
こんにちは!achikoko villageのあちここです。
島で長くものづくりを続けている人のお話を聞いてみたい。
そんな好奇心から、私の活動拠点である宮古島市公設市場の裏にある、ヨーコ洋裁さんを訪ねてきました。

お話を聞かせてくださったのは、與儀陽子さん。
宮古島で40年以上、現在の場所では30年以上、お店を続けていらっしゃいます。
お話の中で、私が思わず「すごい!」と声をあげたのが、陽子さんが20代の頃に購入したジャノメのミシン。

当時、家が600ドルで買えた時代に、ミシンは200ドル。大きな買い物だったそうです。そして、購入してから一度も壊れたことがないのだとか!
お店には、ロックミシンや巻きロックミシン、職業用ミシンもありました。どれも色褪せて年季が入っており、長く使われてきた道具を前に、陽子さんの手仕事の時間を想像しました。
実は陽子さん、もともとは整備士を目指して車の修理工場で働いていたそう。ガソリンの臭いがきつくて洋裁店で働くようになり、夜は繊維工場で服を仕立てていたと聞いて、歩んできた道にもびっくり。
そして、もうひとつびっくりしたお話!
陽子さんのお話では、沖縄には「琉球繊維」と「沖縄繊維」という工場があって、どちらも海外へ輸出していたそう。
沖縄の繊維工場から海外へ……!
知らなかった歴史に出会えて、もっと知りたくなりました。

今は、島内のブティックやホテル、クリーニング店からのお直しや、個人の方から仕立てなどのお仕事を受けているそうです。お店の中だけで完結しているお仕事ではないんだな、と教えてもらいました。
そして、もうひとつ心に残ったお話。
島内のほかの洋裁店にも時々顔を出して、仕事の相談や情報共有ではなく、たわいもないおしゃべりをして帰るのだそう。「元気にしてるかな」と顔を見に行く。そんな距離感が、長く関係を保つ秘訣なのかもしれません。
私が島の洋裁店を訪ねているのは、皆さんのお話から、ものづくりを続けるためのヒントや、島にあるつながりを学びたいから。
今回聞いたことをそのまま真似するのではなく、私がこれから作りたい布や、その布を使う人たちとどう繋がっていけるか、考えるきっかけにしていきたいと思います。
陽子さん、お忙しい中、たくさんお話を聞かせてくださってありがとうございました!
これからも島の作り手の皆さんを訪ねながら、一緒にものづくりを楽しく続けられる形を探していきます。
achikoko village
吉見温子(あちここ)



