
登米市の食を題材にした絵本をつくるこのプロジェクト。
今回は、この絵本の題材にもなっている、登米市の郷土料理「はっと」について書いてみたいと思います。
はっとは、小麦粉に水を加えてよく練り、寝かせた生地を薄くのばして、汁に入れて食べる料理です。
登米市に住んでいる方には、おなじみですよね。
ところで、なぜ「はっと」という名前なのか、知っていますか?
その由来には、こんな話が伝わっています。
昔、あまりのおいしさに小麦料理ばかり食べるようになり、このままでは米づくりがおろそかになると心配したお殿様が、この料理を「ご法度」にした。
そこから「はっと」と呼ばれるようになったと言われています。
※名前の由来には諸説あります。
そんな「はっと」ですが、私にとって特に思い出深いのが、日本一はっとフェスティバルです。
毎年冬の初めに登米市で行われているはっと汁の祭典!
とにかく、どこのはっともおいしいんですよ!
昔ながらのはっと汁はもちろん、ピザはっと(笑)やカレーはっとなど、本当にいろいろなはっとが並びます。
「次はどれ食べよう?」
と、会場を歩いているだけでも楽しい。
そして、たくさんの人が集まって、みんなではっとを食べている光景を見ると、地元の人間としてやっぱり嬉しくなります。
改めて考えてみると、はっとって面白い料理です。
昔から受け継がれてきた郷土料理、だけどカレー味にしたりピザ味にしたりして楽しむこともできる。
「伝統であり、自由でもある。」
勿論王道の登米市が誇るべきはっと汁はあります!
でもはっとフェスティバルではいろんな味が作られ、それが市民にも受け入れられている。
昔からあるものを大切にしながら、新しいものも受け入れられる。
私は、そこも「はっと」の魅力なんじゃないかなと思っています。
そして今回、高校生たちとつくる絵本も、そんな一冊になったらいいなと思っています。
今回の絵本では、高校生それぞれに絵を描いてもらいます。
当然、絵柄も違えば、色の使い方も違う。
得意な表現も一人ひとり違うと思います。
でも、それを無理に一つの絵柄に揃えるつもりはありません。
みんなが「たくさんの子どもたちに見てもらうんだ」ということを想像しながら、一生懸命描いてくれたものが集まれば、それだけで面白い一冊になるんじゃないかと思っています。
ページをめくるたびに、違う高校生の個性が出てくる。
それも、この絵本ならではの良さにしたいです。
いろいろな味があっていい「はっと」のように。
高校生たちにも、自由に自分らしく描いてもらいたいと思っています。
次回は、この絵本づくりに力を貸してくださる、とても心強い方をご紹介します。



