自己紹介
一般社団法人Hito Rehaの横山です。Hito Rehaは、「誰もが自らの可能性を広げ、多様な日常を愉しめる社会」を目指し障害福祉や子育て支援に取り組んでいます。私たちはとりわけ「制度と制度の狭間」にいる方々を支援してきました。
例えば、働きたくても子どもの預け先がなく働けない障がい児の保護者、療育を必要としていても診断がついていないため十分な支援を受けられない乳幼児、学校へ通うことが難しくても既存のフリースクールには馴染めない子どもたちなど、現在の制度だけでは支えきれない方々に寄り添いながら活動を続けています。

乳幼児から小中学生まで支援を広げる中で、私たちは新たな課題にも直面しました。
それは、18歳を迎えたあと、障害のある方の生活や人とのつながりを支える仕組みが急激に少なくなってしまうことです。「働きたい」「一人暮らしをしてみたい」「友達と遊びに行きたい」。そんな当たり前の願いがあっても、生活面や経済面への不安から挑戦できない方が少なくありません。
私たちは、そうした現実を目の当たりにし、「自立へ向けて安心して挑戦できる場所」が必要だと感じるようになりました。

一方で、これまで仙台市内の大学生とイベントや地域活動を重ねる中で、もう一つの課題も見えてきました。障害のある方と接する機会は、小中学校ではあっても、高校・大学へ進学するにつれて急激に少なくなります。
しかし、大学生もまた、親元を離れ、自立した生活を送りながら、多くの経験を通して成長していく時期です。だからこそ私たちは考えました。
「大学生と障害のある方が、日常生活を共に過ごすことで、お互いに学び合い、助け合い、成長できる場所をつくれないだろうか。」

この想いが、今回のシェアハウスプロジェクトの原点です。
このプロジェクトで実現したいこと
私たちが目指すのは、単に住まいを提供することではありません。
大学生と障害のある方が、同じ屋根の下で暮らし、お互いを理解し、支え合いながら成長できるコミュニティをつくることです。大学生にとって、一人暮らしは自由である一方、不安や孤独と向き合う時間でもあります。障害のある方にとっても、自立した生活や就労へ向けた挑戦には、安心して相談できる仲間や日常的な支えが欠かせません。
私たちは、この二つの課題は別々ではなく、一つの暮らしの中で解決できる可能性があると考えています。
日常の「おはよう」「おかえり」といった何気ない会話、一緒に食事をしたり、困った時に声を掛け合ったりすること。そんな自然な関わりの積み重ねが、お互いの価値観を広げ、違いを理解し合う力を育んでいくはずです。
特に障害のある方にとっては、親元を離れて暮らすことへの不安は大きく、多くのご家族が「親なき後」の生活に強い心配を抱えています。
だからこそ、このシェアハウスが、安心して自立への一歩を踏み出せる場所となり、ご家族にとっても「この場所なら任せられる」と思える存在を目指します。
そして大学生にとっても、福祉を「学ぶもの」ではなく、「共に暮らすもの」として経験することで、人との違いを受け入れ、多様な価値観を持って社会へ羽ばたいてほしいと願っています。
プロジェクト立ち上げの背景
このプロジェクトを立ち上げた一番の理由は、「共存する価値観」が私たちの社会から少しずつ失われているのではないかと感じたからです。
近年、障害理解や多様性について語られる機会は増えました。しかし、その多くは「差別をしない」「支援をする」といった視点に留まっているようにも感じます。もちろん、それらはとても大切なことです。

しかし私たちが目指したいのは、その一歩先にある社会です。
障害のある人も、大学生も、お互いを「支援する人」「支援される人」として見るのではなく、一人の生活者として共に暮らすこと。毎日の暮らしの中で、
・「どんなことが苦手なんだろう」
・「どんなことは自分でやりたいと思っているんだろう」
・「どんな声の掛け方が嬉しいんだろう」
そんなことを少しずつ知り、お互いを理解していく。
それが本当の意味での共存ではないかと私たちは考えています。共存は、講演会や授業だけでは身につきません。一緒にご飯を食べ、一緒に笑い、時には困りごとを相談しながら過ごす。そんな何気ない日常の積み重ねが、人と人との距離を縮め、違いを自然に受け入れられる社会につながると信じています。
だからこそ私たちは、「共存を体験できる場所」として、このシェアハウスをつくることを決意しました。
現在の準備状況
この構想は、思いつきで始まったものではありません。
これまで私たちは、障害のある方と大学生が交流するイベントや企画を継続的に開催してきました。その中で、お互いが自然に関わることで、最初は緊張していた大学生が「また会いたい」と話し、障害のある参加者も新しい友人との出会いを楽しみにする姿を何度も見てきました。こうした経験から、「イベントだけではなく、日常生活の中で共に暮らせる場所をつくりたい」という想いが強くなりました。

そして今回、その第一歩として仙台市内にシェアハウスとなる物件を取得することができました。大学生と共に“Meet Up Home Sendai”とし、“ありのままの自分と出会うシェアハウス”をコンセプトにしました。
現在は、建物のリフォーム計画を進めるとともに、消防設備や安全面の整備、入居後の運営体制づくりなど、安心して暮らせる環境づくりを進めています。ここまで来ることができたのは、多くの方々のご協力があったからです。しかし、この建物を「共存が生まれる場所」として完成させるためには、リフォーム費用が必要です。そこで今回、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。
リターンについて
3,000円|応援
・お礼のメール
・活動報告
5,000円|ネームプレート掲載
・お礼のメール
・活動報告
・ネームプレート掲載(希望者のみ)
7,000円|シェアハウス招待
・お礼のメール
・活動報告
・ネームプレート掲載(希望者のみ)
・シェアハウスご招待(希望者のみ)
※シェアハウスご招待は居住者、主催者と支援者の「交流イベント」になります。
10,000円|共存サポーター
上記シェアハウスご招待に加え、
・Piece冊子1~3の3冊
※Piece冊子は障害児者の家族の想いを綴った冊子
10,000円|共存サポーター
上記シェアハウスご招待に加え
・Piece冊子4~6の3冊
※Piece冊子は障害児者の家族の想いを綴った冊子
20,000円|強力共存サポーター
上記シェアハウスご招待に加え
・Piece冊子1~6の6冊
※Piece冊子は障害児者の家族の想いを綴った冊子
スケジュール
2026年9月1日~10月26日 クラウドファンディング
2026年11月中 リフォーム着工予定
2026年11月末 リフォーム完工予定
2026年12月~2027年2月 内覧・入居募集
2027年3月1日~ 順次契約
2027年4月1日~ 入居開始
2027年5月~ シェアハウス交流イベント、宿泊体験を順次行います。
最後に
私たちが本当に実現したいのは、一軒のシェアハウスをつくることではありません。
目指しているのは、「共存する価値観」が当たり前になる社会です。
今の社会では、「障害のある人を支援する」「困っている人を助ける」という考え方が多く語られます。それはもちろん大切なことです。しかし、その先にある「共に暮らし、互いを理解し合う」という機会は、まだ決して多くありません。
大学生と障害のある方が同じ屋根の下で暮らすことで、お互いの違いを知り、相手を理解し、自然と助け合える関係が生まれる。「何ができないのか」ではなく、「何ができるのか」。「どう支援するか」ではなく、「どのように一緒に暮らしていくか」。そんな日常の積み重ねが、人と人との距離を縮め、「違いがあることが当たり前」と思える社会につながっていくと、私たちは信じています。
このシェアハウスは、ゴールではありません。
仙台から始まる、小さな挑戦です。この場所で生まれた共存の価値観が、地域へ、大学へ、福祉へ、そして日本中へと広がっていく未来を描いています。
今回のクラウドファンディングは、単にリフォーム費用をご支援いただくためのものではありません。「こんな社会を一緒につくりたい」と思ってくださる仲間を集めるための挑戦でもあります。皆さまからいただくご支援は、壁や床を新しくするためだけではなく、人と人をつなぎ、新しい価値観を育む場所をつくる力になります。
どうか、この挑戦の最初の一歩を、私たちと一緒に踏み出してください。仙台から、「共存」が当たり前になる未来を。皆さまの温かいご支援と応援を、心よりよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
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【2027年4月、ここから始まる暮らし】支援者にも参加してほしいこと。
2026/10/12 07:192027年4月、Meet Up Home Sendaiでの暮らしが始まります。これまで、クラウドファンディングを通して応援してくださった皆さんをはじめ、多くの方に支えていただきながら、開設に向けた準備を進めてきました。家を整えること。庭をつくること。Houseルールを考えること。大学生と一緒に、どんなシェアハウスにしたいのかを考えること。たくさんの方の応援があったからこそ、少しずつ形にすることができています。本当にありがとうございます。でも、私たちがつくりたいのは、家という建物だけではありません。この場所で、人と人が出会い、一緒に暮らし、それぞれの毎日を過ごしていくこと。そして、そこから生まれる小さな変化が、少しずつ地域や社会へ広がっていくことです。だからこそ、私たちはこう考えています。2027年4月は、プロジェクトのゴールではなく、暮らしのスタートです。今回は、そんなMeet Up Home Sendaiに、応援してくださる皆さんにも、ぜひ参加してほしいことをお伝えします。① SNSでの反応やコメント、そして暮らしへの応援を続けてほしいまず、一つ目は、SNSを通じた応援です。Hito Rehaでは、InstagramやFacebookなどで、シェアハウスの準備や日々の活動を発信しています。投稿を見ていただくこと。「いいね」を押していただくこと。コメントをいただくこと。ご自身のSNSで紹介していただくこと。一つひとつは、小さなことかもしれません。でも、発信する側にとって、その反応はとても大きな意味を持っています。「見てくれている人がいる」「応援してくれている人がいる」そう感じられることが、次の一歩を踏み出す力になるからです。これは、大学生にとっても、障害のある人にとっても、同じだと思います。新しい生活を始めるとき。初めてのことに挑戦するとき。うまくいかず、少し落ち込んでしまったとき。「自分は一人じゃない」と思えることは、勇気や元気につながります。もちろん、応援の形は人それぞれです。毎回コメントをする必要もありません。時々投稿を見ていただくだけでも、誰かに紹介していただくだけでも、ありがたいことです。そして、これからは、家が完成するまでの準備だけでなく、実際に暮らし始めてからの日常も発信していきたいと考えています。楽しかったこと。新しく始めたこと。暮らしの中で気づいたこと。時には、うまくいかなかったこと。そうした日々の様子も、少しずつお伝えしていきます。ぜひ、これからの暮らしも一緒に見守っていただけたら嬉しいです。② 近くに来たときは、ぜひ立ち寄ってみてください二つ目は、実際にこの場所を訪れていただくことです。Meet Up Home Sendaiは、住人だけの閉じた場所ではなく、地域や応援してくださる皆さんとのつながりも大切にしていきたいと考えています。近隣にお住まいの方。仙台に来る機会がある方。近くの大学や地域で活動されている方。もし近くに来ることがあれば、ぜひ立ち寄ってみてください。実際に家を見てみる。庭を歩いてみる。どんな場所なのかを知ってみる。私たちがどんな暮らしを目指しているのか、直接お話しする。そんな機会をつくっていきたいと思っています。もちろん、シェアハウスは住人の生活の場でもあります。いつでも自由に出入りできるというわけではありませんが、できる限りオープンな形を目指していきます。訪問を希望される場合は、事前にHito Rehaまでご連絡ください。住人の予定やプライバシーにも配慮しながら、可能な範囲で調整できればと考えています。そして、私たちが大切にしたいのは、ただ家を見てもらうことだけではありません。実際にこの場所に来て、「ここで、どんな暮らしが生まれるんだろう?」「自分には、どんな関わり方ができるだろう?」そんなことを、一緒に考えていただけたら嬉しいです。③ このプロジェクトを、長い目で見守ってほしいそして、三つ目。これが、私たちから皆さんに、特にお願いしたいことです。Meet Up Home Sendaiを、長い目で見守っていただきたい。障害のある人と大学生が一緒に暮らす。私たちにとっても、まだ答えが出ているわけではない、新しい挑戦です。どんな関係が生まれるのか。どんな生活の工夫が必要になるのか。どんなことがうまくいき、どんなことがうまくいかないのか。実際に暮らし始めてみなければ、分からないことがたくさんあります。これまでの記事でもお伝えしてきたように、最初から何もかもうまくいくとは考えていません。「伝わらない」「どうしたらいいか分からない」「思っていたのと違う」そんな戸惑いや違和感も、きっと生まれるでしょう。そのたびに、対話を重ね、暮らし方を見直し、少しずつ関係をつくっていく。私たちは、その過程も含めて、このプロジェクトの大切な一部だと考えています。だから、短い期間で成果を判断するのではなく、実際の暮らしの中で何が起きているのかを見ながら、長い時間をかけて育てていきたいと思っています。もちろん、うまくいかないことがあれば、そのままでいいというわけではありません。必要な改善を重ね、住人の声を聞きながら、よりよい暮らしをつくっていく。そして、そこで得られた経験や気づきを、今後の活動にも生かしていきたいと考えています。このシェアハウスでの経験が、将来的には、障害のある人と地域の人が日常の中で自然に出会い、関わり合える場所や仕組みを考えるための一歩になればと思っています。うまくいったことだけでなく、悩んだことや、試行錯誤したことも含めて、皆さんに伝えていきたい。それが、応援してくださった皆さんに対する、私たちの大切な役割だと考えています。「支援して終わり」ではなく、ここから一緒にクラウドファンディングでは、多くの方から応援をいただきました。その応援があったからこそ、私たちは2027年4月の開設に向けて進むことができています。でも、私たちは、皆さんとの関係をクラウドファンディングで終わりにしたくありません。SNSで暮らしを見守っていただくこと。実際にこの場所を訪れていただくこと。活動の中で感じたことを聞かせていただくこと。時には、一緒に考えていただくこと。そんな関わりが、これからも続いていったら嬉しいです。この家は、住人だけで完結する場所ではありません。もちろん、住人のプライバシーや、それぞれの生活は大切にしていきます。そのうえで、地域の人や応援してくださる皆さんとのつながりが、少しずつ生まれていく場所にしたいと思っています。「支援する人」と「支援される人」だけではなく、それぞれの立場から、この場所に関わる人がいる。そんな関係も、Meet Up Home Sendaiから生まれたらいいなと思っています。2027年4月、ここから始まる暮らし2027年4月。まずは大学生3人から、Meet Up Home Sendaiでの暮らしが始まります。その後、新しい住人を迎えながら、少しずつ暮らしを育てていきます。どんな毎日になるのか。どんな出会いが生まれるのか。私たちにも、まだ分かりません。だからこそ、これから起きることを一つひとつ大切にしながら、皆さんにもお伝えしていきたいと思います。私たちが目指しているのは、特別なイベントのときだけ出会える関係ではなく、日常の中で人と人が出会い、少しずつお互いを知っていける社会です。イベントではなく、「日常」に。この問いを、Meet Up Home Sendaiでの暮らしを通して、これからも考え続けていきます。2027年4月から始まる新しい暮らしを、ぜひ一緒に見守り、関わっていただけたら嬉しいです。これまで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。そして、これからもMeet Up Home Sendaiを、どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る
【2027年、ここから始まる暮らし】最初は大学生3人から始まる
2026/10/11 06:44Meet Up Home Sendaiは、障害のある人と大学生が一緒に暮らすシェアハウスです。そう紹介すると、「2027年4月から、障害のある人と大学生が一緒に暮らすんですよね?」と思われるかもしれません。実は、開設当初は大学生3人でのスタートを予定しています。その後、暮らしの土台をつくりながら、障害のある人を新しい住人として迎える計画です。「一緒に暮らすことが目的なのに、どうして最初から一緒に暮らさないの?」今回は、その理由についてお話ししたいと思います。大学生にとっても、初めての共同生活まず、大切にしたいことがあります。それは、大学生にとっても、シェアハウスでの共同生活は初めてだということです。大学生活そのものが初めての1年生かもしれません。授業の時間割を考えたり、テストに向けて勉強したり、アルバイトやサークルに参加したり。これまでとは違う生活リズムを、自分でつくっていく必要があります。そこに、誰かと一緒に暮らす生活も加わります。食事や掃除、洗濯、買い出し。自分一人なら自分の都合で決められたことも、共同生活ではそうはいきません。自分の予定を伝えたり、相手の予定を確認したり、ときには意見が食い違うこともあるでしょう。「自分はこれでいいと思っていたけれど、相手は違った」そんな経験をしながら、少しずつ共同生活に慣れていくことになります。つまり、大学生もまた、新しい暮らしを始める一人の住人なのです。最初からすべてが重なると、どうなるだろう?では、大学生が初めての大学生活と共同生活を始めるタイミングで、障害のある人との共同生活も同時に始まったら、どうなるでしょうか。もちろん、最初から一緒に暮らすことが、必ずうまくいかないというわけではありません。ただ、私たちは、生活を立ち上げること自体に戸惑う中で、さらに相手とのコミュニケーションや生活習慣の違いにも向き合うことになると、混乱が大きくなってしまう可能性があると考えています。本来なら、相手のことを知ったり、対話を重ねたりする時間も大切にしたい。けれど、毎日の生活を回すことだけで精いっぱいになってしまったら?「どうしたら一緒に暮らせるだろう」と考える余裕がなくなってしまったら?せっかく一緒に暮らしていても、私たちが期待するような出会いや関係づくりにつながらないかもしれません。だからこそ、最初からすべてを同時に始めるのではなく、段階を踏んでいくことにしました。まずは、3人で暮らしを始めてみる2027年4月。まずは大学生3人で、Meet Up Home Sendaiでの生活を始めます。一緒に暮らす中で、食事や掃除のルールを考える。それぞれの生活リズムを知る。どんなときに困るのか、どんなことを話し合う必要があるのかを経験する。そして、少しずつ、この家での暮らしに慣れていく。もちろん、大学生同士だからといって、何もかもスムーズにいくわけではないと思います。生活習慣も違えば、考え方も違います。だからこそ、まずは3人で暮らしながら、共同生活の基礎をつくっていきます。それは、障害のある人を迎えるための準備であると同時に、大学生自身が新しい生活を始め、自分とは違う誰かと暮らす経験を積む時間でもあります。そして、障害のある人と出会い、知っていくもう一つ、大切にしたいことがあります。それは、一緒に暮らし始める前から、障害のある人と出会い、関わる機会をつくっていくことです。大学生が共同生活に慣れるのを、ただ待っているわけではありません。これまでの活動でも、大学生たちは障害のある子どもたちと一緒に過ごし、コミュニケーションを取りながら、さまざまなことを経験してきました。最初は、「どう声をかけたらいいか分からない」「どうしたら気持ちが伝わるんだろう」と戸惑うこともありました。それでも、一緒に過ごす中で、相手の表情を見たり、反応を確かめたり、伝え方を工夫したりするようになっていきました。そうした経験を、これからも積み重ねていきたいと思っています。もちろん、短時間の体験で、その人のことをすべて理解できるわけではありません。障害のある人といっても、一人ひとり違います。だからこそ、これまでの経験を正解として覚えるのではなく、目の前の相手を知ろうとする姿勢を大切にしたい。そして、大学生自身が、「こうすればいいんだ」と決めつけるのではなく、「この人とは、どうしたら一緒に過ごせるだろう?」と考えられるようになってほしいと思っています。「迎える準備」は、家を整えることだけではない障害のある人を迎える準備というと、部屋や設備を整えること、ルールを決めることを思い浮かべるかもしれません。もちろん、それらも大切です。でも、私たちが考える準備は、それだけではありません。一緒に暮らす人が、相手のことを知ろうとすること。分からないことがあったときに、本人に聞いてみること。自分の考えと相手の考えが違ったときに、どうすればお互いに心地よく過ごせるかを考えること。そして、自分自身も誰かに助けてもらいながら暮らしているのだと気づくこと。こうした経験も、共同生活をつくるうえで大切な準備になると考えています。ただし、大学生だけで過ごす期間があれば、それだけで準備が整うわけではありません。実際に障害のある人と暮らし始めてから、初めて気づくこともたくさんあるはずです。だからこそ、最初から完璧な状態を目指すのではなく、暮らしながら学び、必要なことを一緒に考えていきたいと思っています。大学生3人から始まり、少しずつ広がる暮らし私たちが目指しているのは、障害のある人を迎えること自体がゴールになるシェアハウスではありません。障害のある人も、大学生も、それぞれの生活を持った一人の住人として暮らすこと。一緒にご飯を食べたり、何気ない会話をしたり、ときには意見が食い違ったり。そうした日々を重ねながら、お互いのことを少しずつ知っていくことです。そのためには、家や設備を整えるだけでなく、人と人との関係を育てていく時間も必要だと考えています。2027年4月、まずは大学生3人から。そこから少しずつ生活の土台をつくり、出会いを重ね、新しい住人を迎えていく。最初から完成した暮らしを用意するのではなく、暮らしながら、一緒に育てていく。それが、Meet Up Home Sendaiのスタートです。この家で、どんな出会いがあり、どんな関係が生まれていくのか。私たちも、まだ答えを持っているわけではありません。だからこそ、2027年4月から始まる日々を大切にしながら、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。 もっと見る
【2027年、ここから始まる暮らし】障害者と大学生が一緒につくっていくMeet Up Home Sendai
2026/10/10 06:562027年4月、Meet Up Home Sendaiでの暮らしが始まります。これまで、家の改修を考えたり、庭の使い方を考えたり、Houseルールをつくったり。少しずつ、シェアハウスの準備を進めてきました。でも、実は一つ、まだ決まっていないことがあります。それは、実際に暮らし始めてからの、細かな生活のルールや過ごし方です。「えっ、まだ決まっていないの?」と思われるかもしれません。もちろん、Houseルールはあります。ただ、実際に生活が始まってみないと分からないことも、たくさんあります。そして私たちは、そうしたことを、住む人たちと一緒に考えながら決めていきたいと思っています。そもそも、一緒に暮らすってどういうこと?例えば、毎日の食事。誰が食料品や日用品の買い出しに行くのでしょうか?ゴミ出しは誰が担当する?掃除は当番制にする?夕食は何時ごろからつくり始める?アルバイトで帰りが遅くなる人のご飯はどうする?考え始めると、いろいろなことが出てきます。大学生には、授業やテスト、サークル、アルバイトがあります。人によって生活のリズムは違いますし、日によっても変わります。毎日決まった時間に帰ってくるとは限りません。だからといって、全員の予定を細かく把握すればいいのでしょうか?それも、違う気がします。「今日は遅くなる」と伝えてほしい人もいれば、必要なことだけ共有できればいい人もいるでしょう。一緒に暮らすからといって、生活のすべてを共有する必要はありません。どこまで共有するのか。どこからは個人の自由にするのか。それも、実際に暮らしながら考えていくことになります。ルールを決めるだけでは、解決しないこともある例えば、「掃除は当番制にする」と決めたとします。でも、どこまで掃除をすれば「終わり」なのでしょうか?キッチンのシンクを洗えばいいのか。コンロの周りも拭くのか。床の掃除まで必要なのか。人によって、思い浮かべる「きれい」の基準は違います。「ちゃんと掃除しておいてね」と伝えたつもりでも、相手が考えていた内容とは違うかもしれません。「これくらいは言わなくても分かるだろう」と思っていたことが、実は伝わっていないこともあるでしょう。反対に、細かく決めすぎると、窮屈に感じることもあるかもしれません。だからこそ、ルールをつくって終わりではなく、実際にやってみて、必要に応じて見直していく。「このやり方で大丈夫だった?」「もう少し分かりやすくできないかな?」そんな話し合いが必要になります。障害のある人も一緒に暮らすからこそ、コミュニケーションが大切になるそして、Meet Up Home Sendaiでは、障害のある人と大学生が一緒に暮らします。そのため、コミュニケーションの取り方についても、丁寧に考えていく必要があります。例えば、ルールを紙に書いて掲示したとします。でも、漢字が読みにくい人もいるかもしれません。文章の意味が分かりにくい人もいるかもしれません。書いてある言葉は読めても、その意図がうまく伝わらないことだってあります。「ここは自由に使っていいよ」と伝えたとき、「いつでも、何をしてもいい」という意味に受け取る人もいれば、「ほかの人が使っていなければいい」という意味に受け取る人もいるかもしれません。どちらかが間違っているとは限りません。同じ言葉でも、人によって受け取り方が違うことがあります。だからこそ、文字で伝えるだけではなく、必要に応じて言葉で説明したり、実際にやってみたり、図や写真を使ったりすることも考えられます。大切なのは、相手に「分かってもらう」ことだけではありません。自分の伝え方で、相手に伝わっているだろうか。そう考えてみることも大切だと思っています。「分からない」と言えること。「もう一度聞ける」こと。私たちは、暮らしの中で分からないことが出てくるのは、当たり前だと考えています。だからこそ、「これって、どういう意味?」「もう一度説明してもらっていい?」「自分はこういう意味だと思ったんだけど、合ってる?」そんなふうに聞ける関係をつくりたいと思っています。そして、聞かれた側も、「そんなことも分からないの?」ではなく、「そういう意味に受け取ったんだね」「じゃあ、こう伝えたら分かりやすいかな?」と、一緒に考えられたらいい。もちろん、いつも穏やかに話せるとは限りません。忙しいときもあれば、疲れているときもあります。同じことを何度も説明するのが大変な日もあるでしょう。それでも、分からないことを分からないままにせず、少しずつすり合わせていく。その積み重ねが、一緒に暮らすための土台になるのだと思います。プライベートも、大切にしたい一緒に暮らすために、何でも共有すればいいわけではありません。むしろ、私たちは、それぞれのプライベートを大切にしたいと思っています。誰と出かけるのか。何時に帰ってくるのか。休日に何をするのか。どこまで共有する必要があるのかは、場面によっても違います。安全のために伝えておいたほうがいいこともあれば、本人が自分で決めたいこともあります。困ったときに助け合える関係であることと、相手の生活をすべて把握することは違います。だからこそ、どんな情報を共有するのか、どんなことは本人の自由にするのか。お互いの安心とプライバシーの両方を大切にしながら、考えていきたいと思っています。一緒に暮らすことは、相手のすべてを知ることではありません。分からない部分があっても、相手の意思を尊重しながら、一緒に暮らしていくことはできるはずです。4月から、みんなで暮らしをつくっていく2027年4月は、まず大学生3人で暮らしをスタートする予定です。実際に生活してみると、きっといろいろなことが起こります。思っていたより掃除が大変だった。買い出しのタイミングが合わない。夕食を一緒に食べられる日が少ない。ルールの意味がうまく伝わらない。プライベートと共同生活の境界線に迷う。そんなとき、最初に決めたルールだけですべてを解決しようとするのではなく、住む人たちで話し合い、必要に応じて調整していく。その経験を重ねながら、暮らしの土台をつくっていきます。そして、将来的に障害のある人が新しい住人として加わるときにも、その人の生活や意思、コミュニケーションの方法を知りながら、必要な調整を一緒に考えていきたいと思っています。誰か一人がルールを決め、ほかの人がそれに従うのではなく、みんなが暮らしやすい方法を探していく。もちろん、すべての意見が一致するとは限りません。それでも、お互いの考えを聞き、できることや難しいことを伝え合いながら、折り合いを見つけていく。その過程も含めて、「一緒につくる」ということなのだと思います。家が完成しても、暮らしは完成しない私たちは、Meet Up Home Sendaiを、最初から何もかも整った場所にしたいわけではありません。家や設備、基本となるHouseルールなど、安心して暮らすために必要な準備は進めていきます。その一方で、実際に暮らす人たちが話し合い、工夫し、変えていける余白も残しておきたいと思っています。一緒に暮らす中で、初めて気づくことがある。相手に伝えたつもりでも、うまく伝わらないことがある。自分にとっての当たり前が、相手にとっては当たり前ではないこともある。そうした違いに出会い、話し合いながら、少しずつ自分たちに合った暮らしをつくっていく。それは、障害のある人と大学生が暮らすからこそ必要になることでもあり、誰かと一緒に暮らすうえで、誰にとっても大切なことなのかもしれません。家は、完成しても。暮らしは、そこから始まる。2027年4月。Meet Up Home Sendaiは、住む人たちと一緒に、少しずつ育っていきます。 もっと見る






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