自己紹介
一般社団法人Hito Rehaの横山です。Hito Rehaは、「誰もが自らの可能性を広げ、多様な日常を愉しめる社会」を目指し障害福祉や子育て支援に取り組んでいます。私たちはとりわけ「制度と制度の狭間」にいる方々を支援してきました。
例えば、働きたくても子どもの預け先がなく働けない障がい児の保護者、療育を必要としていても診断がついていないため十分な支援を受けられない乳幼児、学校へ通うことが難しくても既存のフリースクールには馴染めない子どもたちなど、現在の制度だけでは支えきれない方々に寄り添いながら活動を続けています。

乳幼児から小中学生まで支援を広げる中で、私たちは新たな課題にも直面しました。
それは、18歳を迎えたあと、障害のある方の生活や人とのつながりを支える仕組みが急激に少なくなってしまうことです。「働きたい」「一人暮らしをしてみたい」「友達と遊びに行きたい」。そんな当たり前の願いがあっても、生活面や経済面への不安から挑戦できない方が少なくありません。
私たちは、そうした現実を目の当たりにし、「自立へ向けて安心して挑戦できる場所」が必要だと感じるようになりました。

一方で、これまで仙台市内の大学生とイベントや地域活動を重ねる中で、もう一つの課題も見えてきました。障害のある方と接する機会は、小中学校ではあっても、高校・大学へ進学するにつれて急激に少なくなります。
しかし、大学生もまた、親元を離れ、自立した生活を送りながら、多くの経験を通して成長していく時期です。だからこそ私たちは考えました。
「大学生と障害のある方が、日常生活を共に過ごすことで、お互いに学び合い、助け合い、成長できる場所をつくれないだろうか。」

この想いが、今回のシェアハウスプロジェクトの原点です。
このプロジェクトで実現したいこと
私たちが目指すのは、単に住まいを提供することではありません。
大学生と障害のある方が、同じ屋根の下で暮らし、お互いを理解し、支え合いながら成長できるコミュニティをつくることです。大学生にとって、一人暮らしは自由である一方、不安や孤独と向き合う時間でもあります。障害のある方にとっても、自立した生活や就労へ向けた挑戦には、安心して相談できる仲間や日常的な支えが欠かせません。
私たちは、この二つの課題は別々ではなく、一つの暮らしの中で解決できる可能性があると考えています。
日常の「おはよう」「おかえり」といった何気ない会話、一緒に食事をしたり、困った時に声を掛け合ったりすること。そんな自然な関わりの積み重ねが、お互いの価値観を広げ、違いを理解し合う力を育んでいくはずです。
特に障害のある方にとっては、親元を離れて暮らすことへの不安は大きく、多くのご家族が「親なき後」の生活に強い心配を抱えています。
だからこそ、このシェアハウスが、安心して自立への一歩を踏み出せる場所となり、ご家族にとっても「この場所なら任せられる」と思える存在を目指します。
そして大学生にとっても、福祉を「学ぶもの」ではなく、「共に暮らすもの」として経験することで、人との違いを受け入れ、多様な価値観を持って社会へ羽ばたいてほしいと願っています。
プロジェクト立ち上げの背景
このプロジェクトを立ち上げた一番の理由は、「共存する価値観」が私たちの社会から少しずつ失われているのではないかと感じたからです。
近年、障害理解や多様性について語られる機会は増えました。しかし、その多くは「差別をしない」「支援をする」といった視点に留まっているようにも感じます。もちろん、それらはとても大切なことです。

しかし私たちが目指したいのは、その一歩先にある社会です。
障害のある人も、大学生も、お互いを「支援する人」「支援される人」として見るのではなく、一人の生活者として共に暮らすこと。毎日の暮らしの中で、
・「どんなことが苦手なんだろう」
・「どんなことは自分でやりたいと思っているんだろう」
・「どんな声の掛け方が嬉しいんだろう」
そんなことを少しずつ知り、お互いを理解していく。
それが本当の意味での共存ではないかと私たちは考えています。共存は、講演会や授業だけでは身につきません。一緒にご飯を食べ、一緒に笑い、時には困りごとを相談しながら過ごす。そんな何気ない日常の積み重ねが、人と人との距離を縮め、違いを自然に受け入れられる社会につながると信じています。
だからこそ私たちは、「共存を体験できる場所」として、このシェアハウスをつくることを決意しました。
現在の準備状況
この構想は、思いつきで始まったものではありません。
これまで私たちは、障害のある方と大学生が交流するイベントや企画を継続的に開催してきました。その中で、お互いが自然に関わることで、最初は緊張していた大学生が「また会いたい」と話し、障害のある参加者も新しい友人との出会いを楽しみにする姿を何度も見てきました。こうした経験から、「イベントだけではなく、日常生活の中で共に暮らせる場所をつくりたい」という想いが強くなりました。

そして今回、その第一歩として仙台市内にシェアハウスとなる物件を取得することができました。大学生と共に“Meet Up Home Sendai”とし、“ありのままの自分と出会うシェアハウス”をコンセプトにしました。
現在は、建物のリフォーム計画を進めるとともに、消防設備や安全面の整備、入居後の運営体制づくりなど、安心して暮らせる環境づくりを進めています。ここまで来ることができたのは、多くの方々のご協力があったからです。しかし、この建物を「共存が生まれる場所」として完成させるためには、リフォーム費用が必要です。そこで今回、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。
リターンについて
3,000円|応援
・お礼のメール
・活動報告
5,000円|ネームプレート掲載
・お礼のメール
・活動報告
・ネームプレート掲載(希望者のみ)
7,000円|シェアハウス招待
・お礼のメール
・活動報告
・ネームプレート掲載(希望者のみ)
・シェアハウスご招待(希望者のみ)
※シェアハウスご招待は居住者、主催者と支援者の「交流イベント」になります。
10,000円|共存サポーター
上記シェアハウスご招待に加え、
・Piece冊子1~3の3冊
※Piece冊子は障害児者の家族の想いを綴った冊子
10,000円|共存サポーター
上記シェアハウスご招待に加え
・Piece冊子4~6の3冊
※Piece冊子は障害児者の家族の想いを綴った冊子
20,000円|強力共存サポーター
上記シェアハウスご招待に加え
・Piece冊子1~6の6冊
※Piece冊子は障害児者の家族の想いを綴った冊子
スケジュール
2026年9月1日~10月26日 クラウドファンディング
2026年11月中 リフォーム着工予定
2026年11月末 リフォーム完工予定
2026年12月~2027年2月 内覧・入居募集
2027年3月1日~ 順次契約
2027年4月1日~ 入居開始
2027年5月~ シェアハウス交流イベント、宿泊体験を順次行います。
最後に
私たちが本当に実現したいのは、一軒のシェアハウスをつくることではありません。
目指しているのは、「共存する価値観」が当たり前になる社会です。
今の社会では、「障害のある人を支援する」「困っている人を助ける」という考え方が多く語られます。それはもちろん大切なことです。しかし、その先にある「共に暮らし、互いを理解し合う」という機会は、まだ決して多くありません。
大学生と障害のある方が同じ屋根の下で暮らすことで、お互いの違いを知り、相手を理解し、自然と助け合える関係が生まれる。「何ができないのか」ではなく、「何ができるのか」。「どう支援するか」ではなく、「どのように一緒に暮らしていくか」。そんな日常の積み重ねが、人と人との距離を縮め、「違いがあることが当たり前」と思える社会につながっていくと、私たちは信じています。
このシェアハウスは、ゴールではありません。
仙台から始まる、小さな挑戦です。この場所で生まれた共存の価値観が、地域へ、大学へ、福祉へ、そして日本中へと広がっていく未来を描いています。
今回のクラウドファンディングは、単にリフォーム費用をご支援いただくためのものではありません。「こんな社会を一緒につくりたい」と思ってくださる仲間を集めるための挑戦でもあります。皆さまからいただくご支援は、壁や床を新しくするためだけではなく、人と人をつなぎ、新しい価値観を育む場所をつくる力になります。
どうか、この挑戦の最初の一歩を、私たちと一緒に踏み出してください。仙台から、「共存」が当たり前になる未来を。皆さまの温かいご支援と応援を、心よりよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る
【2027年、ここから始まる暮らし】障害者と大学生が一緒につくっていくMeet Up Home Sendai
2026/10/10 06:562027年4月、Meet Up Home Sendaiでの暮らしが始まります。これまで、家の改修を考えたり、庭の使い方を考えたり、Houseルールをつくったり。少しずつ、シェアハウスの準備を進めてきました。でも、実は一つ、まだ決まっていないことがあります。それは、実際に暮らし始めてからの、細かな生活のルールや過ごし方です。「えっ、まだ決まっていないの?」と思われるかもしれません。もちろん、Houseルールはあります。ただ、実際に生活が始まってみないと分からないことも、たくさんあります。そして私たちは、そうしたことを、住む人たちと一緒に考えながら決めていきたいと思っています。そもそも、一緒に暮らすってどういうこと?例えば、毎日の食事。誰が食料品や日用品の買い出しに行くのでしょうか?ゴミ出しは誰が担当する?掃除は当番制にする?夕食は何時ごろからつくり始める?アルバイトで帰りが遅くなる人のご飯はどうする?考え始めると、いろいろなことが出てきます。大学生には、授業やテスト、サークル、アルバイトがあります。人によって生活のリズムは違いますし、日によっても変わります。毎日決まった時間に帰ってくるとは限りません。だからといって、全員の予定を細かく把握すればいいのでしょうか?それも、違う気がします。「今日は遅くなる」と伝えてほしい人もいれば、必要なことだけ共有できればいい人もいるでしょう。一緒に暮らすからといって、生活のすべてを共有する必要はありません。どこまで共有するのか。どこからは個人の自由にするのか。それも、実際に暮らしながら考えていくことになります。ルールを決めるだけでは、解決しないこともある例えば、「掃除は当番制にする」と決めたとします。でも、どこまで掃除をすれば「終わり」なのでしょうか?キッチンのシンクを洗えばいいのか。コンロの周りも拭くのか。床の掃除まで必要なのか。人によって、思い浮かべる「きれい」の基準は違います。「ちゃんと掃除しておいてね」と伝えたつもりでも、相手が考えていた内容とは違うかもしれません。「これくらいは言わなくても分かるだろう」と思っていたことが、実は伝わっていないこともあるでしょう。反対に、細かく決めすぎると、窮屈に感じることもあるかもしれません。だからこそ、ルールをつくって終わりではなく、実際にやってみて、必要に応じて見直していく。「このやり方で大丈夫だった?」「もう少し分かりやすくできないかな?」そんな話し合いが必要になります。障害のある人も一緒に暮らすからこそ、コミュニケーションが大切になるそして、Meet Up Home Sendaiでは、障害のある人と大学生が一緒に暮らします。そのため、コミュニケーションの取り方についても、丁寧に考えていく必要があります。例えば、ルールを紙に書いて掲示したとします。でも、漢字が読みにくい人もいるかもしれません。文章の意味が分かりにくい人もいるかもしれません。書いてある言葉は読めても、その意図がうまく伝わらないことだってあります。「ここは自由に使っていいよ」と伝えたとき、「いつでも、何をしてもいい」という意味に受け取る人もいれば、「ほかの人が使っていなければいい」という意味に受け取る人もいるかもしれません。どちらかが間違っているとは限りません。同じ言葉でも、人によって受け取り方が違うことがあります。だからこそ、文字で伝えるだけではなく、必要に応じて言葉で説明したり、実際にやってみたり、図や写真を使ったりすることも考えられます。大切なのは、相手に「分かってもらう」ことだけではありません。自分の伝え方で、相手に伝わっているだろうか。そう考えてみることも大切だと思っています。「分からない」と言えること。「もう一度聞ける」こと。私たちは、暮らしの中で分からないことが出てくるのは、当たり前だと考えています。だからこそ、「これって、どういう意味?」「もう一度説明してもらっていい?」「自分はこういう意味だと思ったんだけど、合ってる?」そんなふうに聞ける関係をつくりたいと思っています。そして、聞かれた側も、「そんなことも分からないの?」ではなく、「そういう意味に受け取ったんだね」「じゃあ、こう伝えたら分かりやすいかな?」と、一緒に考えられたらいい。もちろん、いつも穏やかに話せるとは限りません。忙しいときもあれば、疲れているときもあります。同じことを何度も説明するのが大変な日もあるでしょう。それでも、分からないことを分からないままにせず、少しずつすり合わせていく。その積み重ねが、一緒に暮らすための土台になるのだと思います。プライベートも、大切にしたい一緒に暮らすために、何でも共有すればいいわけではありません。むしろ、私たちは、それぞれのプライベートを大切にしたいと思っています。誰と出かけるのか。何時に帰ってくるのか。休日に何をするのか。どこまで共有する必要があるのかは、場面によっても違います。安全のために伝えておいたほうがいいこともあれば、本人が自分で決めたいこともあります。困ったときに助け合える関係であることと、相手の生活をすべて把握することは違います。だからこそ、どんな情報を共有するのか、どんなことは本人の自由にするのか。お互いの安心とプライバシーの両方を大切にしながら、考えていきたいと思っています。一緒に暮らすことは、相手のすべてを知ることではありません。分からない部分があっても、相手の意思を尊重しながら、一緒に暮らしていくことはできるはずです。4月から、みんなで暮らしをつくっていく2027年4月は、まず大学生3人で暮らしをスタートする予定です。実際に生活してみると、きっといろいろなことが起こります。思っていたより掃除が大変だった。買い出しのタイミングが合わない。夕食を一緒に食べられる日が少ない。ルールの意味がうまく伝わらない。プライベートと共同生活の境界線に迷う。そんなとき、最初に決めたルールだけですべてを解決しようとするのではなく、住む人たちで話し合い、必要に応じて調整していく。その経験を重ねながら、暮らしの土台をつくっていきます。そして、将来的に障害のある人が新しい住人として加わるときにも、その人の生活や意思、コミュニケーションの方法を知りながら、必要な調整を一緒に考えていきたいと思っています。誰か一人がルールを決め、ほかの人がそれに従うのではなく、みんなが暮らしやすい方法を探していく。もちろん、すべての意見が一致するとは限りません。それでも、お互いの考えを聞き、できることや難しいことを伝え合いながら、折り合いを見つけていく。その過程も含めて、「一緒につくる」ということなのだと思います。家が完成しても、暮らしは完成しない私たちは、Meet Up Home Sendaiを、最初から何もかも整った場所にしたいわけではありません。家や設備、基本となるHouseルールなど、安心して暮らすために必要な準備は進めていきます。その一方で、実際に暮らす人たちが話し合い、工夫し、変えていける余白も残しておきたいと思っています。一緒に暮らす中で、初めて気づくことがある。相手に伝えたつもりでも、うまく伝わらないことがある。自分にとっての当たり前が、相手にとっては当たり前ではないこともある。そうした違いに出会い、話し合いながら、少しずつ自分たちに合った暮らしをつくっていく。それは、障害のある人と大学生が暮らすからこそ必要になることでもあり、誰かと一緒に暮らすうえで、誰にとっても大切なことなのかもしれません。家は、完成しても。暮らしは、そこから始まる。2027年4月。Meet Up Home Sendaiは、住む人たちと一緒に、少しずつ育っていきます。 もっと見る
【庭づくりの途中経過】丸太階段の下地ができました!
2026/10/09 06:58以前の活動報告で、Meet Up Home Sendaiの庭の構想を紹介しました。広い庭をどう使うのか。左側には野菜を育てる場所。真ん中には、庭の高低差をつなぐ階段。そして右側には、BBQやみんなで交流できる場所。「ただの庭」ではなく、暮らしの中で、自然と人が集まる場所にしたい。そんな構想を考えています。そして今回、その構想の一つである、「丸太階段」の下地づくりが始まりました!まだ完成ではありませんこちらが現在の丸太階段です。写真を見ると、「……階段?」と思われる方もいるかもしれません(笑)。はい。まだ完成していません。現在は、庭の斜面に丸太を組み、石などを使いながら、階段としての下地をつくっている段階です。ここから、実際に歩きやすい状態に整えたり、周辺の土や植物なども含めて、少しずつ庭全体をつくっていきます。なぜ、庭に階段をつくるのか?この庭には、少し高低差があります。そのままでは、せっかくの広い庭も「見るだけの場所」になってしまう。だから、「庭の中を歩いて、使えるようにしたい」と考えました。階段を上っていくと、その先には野菜を育てるスペースがあります。さらにその先には、庭を眺めたり、みんなで過ごしたりできる場所をつくっていく予定です。つまり、この階段は単なる「移動するための階段」ではありません。庭と庭をつなぐ道。そして、人と人をつなぐ道。そんな場所になればいいなと思っています。「今日は庭で何する?」2027年、ここで暮らしが始まったら、「今日、庭行く?」そんな会話が生まれるかもしれません。野菜の水やりをする人。庭の手入れをする人。階段に座って休憩する人。BBQをする人。何をするわけでもなく、ただ庭に出てくる人。そんなふうに、それぞれが自分のペースで庭を使ってくれたら嬉しいです。そして、誰かが庭に出ていたら、「何してるの?」と、別の誰かがやってくる。そこから会話が始まる。そんな小さな「Meet Up」が、この庭でも生まれたらいいなと思っています。完成したものだけを見せるのではなくクラウドファンディングの活動報告では、完成したものを紹介することもできます。でも、私たちは今回のような、「まだ途中の姿」も、できるだけ紹介していきたいと思っています。なぜなら、Meet Up Home Sendaiは、家が完成したら終わりではないからです。庭も、家も、暮らしも。実際に人が暮らし始めてから、「ここ、もっとこうしたほうがいいね」「こんな使い方もできそう」と、少しずつ変わっていくものだと思っています。今回の丸太階段も、そんな「暮らしづくり」の一歩です。まだまだ、ここから。現在は、こんな状態です。でも、この階段を実際に人が歩き、その先で野菜を育て、その横でBBQをして、誰かが笑っている。そんな風景を想像すると、少しワクワクします。「家をつくる」だけではなく、「ここでどんな暮らしが生まれるのか」をつくっていく。2027年の開設に向けて、少しずつ準備が進んでいます。次は、この庭がどんな風に変わっていくのか。また活動報告でお伝えしていきます! もっと見る
【2027年、ここから始まる暮らし】障害者と大学生の関係は、最初からうまくいくわけではない。
2026/10/08 06:59「障害のある人と大学生が一緒に暮らす」そう聞くと、「仲良く暮らせるのかな?」「ちゃんとうまくいくのかな?」と、思われるかもしれません。もちろん、私たちも「うまくいってほしい」と思っています。一緒にご飯を食べたり、一緒に出かけたり、たくさん話をしたり。そんな時間が増えていったら、とても嬉しい。でも、実は私たちは、最初からうまくいくことを、最初の目標にはしていません。むしろ、最初の数か月に、「伝わらない」「うまくいかない」「なんだかモヤモヤする」という出来事が起きることを、ある意味では期待しています。「え、うまくいかないことを期待するの?」そう思うかもしれません。でも、これは決して「失敗してほしい」という意味ではありません。むしろ逆です。私たちは、「分かり合えない」ということに気づくことから、関係づくりが始まると考えています。例えば、「これをやってほしい」と思って声をかけたけれど、うまく伝わらない。「こうしたほうがいい」と思って手伝ったけれど、相手はそれを望んでいなかった。「一緒にご飯を食べよう」と誘ったけれど、今日は一人でいたかった。「きっとこう思っているだろう」と考えていたけれど、実際は全然違った。そんなことは、きっと起こります。最初から「分かり合える人」は、たぶんいないこれは、障害があるかないかに関係ありません。私たちだって、初めて会った人のことを最初から全部理解することはできません。友達だって、「なんでそんなこと言うの?」と思うことがあります。一緒に暮らしている家族だって、「どうして分かってくれないんだろう」と思うことがあります。人と人が一緒にいる以上、「分からない」は、なくならない。だからこそ、「分からないことがある」ということ自体を、悪いことにしたくないと思っています。「どうして?」から、対話が始まる例えば、大学生が、「どうして今日は一緒にご飯を食べたくないんだろう?」と思ったとします。そこで、「せっかく誘ったのに」と終わってしまうこともできます。でも、「何かあった?」「今日は一人でいたい?」「また今度なら一緒に食べられる?」と、相手に聞いてみることもできる。逆に、障害のある人から、「なんでそんなことをするの?」と思われることもあるでしょう。そのときも、「自分はこういうつもりだった」「でも、そう感じたんだね」と話すことができます。すぐに答えが出なくてもいい。少しずつ、「この人はこう感じるんだ」「自分はこう思っていた」と、お互いのことを知っていく。私たちは、この時間を「対話」だと考えています。「違和感」は、関係を壊すものではなく、関係をつくるきっかけ「モヤモヤする」「なんか違う気がする」「どうしたらいいか分からない」こうした感情は、できれば避けたいものに思えます。でも、Meet Up Home Sendaiでは、そこにこそ意味があると思っています。なぜなら、違和感があるから、相手のことを知ろうとするからです。「なんでだろう?」「どうしたら伝わるんだろう?」「自分はどうしたらいいんだろう?」そんな問いが生まれる。その問いを一人で抱え込むのではなく、相手と話してみる。そして、少しずつ相手のことが分かってくる。昨日までは分からなかったことが、今日は少し分かる。それでも、また分からないことが出てくる。その繰り返しです。「仲良くなること」よりも、大切なこと私たちは、「大学生と障害のある人が、みんな仲良くなればいい」とは考えていません。もちろん、仲良くなれたら嬉しい。一緒に遊んだり、食事をしたり、出かけたりすることもあるでしょう。でも、その前に大切なのは、「相手のことを知ろうとすること」だと思っています。相手のことを知る。自分のことも知ってもらう。お互いの違いを知る。「ここは一緒だね」「ここは違うね」と気づく。その中で、「この人とは、このくらいの距離感が心地いい」という関係ができていく。それが、結果として、一緒にご飯を食べたり、一緒に遊んだり、一緒に出かけたり、困ったときに助け合ったりすることにつながっていくのだと思います。私たちが、最初の数か月で期待していること障害者と大学生が一緒に住み始めた数か月で、最もきたしている事、それは「大学生も障害のある人も、『伝わらない』『うまくいかない』『モヤモヤする』という違和感に出会うこと」でした。一見すると、少し変わった答えかもしれません。普通なら、「仲良くなる」「一緒に活動できるようになる」「楽しく暮らせるようになる」ということを成果として考えるかもしれません。もちろん、それらも大切です。でも、その前に必要なのが、「あれ? 思っていたのと違う」という経験なのではないかと思っています。「分かり合えない」から、「分かり合いたい」へ最初は、分からない。→伝わらない。→うまくいかない。→どうしてだろう?→もっと知りたい。→話してみよう。→少し分かってきた。そんな変化が生まれていく。そして、その先に、「一緒にご飯を食べる」「一緒に遊ぶ」「一緒に出かける」「困ったときに助け合う」という日常がある。だから私たちは、「分かり合えない」ことを、関係づくりのスタート地点だと考えています。最初から分かり合う必要はない。最初から仲良くなる必要もない。大切なのは、「分かり合いたい」と思える関係になること。そのために、対話を重ねていくことです。うまくいかない日も、この家の「日常」です2027年4月から始まる暮らし。きっと、楽しいことだけではありません。「今日、ちょっと嫌だったな」「うまく伝わらなかったな」「どうしたらいいんだろう」そんな日もあると思います。でも、それも含めて「暮らす」ということ。完璧な関係を最初からつくるのではなく、うまくいかないときに、どうやってもう一度話すのか。その経験を、一緒に積み重ねていく。それがMeet Up Home Sendaiでつくりたい関係です。そして、もしかしたらその先に、「この人と一緒にいると、なんだか心地いい」「困ったときは、この人に相談してみよう」「今日は一緒にご飯を食べたいな」という関係が生まれるのかもしれません。2027年。私たちは、最初から答えのある暮らしを始めるわけではありません。「分からない」から始まって、一緒に暮らしながら、少しずつ分かっていく。そんな暮らしを、ここから始めていきます。 もっと見る






コメント
もっと見る