このプロジェクトは、山口県阿東にある古民家ゲストハウス「かんぬしの宿」の裏小屋を改修し、次の古民家再生に向けた工房をつくるためのものです。
1.「かんぬしの宿」について
都会の日々の暮らしに疲れたとき、
多くの人がふと憧れる田舎暮らし。
朝は小鳥のさえずり。
夜は虫の音。
山に囲まれ、川のせせらぎが聞こえる、
そんな田舎の古民家。
2026年3月。
数年前まで家電メーカーのサラリーマンだったわたしは、田舎に移住し、ひとりで古民家を改修して、ゲストハウスをオープンしました。
それが、山口市阿東にある古民家ゲストハウス、「かんぬしの宿」です。

この家は、もともとこの集落で代々神主を務めてきた一族が暮らしていた古民家でした。
しかし、半年前に空き家となりました。
歴史のある建物。
地域の記憶が残る場所。
今ではなかなか残っていない、貴重な古民家。
それでも、人が住まなくなれば、家は少しずつ傷んでいきます。
相談を受けたわたしは、この家を借り受け、自らの手で改修を行いました。
そして、古民家ゲストハウスとして再生しました。
オープンから3か月。すでに10組以上のお客様にご利用いただいています。

山口市阿東。
山口県の北東部、島根県との県境にあるこの地域は、山に囲まれた盆地です。
広大な水田が広がり、川が流れ、その中をSLが走る。
日本の原風景のような、本当に美しい里山です。
一方で、人口減少と高齢化が進み、地域には多くの空き家が生まれています。
その中には、まだ十分に活かせる古民家も少なくありません。
今回、わたしが再生した「かんぬしの宿」も、その一つでした。
現在、宿泊だけでなく、音楽ライブを開催するところまで来ました。
多くの方のご協力とご支援もあり、ようやく一軒目の古民家再生が形になったと感じています。
しかし、わたしの目標はここで終わりではありません。
一軒でも多くの価値ある古民家を、未来に残すこと。
そのために、次の古民家再生へ向かう拠点が必要です。
今回、かんぬしの宿の裏にある小屋を改修し、
道具を置き、材料を加工し、次の一軒へ進むための小さな工房をつくります。
「かんぬしの宿」の次へ進むために。

2. 元サラリーマンがなぜここに?
はじめまして。「みんなの古民家創生舎」代表のピロタです。
5年前のわたしは、自分が山口の田舎で古民家ゲストハウスを運営しているなんて、夢にも思っていませんでした。
教育熱心な家庭で育ち、
国立大学に進学し、
国内大手の家電メーカーに就職。
結婚し、3人の子どもにも恵まれ、
会社では少しずつ役職も上がり、
念願のマイホームも手に入れました。
外から見れば、順風満帆だったと思います。
でも、40歳を目前にしたころ、心の中に大きな焦りがありました。
「これは、本当に自分がやりたかったことなのか?」
そう感じるようになり、15年勤めた会社を辞め、転職を決意しました。
けれど、そこからが失敗の始まりでした。
転職先は、大手住宅メーカーの営業。
しかし、まったく自分に合いませんでした。
半年間の試用期間で一件も契約が取れず、心身ともに追い込まれ、8か月で退職。
その後、再就職を試みましたが、ちょうどコロナ禍の最中と重なり、約1年間の失業生活を送ることになりました。
教育費や住宅ローンを抱え、生活にも余裕がなくなり、夫婦関係も悪化。その後、地元のリフォーム会社に再就職しましたが、妻は子どもを連れて実家に戻り、そのまま離婚することになりました。
さらに、その再就職先も、上司と折り合いがつかず、わずか2か月で退職。
転職を決めてから、わずか2年ほどで、仕事も、家も、家族との暮らしも失いました。
本当に、あっけないくらい一瞬でした。
でも、すべてを失ったことで、逆に身軽になりました。
会社にしがみつく理由も、家に縛られる理由もなくなった。
そして、山口市阿東への移住を決めました。
そこから、わたしの古民家再生の人生が始まりました。
3. 阿東で取り戻したもの
「地域おこし協力隊」という制度を使って移住したわたしの最初の仕事は、移動販売車の販売員でした。
毎日、50件近くのご自宅を訪問し、商品を届けながら、地域の方との交流を深めていきました。
心身ともにボロボロだったわたしを救ってくれたのは、移動販売車のお客さんである地域の高齢者の方々でした。
商品を買ってくださるお客さんなのに、わたしたち販売員に、心からの「ありがとう」を言ってくださる。
その言葉に、本当に救われました。
当時のわたしは、自信も、プライドも、すべて粉々に砕かれていました。でも、その「ありがとう」に触れるたびに、
「ああ、こんな自分にも、まだできることがあるんだ」
と、少しずつ勇気を取り戻していきました。
その恩返しの気持ちもあり、休みの日には、地域の方の困りごとを手伝う便利屋のような活動を始めました。
草刈り。
片付け。
修繕。
ちょっとした困りごとの手伝い。
その活動は、今でも続けています。わたしにとって便利屋の仕事は、単なる仕事ではなく、地域の方とつながるための大切なコミュニケーションの一つです。
そして、仕事の傍ら、少しずつ古民家の再生にも関わるようになっていきました。
最初に手を入れたのは、当時住んでいた借家です。築140年の立派な古民家でした。
大家さんの許可を得て、畳の部屋をフローリングに改修しました。

次に改修したのは、空き家になって10年放置されていた古民家です。
もともとは自分が住む家として手に入れた物件でしたが、最終的には当時の受け入れ団体に売却しました。

そして、3軒目に関わることになったのが、現在の「かんぬしの宿」です。
実は、オーナーさんは、もともと移動販売車のお客さんでした。
日々の訪問の中で生まれたつながりがあり、そのご縁から、この家の相談を受けることになりました。

4.価値のある古民家を未来に残すために
わたしがこの地域で実現したいことは、一軒でも多く、価値ある古民家を未来に残すことです。
そのために、いま取り組んでいることがあります。
便利屋業は、地域の方とつながり、空き家や古民家の相談を受けるための入口です。
宿泊業は、再生した古民家に新しい価値をつくり、次の活用へつなげるための手段です。
また、阿東という地域を多くの方に知っていただくために、これまで古本市やカフェ、音楽ライブなどのイベントも開催してきました。
一見すると、それぞれ別の活動に見えるかもしれません。でも、わたしの中ではすべてがつながっています。
すべては、古民家再生のためです。

ただ、今のわたしには、足りていないものがあります。
それは、「場所」です。
古民家を再生するには、できる限り改修費を抑える必要があります。そのため、わたしはできる部分をDIYで改修しています。
電気工事士の資格も取りました。工具も少しずつ買いそろえてきました。木材や建材などの資材も増えてきました。
しかし、それらを保管し、加工し、次の現場に向けて準備するための場所が、今は十分ではありません。
古民家再生を続けていくためには、道具を置き、材料を加工し、次の一軒へ向かうための拠点が必要です。
そこで今回、かんぬしの宿の裏にある小屋を改修し、わたしの小さな工房をつくります。
5.資金の使い道
「かんぬしの宿」の裏にある小さい小屋。
以前は、おばあちゃんが漬物をつくるのに使っていたそうですが…
物がたくさん放置された状態になっています。
ここを片づけて、新しく「工房」としてリフォームします。

奥の部屋は、大きい作業台を設置し、建具や家具をつくる工作室。
手前の部屋は、ビスや塗料などを保管する資材置き場。
トタンの外壁は、断熱材を追加して、新しく仕上げる予定です。

<資金用途(予定)>
項目金額
| 残置物処分・清掃費 | 100,000円 |
| 木材・合板・断熱材などの建築資材 | 300,000円 |
| 電気工事・照明設備 | 100,000円 |
| 作業台・棚・収納設備 | 150,000円 |
| 工具購入費 | 150,000円 |
| 外壁・内装補修費 | 100,000円 |
| その他経費 | 100,000円 |
| 合計 | 1,000,000円 |
<資金の使い道>
ご支援いただいた資金は、工房の改修費用および設備購入費として活用させていただきます。
できる限りDIYで施工し費用を抑えますが、安全性や作業効率を考慮し、必要な資材や設備を整備したいと考えています。
また、クラウドファンディング手数料にも充当させていただきます。
6.リターン
【5,000円 ピロタに資材を買ってあげる券】
DIY工房や古民家再生で使用する木材や建築資材の購入費として活用させていただきます。
(内容)
・かんぬしの宿 利用券 3,000円分
※有効期限1年
【8,000円 ピロタに新しい工具を買ってあげる券】
DIY工房や古民家再生で活躍する工具の購入費として活用させていただきます。
(内容)
・かんぬしの宿 利用券 5,000円分
※有効期限1年
【10,000円 ピロタと語る券】
オンラインで180分程度、お話しするプランです。
古民家再生、空き家活用、移住、地域活動、小さな起業、人生相談など、テーマは自由です。
(内容)
・オンライン面談 約180分
※Zoom等を使用
※日程は個別調整
※有効期限1年
【15,000円 ピロタを1日使う券】
廣田和也が1日、あなたの困りごと解決をお手伝いします。
草刈り、片付け、DIY、家具移動、空き家整理など、できる範囲で対応します。
(内容)
・作業時間 約8時間
※公序良俗に反する内容、法令に違反する内容などはお受けできません。
※山口市および近隣地域限定
※遠方の場合は要相談
※材料費・処分費は別途
※危険作業や専門業務は対象外
※有効期限1年
【30,000円 ピロタを数日使う券】
廣田和也が数日、あなたの困りごと解決をお手伝いします。
草刈り、片付け、DIY、家具移動、空き家整理など、できる範囲で対応します。
(内容)・作業時間 約3日
※公序良俗に反する内容、法令に違反する内容などはお受けできません。
※山口市および近隣地域限定
※遠方の場合は要相談
※材料費・処分費は別途
※危険作業や専門業務は対象外※有効期限1年
【50,000円 ピロタと宴会する券】
かんぬしの宿を貸し切って、仲間や家族とゆっくり過ごしていただくプランです。
(内容)
・かんぬしの宿 1泊利用
・最大8名まで利用可能
・チェックイン 16:00
・チェックアウト 9:00
・BBQスペース利用可
友人同士の集まり、家族旅行、同窓会、小さなイベントなどにご利用いただけます。
※日程は個別調整※有効期限1年
※食材・飲み物は各自持ち込み
※宿の利用ルールをお守りください
【100,000円 ピロタを呼びつける券】
廣田和也があなたの地域や団体へ伺い、古民家再生や地方での暮らし、起業、地域活動などについてお話しします。
講演会というよりも、参加者のみなさんと一緒に考え、語り合う時間を大切にしたいと思っています。
(内容)
・講演会、勉強会、交流会など
※内容や時間については個別にご相談のうえ決定します
※日程は個別調整
※山口県外は交通費・宿泊費別途
※有効期限1年
7.実現したい未来
「かんぬしの宿」は最初の一歩。
これからもっと多くの古民家を再生していきます。
ゲストハウス、ブックカフェ、シェアハウスなどなど。
再生のやり方は、その地域、古民家によっていろんな可能性があります。
そうやって多くの新しい価値のある古民家が生まれれば、
自然と人がこの地域に流れてくる。
そうなれば、住む家としての古民家も必要となるし、
何より人が増えることで、地域の活性化につながる。
わたし自身は、ただDIYが好きで、誰も価値を感じなくなった建物を改修し、再び人に使われる姿を見るのが好きなだけです。
でも、その積み重ねが地域の未来につながると信じています。
8.最後に
価値ある古民家を、ひとつでも多く未来へ。
この地域に限らず、日本にはまだまだ多くの価値ある古民家が残っています。ちょっとした工夫をするだけで、新しい価値を生み出すことができることを、今の「かんぬしの宿」で改めて実感しました。
人がつながり、笑顔が生まれる場所。
そんな「古民家からはじまる、新しい価値の物語」を一緒につくっていきませんか。
9.思わぬ出来事(子猫14匹問題)
改修をしようとしていた小屋に5匹の子猫がおりました。(現在はお引越し済)
現在、わたしの集落では子を産んだ親猫が3匹。子猫が合計14匹おります(-_-;)
地域の住人と相談し、協力して、親猫は不妊手術、子猫は里親を探すことになりました。
つきまして、
この案件にかんしても、支援のご協力を皆さまにお願いしたいと考え、子猫の保護のためのリターンをあらたに追加いたしました。どうぞ、よろしくお願いします。
【3,000円 子猫とたわむれる券】
現在、14匹の子猫たちの里親探しを進めています。
子猫たちと遊びながら、田舎ならではのゆったりとした時間をお楽しみください。
(内容)
・子猫とのふれあい体験
・写真撮影
※ご支援は猫たちの保護活動費として活用させていただきます
※日程は個別調整
※有効期限1年
※猫の体調や成長、里親の決定状況によって内容が変更となる場合があります
最新の活動報告
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「古民家らいぶ in かんぬしの宿」を開催しました!
2026/07/08 18:08「古民家らいぶ in かんぬしの宿」を、7月4日(土)に無事開催することができました。音楽ライブ、SL見学、もちまき、そしてご宴会。山あいの小さな集落で開催した、記念すべき初めての音楽イベントです。音楽ライブには38名、ご宴会には30名の方が参加してくださいました。本当に多くの皆さまにご来場いただき、心から感謝しています。地元のミュージシャンが演奏徒歩5分、SL山口号を見送る室内でのもちまき外でBBQ実は、改修した古民家でイベントを開催するのには、ちゃんとした理由があります。古民家をきれいに再生しても、家だけでは人は集まりません。過疎化が進む地域だからこそ、「この場所に行ってみたい」「ここで暮らしてみたい」と思ってもらうきっかけが必要だと考えています。まずはイベントで足を運んでもらう。次に宿泊して、この地域の魅力を体感してもらう。そして最後に、「ここで暮らしたい」と思っていただく。その積み重ねが、改修した古民家に新しい住み手をつくることにつながると信じています。山口市阿東の水田田舎暮らしに憧れ、脱サラをして、地域おこし協力隊として山口市阿東に移住したのは4年前のことです。当時から、「古民家再生事業をやりたい」という思いを持ち続けてきました。ゲストハウス「かんぬしの宿」は、3件目に関わった古民家であり、初めて事業として形にすることができた物件です。1件目の古民家2件目の古民家これまでの活動、そして今回の音楽ライブを通して、改めて気づいたことがあります。それは、わたしが本当に作りたいのは、古民家そのものではなく、**古民家を通じた「人々の交流の場」**なのだということです。古民家には、人が自然と集まり、語り合える魅力があります。自由に開け閉めできる襖。外と中をゆるやかにつなぐ縁側。長い年月を刻んできた梁や柱。そんな空間だからこそ、初めて会う人同士でも自然と会話が生まれます。今回のイベントで、その可能性を改めて実感しました。おにぎりを作っているボランティアのみなさんこの地域には、まだ活用されていない古民家が数多く残っています。「価値のある古民家を、一つでも多く未来へ。」この想いを実現するため、次の古民家再生を進める拠点となる工房づくりに挑戦しています。これからも、一緒にこの挑戦を見守っていただけると嬉しいです。挨拶しているピロタ もっと見る




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