
インタビュアー(以下、Q): 五右衛門に集う方々は、年齢も職種も様々で個性豊かな方達が多いですね。今回はインタビューを通してくらしごととの関わりやその際立つ個性、人と也をメンバーのみんなに聞いていきたいと思います。
というわけで、五右衛門メンバーインタビュー、第1弾のゲストは、ゆきちゃんです!(拍手~パチパチ(❛◡❛ノノ"✧)
まず、簡単な自己紹介からお願いいたします。
ゆきちゃん(以下、Y): 左京区岩倉に11年、その後2年間の韓国生活を終え、今年の春に五右衛門の近くに引っ越してきました。3人の子供のお母ちゃんしています。
Q:お言葉が標準語ですが、ご出身はどちらなんでしょうか?
Y:東京生まれ八王子育ち。山が近くて上高野のような自然が身近にある場所です。
Q:なるほど。ということは、それまでは東京にお住まいだったんですね?
Y:はい、高校卒業後、20代前半頃までカリフォルニアに住んでいました。帰国後、東京で普通にOLをして、結婚、出産を経てこどもが2歳の時に東日本大震災を経験し、そのことが大きな転機となり京都に引っ越してきました。
Q:大震災がきっかけで京都に引っ越してきたんですね?
Y:はい、生き方を考える大きなきっかけになりましたね。田畑が身近にある自然に近い場所で暮らしたいと思いました。
Q:そうなんですね。アメリカには結構長くおられたようですが、アメリカではどんなことをされていたんでしょうか?
Y:カリフォルニア州のサンタバーバラという風光明媚な港町にある大学に通いながら、アメリカ人友人のお店の手伝いをしたり、サーフィンやハイキングなど自然遊び三昧で真っ黒に日焼けしていましたね。ベジタリアンの友人が多くいたので、オーガニックな食生活を意識しはじめたのもこの頃かな。
Q:五右衛門のような自然に近い生活スタイルを志向する感覚は、アメリカ留学時代からの流れかもしれませんね?
Y:はい。それはあると思います。サーフィンフリークだったので海も恋しいですが、元々八王子の高尾山に近いところで生まれ育ったので、山が近い環境には自然と惹かれるのかもしれません。
Q:話は変わりますが、お祭り関係の活動もされているとお聞きしたのですが、そのあたりも教えていただけますか?
Y:はい。今も10月の秋の大祭に向けてお祭り稽古の真っ最中なのですが、お祭りでお神輿を先導するご神具、剣鉾の差し手をさせてもらっています。
コロナ禍に、近所の石座神社の剣鉾練習会があると知り、参加したのがきっかけです。くらしごと五右衛門のコアメンバーでもある友人、たけちゃんから声掛けしてもらい始めて今年で6年目になります。
Q:事前に調べてみたのですが、2021年に粟田神社の剣鉾で、歴史上初めて女性で剣鉾を差して歩いたと新聞にも出たとお聞きしました。そのあたりについても聞かせていただけますか?
Y:調べて下さったんですか?(笑)ありがとうございます。
はい。女性初を狙ったわけではなかったのですが、そもそもご神事は女性が関わることが少ないのが一般的だと思っていました。お神輿は男女混合で担ぐこともありますが、基本は男性が多い中で、石座神社の剣鉾練習は女性や小学生から参加OKだったので。そこから粟田神社や八大神社、大豊神社、吉田神社さんなど、たくさんお稽古させてもらいました。お祭りで剣鉾初参加は粟田神社さんで、女性として初めてだったということです。
Q:剣鉾との出会いも、くらしごと五右衛門メンバーのたけちゃんとの繋がりから始まっているんですね。
Y:はい。たけちゃんが繋いでくれたご縁です。
Q:そんなゆきちゃんが五右衛門と出会ったきっかけや第一印象はどんな感じだったのでしょうか?
Y:初めのきっかけは、子どもが通っていた幼稚園のお母さんから誘ってもらったんだと思います。くらしごと五右衛門の立ち上げメンバーのひとり、らーちゃんに出会ったのも幼稚園のママ友としてでしたね。こどもと共に自然に寄り添った暮らしをしたいと思っていた私達親子は五右衛門に通うようになりました。
Q:五右衛門に最初に行った時の第一印象はいかがでしたか?
Y:堂々とした古民家、日本家屋で素敵なお庭があり、中に入ると本当に立派なおくどさんがありました。田舎の祖父母宅で古民家は見慣れていたので「初めて」という感じではなかったのですが、「懐かしい」「ただいま」という感じが強かったですね。
手入れされて皆が大切に使っている場所、おくどさんでご飯を作って食べ、山に入って薪を切り出し、里山のある暮らしが街の中で実践されている場所だとすごく印象深かったですし、大好きな場所になりました。
Q:それはいつ頃のことだったのでしょうか?
Y:長女が小学校入学頃だったと思うので、五右衛門ができて1年くらい経った初期の頃(11年くらい前)だと思います。
Q:2015年くらいということですね。五右衛門では普段どのような活動をされているのですか?
Y:私は体を動かすのが元々好きで、肉体労働系の作業によく入っています。里山や竹林の整備、米作りなど毎週木曜日にやっている「モリモグ部」という木曜活動に参加しています。京都市の助成金も活用して3年間ほど竹藪の整備をした時は、竹を間伐して再利用するところまで地産地消に挑戦し、近くにあるお寺さんの竹垣を作ることもできました。


また、水車を復活させる活動では、木曜会のメンバーを中心に、使われなくなった水車を修理し、回して水車精米にも挑戦しました。水車部では水力発電も今後やっていくと思います。
Q:五右衛門での活動を通し、ご自身の中で得たものや考え方の変化はありましたか?
Y:それはもうたくさんありすぎて。山に入り、薪をきり出す。山は整い、人はその薪を燃やしご飯を炊いて食べる。循環する営みですよね。
「『風が吹けば桶屋が儲かる』の、その風になろう」と話していたタケちゃんの言葉がとても印象的で、ゴールを掲げて真っ直ぐ走っていくのもいいけれど、ひとりひとりが出来ることをやった結果、周りが「じゃあ自分はこんなことができる」と持ち寄って、気づいたらゴールしていた、みたいな。最初に目指したゴールよりも彩りあって、豊か、みたいな感じかな。


言い出しっぺが先人切るのがくらしごとスタイルですが、力になってくれる仲間、一緒に楽しんでくれる仲間が必ず集まってくれるのがくらしごと五右衛門です。多種多様な特技や趣味を持った人たちが集まって、良さが引き出される場所。
農作業や自然に寄り添う暮らしも素敵ですが、損得勘定ぬきに、お金を介せず知恵と体力を振り絞り(笑)大人遊びができる場所。そんな大人達を見て子供達ものびのびやりたいことやその想いを自由に出せる場所。
Q:そういえば、シンギングボウル(シンギングリン)などもやっていらっしゃると伺ったのですが。
Y:シンギングリンという楽器を持っていて、瞑想会や音浴会、音響セラピー的なことを少しやっています。五右衛門は静かで風が通り抜ける気持ちのいい空間なので、ヨガや音楽会などのイベントをする場所としても魅力的です。みんなが手を入れ、その場を大切にしているのが居るだけで伝わる場所なので、大切な時間を過ごす場所としてすごくいいと思います。
Q:ではゆきちゃんにとって、ズバリ五右衛門とはどんな場所・存在ですか?
Y:いつでも「ただいま」と帰れて、「おかえり」と迎えてくれる仲間がいてくれる場所です。くらしごとの仲間達もそうですが、この土地を守り慈しんで下さったご先祖様の温かさを感じる場所です。
Q:最後に、このインタビューを聞いたり読んだりしている方へ、五右衛門の魅力をひとことでお願いいたします。
Y:ご飯が美味しいので、ご飯を食べに来てください。木曜日会で体を動かした後みんなで食べるご飯は最高・最幸です!
Q:ありがとうございます。今度ぜひご飯を食べに行かせていただきます。本日は貴重で面白いお話をありがとうございました。
Y:ありがとうございました。



