
前回は、チャイルドライン千葉で活動する「受け手」の皆さんをご紹介しました。
退職後にボランティアを始めた人もいれば、子どもとの関わりをきっかけに活動を始めた人もいます。
では、受け手になりたいと思ったら、すぐに電話を受けられるのでしょうか。
実は、そうではありません。
電話を受けるまでの準備
チャイルドライン千葉では、受け手になるための養成講座を実施しています。
2025年度は、2月から7月にかけて11回の講座を行いました。
参加したのは6人。そのうち5人が、新たに受け手として登録しています。
子どもの話を聴くために、時間をかけて準備をする。
それには理由があります。
「つい、アドバイスしたくなる」
受け手の皆さんへのインタビューで、活動の難しさを尋ねたところ、こんな回答がありました。
心配になると、ついアドバイスをしたくなってしまう。
大人が思う方向へ、子どもの話を誘導してしまっていないだろうか。
子どもの気持ちを聴きたいのに、うまく引き出せない。
どれも、相手の話をちゃんと聴こうとするからこそ出てくる悩みなのかもしれません。
誰かが困っていると、何かしてあげたくなる。
自分に似た経験があれば、どうやって乗り越えたのか伝えたくなることもあるでしょう。
でも、相手が今、何を話したいのかは、こちらにはまだわかりません。
チャイルドラインでは、大人が答えを決めるのではなく、まず子どもの気持ちを聴くことを大切にしています。
受け手になってからも、学び続ける
研修は、受け手として登録したら終わりではありません。
2025年度には、活動中の受け手を対象とした継続研修も7回、計21時間実施しました。
子どもを取り巻く状況も、電話を受ける人が感じる難しさも、一度学んだらそれで終わり、というわけにはいきません。
受け手の皆さんへのインタビューには、「単なる相槌にならないようにすること」という回答もありました。
ただ黙って聞いていればいいわけでもない。
でも、自分の考えを押しつけるわけにもいかない。
話を聴くことには、思っていた以上に考えることがあるようです。
今回のクラウドファンディングでお願いしているご支援は、こうした活動を支える人や、研修・運営を続けていくための力にもなります。
次回は、受け手の皆さんが難しいと感じている「アドバイスをしないで聴く」ということについて、もう少し考えてみたいと思います。



