
ニセコメロンプロジェクトを応援いただき、誠にありがとうございます。高橋農園代表の高橋悠太です。
早いもので、プロジェクトは残り10日となりました。
前回は「なぜメロン農家がコットン栽培に挑戦したのか」、その想いについてお話ししました。
今日は、その挑戦が始まった頃のお話です。
実は、一番最初にぶつかった壁は、「育て方」ではありませんでした。
コットンの種が手に入らない
コットン栽培をはじめるにあたり、栽培について調べてみたところ、北海道では商業的なコットン栽培の前例がほとんどなく、どこに相談すればいいのかも分からない状態でした。
一番の壁は「種」が手に入らないこと。
日本に古くから伝わる毛足の短い「和綿」の種は見つかりましたが、加工を見据えた毛足の長い「洋綿」の種は、種苗会社に連絡しても見つからず、適した種が見つからなかったのです。
そこで東北のコットン生産者の方に思い切って連絡をしました。
実際に現地まで足を運び、栽培についてお話を伺い、圃場を見学させていただきました。
北海道から突然訪ねてきた私たちを、本当に温かく迎えてくださり、最後には「まずはやってみなさい。」と、栽培用の種を少し分けていただいたのです。
それが、この挑戦の本当の第一歩でした。
イーストファームみやぎ 赤坂様との一枚(2022年12月)
その後も、全国の生産者や関係者の皆様とのご縁がつながり、たくさんの知恵をお借りしながら、豪雪地帯・ニセコならではの栽培方法を少しずつ形にしていきました。
そして実際に育ててみると、思いがけない発見がありました。
メロンもコットンも、本来は暖かい地域で育つ作物です。
そのため、温度管理や苗づくり、水分管理など、これまでメロン栽培で培ってきた技術や設備を活かせる場面がたくさんあったのです。
「メロン農家だからできる日本最北のコットン。」
そう感じた瞬間でした。
さらに現在は、ニセコ町のサポートもいただき、地域の事業者さんと一緒に商品開発にも取り組みました。
私たちが目指しているのは、綿花を育てることだけではありません。
冬は農作業ができないので、収穫した綿を使った商品づくりが冬の仕事になれば、スタッフが一年を通して働ける環境づくりにもつながります。
コットンをきっかけに地域とのつながりを広げ、冬の仕事を生み出し、農業に興味を持つ人が増える。
その積み重ねが、これから先もニセコでメロンを作り続けられる未来につながると信じています。
100周年はゴールではなく、新しい100年のスタート。
これからも高橋農園らしく、一歩ずつ挑戦を続けてまいります。
高橋農園 代表 高橋悠太



