

2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする推定マグニチュード7.1の地震が発生しました。宇城市、氷川町では震度7、周辺地域でも震度6強から震度5強の揺れが観測され、連絡がとれないなど安否不明者が多数いるとの報告もあり、被害は広域にわたることが予想されています。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の隊員は、地震発災直後に本部に参集。長期的な支援も視野に入れ、第1陣が17時30分に本部のある広島県神石高原町を出発。続いてピースウィンズが運用している固定翼機とヘリコプターも駆使して、医師1名、看護師4名、調整員3名、さらに災害救助犬チームとペット防災チーム(明朝出発予定)も含め、総勢12名の緊急支援チームが熊本の被災地に向け出動しました。


18時に発表された災害対策本部の資料によると、多数の救助要請があり、消防と警察が奔走。宇城市や氷川町では家屋の倒壊や火災なども確認され、さらに一部地域では停電や断水が発生しているほか、道路に亀裂が入ったり、橋が一部崩落するなど、インフラ被害も多く報告されています。

余震も断続的に発生しており、気象庁の発表では発災から3時間半経った20時までに3回の震度5弱の地震を含め、震度1以上の地震が62回も記録されたといいます。今回の地震の関係性が高い日奈久断層帯は、熊本県を南北に走る日本有数の活断層帯で、今後さらに大きな揺れが起こる可能性も十分に考えられます。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”プロジェクトリーダーの稲葉医師は、「できることはすべてやる」とのコメントを残し現地に向かいました。
「かなり甚大な被害が予想されています。現時点ではまだ詳しい情報は入ってきていませんが、情報を待ってから出動するのでは遅いので、とにかく現場に向かいます。
今回、ヘリコプターがどこまで役に立つのかはまだ分かりません。しかし、能登半島地震のときと同じように、建物の倒壊や道路の寸断によって孤立している地域が発生している可能性も想定されます。あらゆる事態に対応できるように、物資輸送(ロジスティクス)や医療支援の両面から、現場で必要とされることは、なんでもやる準備をして行ってきます」
2016年4月14日、今回と同規模にあたる最大震度7の地震が熊本を襲いました(2016年熊本地震)。犠牲者は278人(災害関連死)にも及んだ10年前の記憶がよみがえったという声も多く聞かれています。日付が変わる夜中には、先遣隊が熊本の被災地に到着。何ができるのか、どんな支援が必要なのか、さまざまな支援団体とも連携しながら、現地では一秒でも早く、一人でも多くの命を救うための支援活動を開始しました。
これまでの被災地での活動経験と平時に積み重ねてきた訓練の成果を最大限に発揮し、必要な支援を必要とされる人びとに届けられるように全力を尽くします。皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



