
私たちARES Projectは、9月4日〜6日の3日間に渡りポーランド・クラクフにて開催された火星探査ローバーの国際大会 「European Rover challenge(ERC)2026」決勝に出場し、全25チーム中9位という結果を収めました。これから数日間に渡り、各ミッションの結果報告をしてまいります。
本日ご報告させていただくのは、プローブミッションです。
✴︎ ミッション概要
シナリオ : サイエンスミッションを含むメインミッションから3年後、5機のローバーが火星に送り込まれ、前回のミッションで残されたプローブの回収作業にあたります。これらのプローブには、今後の有人探査にとって重要な数年分の環境データが記録されています。
大会当日にローバーが実際に行うタスクは、以下の通り。
1. 6か所あるスタート地点のいずれかから出発
2. フィールド上のアルミニウム製プローブ3個を発見
3. プローブ回収後にローバーに搭載されているコンテナに格納し、できるだけ速くゴールラインへ走行
プローブタスクは、この「速さ」が強く要求されます。
というのも、他のタスクとは異なり、プローブタスクは完走タイムを主軸に採点され、7分30秒以内のゴールには満点が与えられるからです。
✴︎ ミッション報告
大会最終日に挑んだのがこのプローブミッションです。ERC大会新記録となる2分14秒という結果を残し、見事1位を獲得することができました。 このミッションはフィールド上で同時に5チームがを行うという、競技性の高いミッションです。
当日のミッション運用は、今大会で総合優勝した強豪チームと隣り合う緊張感の高い状況でしたが、練習通りのパフォーマンスを発揮し、彼らにも競り勝つことができました。 2分14秒という記録的なタイムでのミッション成功はARESの公式インスタで1万回近い再生数を記録しているのも、出場したチームにとって驚きであったことを物語っていると思います。
✴︎ 今後に向けて
今回の1位という成績は、各大会で培った経験をもとに行った開発や、合宿での練習が実を結んだ結果だと思います。例えば、走破性の低い他のチームのローバーは今年から始めてミッションゾーンに加えられた砂地ゾーンで、タイヤがスタックするなどのトラブルがありましたが、ARES 9はARES 8で得た知見をもとに走破性の高い大型のタイヤを実装したため、私たちは難なくミッションを遂行することができました。来年のERCに向けてさらなる改良を加え、この部門での2年連続1位獲得を目指していきます。







