屋根修繕も、中島工務店さんにお願いしています。

本と舍という「風のもの」が持ち込んだ場所を、温泉津という「土」にしっかりと根づかせていく。その屋根を託せる相手が中島工務店さんであることを、私はとても心強く思っています。

残り11日、どうかお力を貸してください

7月後半の養生から、着工へ。修繕はいよいよ現実のものとして動き出します。

残された時間は、あと11日です。もしよろしければ、もう一度だけ、周りの方へのお声がけやSNSでのシェアなど、ご協力いただけるととても嬉しいです。

この屋根の下で続いてきた、本と人のめぐりあい。そして、風と土が交じり合ってできていく、温泉津のこれから。

最後まで、どうかよろしくお願いいたします。

西田優花

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