
40周年記念誌の制作に向けたクラウドファンディングは、目標金額を達成しました。
たくさんのご支援、本当にありがとうございます。
現在は、より充実した一冊を目指して、引き続きご支援をお願いしております。
クラウドファンディング終了まで、あと4日。
第14回は、
「それでも、木を起こす。」
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2018年。
台風によって、《Tupiu NEST》のある大きな木が倒れました。
その木を、どうするのか。
倒れたままにする。
切る。
もう一度、起こす。
何が正解なのかは、誰にもわかりませんでした。
《Tupiu NEST》をつくった作家のひとり、小助川裕康さんは、最初は木を起こさない方がいいと考えていました。
自分たちが高い位置に巣をつくったことが、木が倒れたことに影響したのではないか。
そんな思いも抱えていました。
でも同時に、
巣は朽ちていき、卵は孵っていく。
もう、次の世代へ何かを残したのではないか。
そんなふうにも感じていたといいます。
そんな中、OUTWOODSの足立成亮さんから、
「木を起こすという方法もあるよ」
と教えてもらいます。
そこで初めて、「起こす」という選択肢が生まれました。
けれど、起こせるから起こすのか。
自然の力で倒れたものを、人の手で戻すことは本当にいいことなのか。
みんなで考えました。
実際に作業を始めても、巨大な木は簡単には動きません。
根が地面に当たり、途中で止まる。
土を掘り、根のまわりを整え、また少し動かす。
どんな土を入れるのかについても議論になりました。
もともとの水はけを変えてしまっていいのか。
人が手を加えたら、それは不自然なのか。
話はいつの間にか、
「自然って何だろう。人間って、人工って何だろう?」
というところまで進んでいきました。
誰にも答えはありません。
ただ、考えて、話して、また考える。
そして最後は、木を起こすことを選びました。
ワイヤーを張り、少し動かしては止める。
状態を確かめながら、また少しずつ力をかける。
巨大な木が、ゆっくりと立ち上がっていく。
木が再び立ったとき、達成感と疲労、安堵とさまざまな思いが、ないまぜになっていました。
そうして木は、再び飛生の森に立ちました。
今回の40周年記念誌では、こうした出来事や写真、関わってきた人たちの声を一冊にまとめます。
より充実した一冊にしていくために、クラウドファンディングでは引き続きご支援をお願いしております。



