
こんにちは。絵本作家の ちばりょうこ です。
今回、「登米市の食をテーマに、高校生と一緒に絵本をつくる」というお話をいただいたとき、まず、とても嬉しかったです。
私は、生まれ育った登米市が大好きです。
以前、登米市東和町にある機織沼にまつわる絵本『ちゃんちゃんころころ 機織沼物語』の制作に携わりました。
そして今回、またこうして登米市に関する絵本づくりに関われること。
しかも、テーマは私たちの暮らしにとても身近な「食」です。
お話を聞いたときから、どんな絵本になるんだろうと、わくわくしています。
◆高校生が主役になること◆
このプロジェクトで特に魅力を感じたのは、高校生が主役になって、自分たちが暮らす地域の魅力を見つけていくことです。
大人が、
「登米には、こんな魅力がありますよ」
と伝えるだけではありません。
高校生自身が見たり、聞いたり、考えたりする。
そして、それを自分たちの感性で表現して、一冊の絵本にしていく。
その過程そのものが、とても大切な経験になるのではないかと思っています。
高校生だからこそ出てくる発想や言葉、感性も、きっとたくさんあるはずです。
「そんなふうに感じるんだ!」
「そんな表現があるんだ!」
と、私自身が驚かされることもあるんじゃないかなと、今から楽しみにしています。
◆まずは、楽しんでほしい◆
高校生の皆さんに一番伝えたいのは、
「まずは、楽しんでほしい」
ということです。
絵本をつくる過程では、楽しいことばかりではなく、悩んだり、迷ったりすることもあると思います。
でも、みんなでアイデアを出し合って、一つのものをつくっていく。
その時間そのものを、ぜひ楽しんでもらいたいです。
そして、それぞれの「想い」を大切にしてほしいと思っています。
同じ物語を読んでも、感じ方は一人ひとり違います。
だからこそ、
「自分は、この場面をどう感じたんだろう」
「この絵を通して、何を伝えたいんだろう」
と考えてみてほしい。
正解を探すのではなく、一人ひとりの感じ方や個性が集まった、
みんなにしかつくれない一冊
になったら素敵だと思っています。
私も絵本づくりの講師として、そして「はっと」のイラストを担当する一人として、心を込めて関わらせていただきたいと思っています。
◆子どもたちから「はっと、食べた~い!」の声が聞けたら◆
完成した絵本は、登米市の子どもたちにはもちろん、登米市のことをまだよく知らない子どもたちにも読んでもらいたいです。
絵本を読んだ子どもたちから、
「登米には、こんな食べ物があるんだ~」
「はっとって、おもしろい食べ物だね!」
そして、
「ねぇ、まぁま。はっと食べた~い!」
そんな声が聞こえてきたら、とても嬉しいです。
絵本をきっかけに、家族の会話が生まれる。
実際に「はっと」を食べてみる。
登米のことをもっと知りたくなる。
そんなふうに、一冊の絵本から何かが広がっていったらいいなと思っています。
◆完成したら、読み聞かせもしてみたい◆
そして、もう一つ楽しみにしていることがあります。
絵本が完成したら、私が活動している読み聞かせサークル「おおきな木」でも、この絵本を子どもたちに読み聞かせできたらいいなと思っています。
高校生たちが想いを込めて描いた絵を見ながら、子どもたちが笑ったり、
「はっと、食べたい!」
と言ってくれたり。
そんな光景を想像すると、今から楽しみになります。
高校生たちがつくったものが、絵本になって終わるのではなく、実際に子どもたちのところへ届いていく。
そして、そこから家族の会話が生まれたり、地域の食に興味を持ったり、また新しいつながりが生まれたりする。
絵本をつくって終わりではなく、そこからまた、人と人がつながっていく。
そんな未来まで、このプロジェクトから生まれたら素敵だなと思っています。
◆みんなでつくる一冊を、未来の登米へ◆
このプロジェクトは、一冊の絵本をつくるだけではなく、登米の魅力や想いを、次の世代へつないでいくプロジェクトだと思っています。
高校生たちの目線。
大人たちの経験。
そして、地域の皆さんの想い。
いろいろなものが一冊の絵本の中に集まり、それが小さな子どもたちへ渡っていく。
そして、その子どもたちが大きくなったとき、
「自分のふるさとには、こんな素敵なものがあるんだ」
と思ってくれたら。
それは、とても素敵なことだと思います。
高校生たちがどんな絵を描き、どんな一冊が生まれるのか。
私も今から、とても楽しみにしています。
応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。
みんなでつくる一冊が、未来の登米をつなぐ一冊になりますように。
私も一緒に、楽しみながら関わっていきたいと思います。
絵本作家 ちばりょうこ



