今回の活動報告は「革について」です。L字スリムウォレットに使用いる革は「マヤ」と言います。これは製品名になりますので、革としては「牛革」です。イタリアの「イル・ポンテ」という会社の製品で、牛革の「ショルダー(肩)」部分をタンニン鞣しした革になります。表面を毛羽立たせて、艶なしで色ムラがあることが特徴です。色ムラは個体ごとにかなり違いがあり、一点物感が強いかと思います。毛羽立ちをした表面は触り心地もよく、使用していくうちにだんだんと艶が出てきて、色の深みを増してきます。エイジングをとても楽しめる革です。仕上げの方法にもよりますが、タンニン鞣しの革は、比較的暗めの色が多いと個人的には思っています。しかし、マヤは明るめの色で色数も豊富です。また、色にもよりますが、傷なども目立ちにくいです。使う方それぞれの革になることは間違いないのではないでしょうか。ご参考までに。
今回の活動報告は「厚みについて」です。前回の活動報告でお伝えした「大きさについて」に少し近い内容にはなりますが、今回は厚みについて詳しくお伝えしたいと思います。財布全体の厚みは、みなさんもご存知の通り「生地の厚み」+「中身の厚み」=「総厚み」となります。厚い生地を使ったり、生地の重なりが多かったり、中身が重なりあったりなど、財布はどんどん厚くなっていきます。もちろん、それにはそれのメリットもありますので、薄いのが必ずしも良いとは言えません。ただ、「財布が厚くてかさばる」と感じている方には、薄いことはかなりのメリットだと思います。今回の「L字スリムウォレット」は、カードを8枚収納しても厚さ約2cmほどに設計しました。生地に関しては、使用している革の厚みはすべて「1.5mm」になります。薄すぎず、厚すぎず、耐久性としては申し分ない厚みだと思います。ただ、これが何枚も重なると、かなり厚くなってしまいますので、生地の重なりを減らすために、カード入れは1枚の革にカード収納用の切り目を入れて対策しました。通常は生地を付けて段々にしたり、ポケットを入れて段々にする構造が多いんですが、その生地分をなくして薄くするために切り目だけにしました。そのおかげで、生地の重なりをトータル「6枚」で収めることができたので、生地を薄くしすぎずに厚みを抑えることができました。前々回の活動報告でもご紹介した、今回の特徴とも言える「カード縦差し」構造で、カード同士の重なりも少なくできたので、さらに「総厚み」を薄く抑えることができました。ご参考までに。
今回の活動報告は「大きさ」についてです。大きさはそのお財布の「形」や「仕様」でそれぞれ違います。ですので設計時には決めてあります。今回の「L字スリムウォレット」は、横17cm×縦10cmとなっています。(外寸)一般的な長財布と比較すると、横17cmは小さめのサイズです。1万円札の横幅は約16cmのため、外寸との差は1cmあります。ただし、財布の端には「縫い代」と呼ばれる、生地の端から縫い目までの約3mmの幅があるため、実際にお札を収納できる内寸の余裕は、約7mmとなります。ファスナーがスムーズに通るための幅に加え、お札が奥までぴったり差し込まれない分の余裕も考えると、7mmのクリアランスではかなりギリギリだと思います。もちろん検証した結果でこのような寸法にはなっていますが、お札を入れる時は、しっかり奥まで差していただくのがファスナーに嚙まなくてベストです。ちなみに、17cmは大きめのスマホにカバーを付けたくらいの長さですので、スマホと一緒でもバランスよく持てるかと思います。また、8枚のカードを入れても厚み「2cm」ほどですので、握った感じも悪くないと思います。高さに関しては、前回の活動報告でもお伝えしましたが、カードのサイズの関係で約10cmの高さにしました。この財布の高さは決して低いとは言えません。ですが、バッグの中に入れることを考えたとき、荷物が集まる「下側」はできるだけ薄くし、空間ができやすい「上側」を活かすほうが合理的だと考えました。このような理由から、「高さ」を確保するよりも「薄さ」を優先した設計にしています。17cm x 10cm x2cmはただスリムを目的にしただけの寸法ではありません。ご参考までに。
今回の活動報告は「カード入れ」についてです。今回の「L字スリムウォレット」の特徴の一つであり、「薄く、スリムに」するために欠かせない部分が「カード入れ」になります。長財布のカード入れは「カードを横差し」に収納するのが一般的かと思います。当店で販売中の長財布も横差しのカード入れを採用しています。これにはこれでメリットがあり、本体の「高さ」を段数によって低くすることが可能となります。デメリットは「横幅」が長くなってしまうことです。横並びのカード同士を重ねないようにすると、どうしても「横幅」が長くなってしまいます。また、上下段のカード入れになりますので、下の段のカードを出し入れするために「マチ」を取付けるのが一般的です。「マチ」を付けますと、今度は「厚み」が出てしまいます。お財布の構造として間違いではないんですが、「薄く、スリム」にするにはあまり適さない構造となります。今回の「L字スリムウォレット」はそこに着目した構造になり、カード入れを「縦差し」にしてあります。あまり見かけない差し方だと思います。メリットは・「横幅」を短くできる・カードが同じ高さで収納されるため、「マチ」を付けなくてもカードを出し入れできる・革に切り込みを入れてカードを差し込む構造は、カードが本体の底に当たるため落ちにくく、裏地を貼る必要がないので厚みを抑えられるなどになります。また、カード同士の重なりは「2枚まで」に設計してあります。このようなカード入れの構造の理由から「薄く、スリム」にすることが可能となりました。デメリットは、お財布本体の「高さ」を低くすることが難しいところです。カードの高さ以下にはできませんが、カードがぴったり入る極限までコンパクトになるように仕上げました。現在「カード」はいろいろな役割をしてます。「クレジットカード」「キャッシュカード」「マイナンバーカード」「免許証」「診察券」「ポイントカード」などたくさんの種類があります。スマホ等で代用されるものもありますが、それでもまだまだ「カード」は必要です。だからこそ、お財布の大きさや使い勝手などに影響するカード入れの構造は、一つの大きなポイントです。ご参考までに。
今回の活動報告は「コンセプト」についてです。「L字スリムウォレット」は当店で販売してましたお財布が原型となってます。「もっと小さく、もっとスリムに、そしてシンプルに」をコンセプトに、徹底的に見直してプロジェクトとして出しました。原型となったお財布の使い勝手はそのままに、削れるところは削り、シンプルになりすぎるデザインは素材で補い、小さくスリムでもお財布としての存在感はちゃんと残しました。そのように見直しができたのも販売実績があるからこそだと思います。各所のこだわりについては今後、ご報告させていただきます。ご参考までに。




