飛生の森と校舎の40年。変わり続けた場所の、これまでとこれからを一冊に

1986年、廃校となった旧飛生小学校をアーティストたちが共同アトリエとして使い始めて40年。森づくり、芸術祭や祝祭、人との出会い、地域との交流を重ねながら姿を変えてきた飛生。その歩みをたどり、現在のメンバーや新たに加わった若い世代の声とともに、これからを考える一冊をつくります。

現在の支援総額

423,800

84%

目標金額は500,000円

支援者数

44

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募集終了まで残り

9

飛生の森と校舎の40年。変わり続けた場所の、これまでとこれからを一冊に

現在の支援総額

423,800

84%達成

あと 9

目標金額500,000

支援者数44

1986年、廃校となった旧飛生小学校をアーティストたちが共同アトリエとして使い始めて40年。森づくり、芸術祭や祝祭、人との出会い、地域との交流を重ねながら姿を変えてきた飛生。その歩みをたどり、現在のメンバーや新たに加わった若い世代の声とともに、これからを考える一冊をつくります。

飛生は、40年間同じ場所ではありませんでした。

北海道白老町の山あいにある、旧飛生小学校。

1986年、この場所をアーティストたちが共同アトリエとして使い始めたことから、飛生アートコミュニティーは始まりました。


開校10周年当時の飛生小学校


それから40年。

人が入り、人が離れ、新しい世代が加わる。作品が生まれ、祭りが生まれ、森の風景も変わっていく。

飛生は、同じものを40年間守り続けてきた場所ではありません。

その時々にいる人たちが、この場所を受け取り直しながら、何度も姿を変えてきました。




学校だった飛生から、共同アトリエへ

飛生アートコミュニティーが生まれる前、この場所には飛生小学校がありました。

地域の子どもたちが通い、校舎や周囲の森で過ごしてきた学校は、児童数の減少によって1986年に閉校します。




その同じ年、旧校舎をアーティストたちが共同アトリエとして使い始めました。

最初から「地域をアートで活性化しよう」と始まったわけではありません。きっかけは、大きな作品をつくるための広い制作場所がほしい、というシンプルなものでした。

けれど、そこに少しずつ人が訪れ、展覧会や音楽の時間が生まれます。

飛生は、制作するための場所から、人が集まり、出会う場所へと変わり始めました。



場所をひらき、森へ

2000年代に入ると、次の世代のアーティストたちが飛生に集まり始めます。

2009年には「飛生芸術祭」が始まり、2011年からは「飛生の森づくりプロジェクト」もスタートしました。

校舎の中だけでなく、森に道をつくり、作品をつくり、音楽や祝祭の時間をつくる。

そこにはアーティストだけでなく、さまざまな仕事や暮らしを持つ人たちも加わっていきました。

飛生は、作品をつくるためのアトリエから、場所そのものをみんなでつくる活動へと少しずつ変わっていきます。


photo : Kai Takihara

Photo : Ryoichi Kawajiri

40年続いたからこそ、見えてきたこと

飛生を取り巻く環境も、この40年で大きく変わりました。

地域では人口減少や高齢化が進み、活動を支えてきたメンバーたちも、それぞれ仕事や暮らし、年齢を重ねています。これまでと同じ方法を、そのまま続けていくことが難しくなっているのも事実です。


けれど、私たちはそれを「飛生を守らなければならない」という話だけにはしたくありません。

飛生はこれまでも、人が入れ替わり、活動の形を変えながら続いてきました。

40周年を迎える今は、もう一度この場所を見つめ直し、次の飛生がどんな姿になっていくのかを考える時期なのだと思っています。


Photo : Asako Yoshikawa


2026年、過去と未来を考える

今年の飛生芸術祭は、9月5日から13日まで開催します。

40周年という節目にあわせて、これまでの飛生や地域の記憶を振り返る展示やトークを行う一方、現在の森や作品、新しく参加する若いアーティストたちの表現も紹介します。


テーマのひとつは、「過去と未来」

懐かしむためだけではなく、これまで何が起きてきたのかを知ることから、これからの飛生を考えてみたい。

そして、この芸術祭で交わされる言葉や、新たに生まれる風景も、今回つくる一冊の大切な材料にしたいと考えています。


2026年のフライヤー illustration : Mitsugu Aikawa Design : Shie Sato


「僕らは同じ夢をみる」——なぜクラウドファンディングなのか

飛生の40年は、運営メンバーやアーティストだけがつくってきたものではありません。

森づくりに参加した人、芸術祭や祝祭を訪れた人、地域で暮らす人、遠くから応援してくれた人。それぞれの中にも、「飛生の記憶」があります。

2011年から続く飛生芸術祭には、「僕らは同じ夢をみる」という言葉があります。同じ場所にいても、見ている風景や残っている記憶は一人ひとり違う。それでも、それぞれの記憶が重なりながら、飛生という場所はつくられてきました。


2015年の開催時フライヤー illustration : Saki Takihara


皆さんの飛生の記憶も、冊子に。

今回の冊子では、過去の資料や関係者への取材に加えて、クラウドファンディングや今年の芸術祭を通して、皆さんの「飛生の記憶」も集めます。

忘れられない風景や出来事、なぜか今も覚えていること。そうした一人ひとりの記憶を「それぞれの飛生(仮)」として、一部を冊子に掲載する予定です。

このクラウドファンディングを、冊子を支えていただくだけでなく、飛生の40年をみんなでもう一度見つめる機会にできたらと思っています。


Photo : Asako Yoshikawa



50万円集まらなければ、この本はつくりません

今回の目標金額は50万円です。

このクラウドファンディングは、目標金額に届かなければ支援が成立しない「All-or-Nothing方式」で実施します。

40年分の記録を一冊の本として形にするには、それなりの時間と費用が必要です。

だから今回は、集まった金額の範囲で小さくつくるのではなく、50万円を冊子制作の最低ラインとしました。

いただいたご支援は、取材・編集、デザイン、写真や資料の整理、印刷・製本、発送、クラウドファンディング手数料などに充てます。

50万円を超えるご支援が集まった場合は、取材や掲載資料、ページ数、印刷・装丁などをさらに充実させ、より多くの記憶を残せる一冊を目指します。


Photo : アキタヒデキ


どんな一冊をつくるのか

今回の冊子では、40年の出来事をただ年表のように並べるのではなく、飛生がどのように姿を変えてきたのかを、写真や資料、人の言葉からたどります。

予定している内容は、

  • 〇 飛生小学校だった頃の記録

  • 〇 1986年、共同アトリエが始まった頃

  • 〇 飛生芸術祭や森づくりの歩み

  • 〇 過去の写真やアーカイブ資料

  • 〇 これまで関わってきた人たちの声

  • 〇 現在のメンバーと、今年新たに加わった若い世代の声

  • 〇 皆さんから集める「それぞれの飛生」

  • 〇 そして、これからの飛生について

などです。

A5判・32ページ以上、一部カラーでの制作を予定しています。

完成は2027年春頃を目指していますが、急いでまとめるのではなく、今年の芸術祭で生まれる言葉や風景も含めながら、時間をかけて一冊にしていきます。



リターンについて

今回は、支援額が上がるほどたくさんの品物が届く、というリターンにはしていません。

3,300円には、冊子の発送を伴わない「お気持ち応援コース」をご用意しています。

6,600円以上のコースでは、完成した40周年冊子をお届けします。

11,000円以上では、ご希望のお名前を冊子に掲載。

33,000円は、冊子制作そのものをより厚く応援してくださる方向けのコースです。

また、110,000円では企業・団体からの協賛を受け付け、冊子5冊のお届けと、企業名・団体名の掲載を予定しています。

いただいたご支援は、できるだけ取材や編集、資料整理、デザイン、印刷・製本など、一冊そのものをより豊かにするために使いたいと考えています。

詳しい内容は、各リターン欄をご覧ください。


「台風21号により倒れた木を立ちあげた後の集合写真」 Photo: カワジリ・リョウイチ


40年後の飛生を、まだ誰も知らない

40年前、旧飛生小学校をアーティストたちが使い始めたとき、今の飛生の姿を想像していた人はいなかったと思います。

森に道ができることも、芸術祭や祝祭が生まれることも、これほど多くの人がこの場所に関わることも、きっと最初から決まっていたわけではありません。

飛生は、何かを守り続けたから40年続いたのではなく、その時々の人や出来事を受け入れながら、何度も姿を変えてきました。


だから私たちにも、この先の飛生がどうなるのかはまだわかりません。

それでも今、一度これまでを振り返り、そこに残っている記憶や言葉を集めることはできる。

この一冊を、40周年を記念するためだけではなく、次の飛生を考え始めるための一冊にしたいと思っています。

飛生を知っている人も、これから知る人も。その時間に少しだけ加わってもらえたらうれしいです。


Photo : Asako Yoshikawa


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 冊子の製作費(印刷、編集など)

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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  • 40周年記念誌の制作に向けたクラウドファンディングも残り10日。現在の達成率は69%です。最初は遥か遠くに感じていた目標が、少しずつ見えるところまで来ました。ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございます。とはいえ、今回は目標額に達しなければ成立しない「All-or-Nothing方式」での挑戦です。最後の日まで、飛生の40年を振り返りながら、この場所に残ってきたものをひとつずつ紹介していきたいと思います。第8回は、2016年。「黒い鳥を迎えるための巣ができた。」______2012年から、飛生の森では「Tupiu=黒い鳥」が存在するという物語を手掛かりに、森そのものをひとつの世界としてつくり始めました。森の住人の家ができ、塔が立ち、窯や畑が生まれる。けれど、最初から「黒い鳥の作品をつくろう」と決めていたわけではありません。森づくりを続け、道ができ、森が再び活力を取り戻してくるうちに、僕たちはこの森に作品を「置く」のではなく、この森だからこそ生まれるものは何なのかを考えるようになっていきます。やがて、「ここには、黒い鳥を迎える場所が必要なのではないか。」そんな感覚が、少しずつ立ち上がってきました。人の手でつくっているはずなのに、どこか、自分たちがつくらされているような。森に導かれるように、必要なものがひとつずつ形になっていく。そんな感覚があったように思います。そして2016年、森の中に大きな巣が現れました。Tupiu NEST。見えないものの存在を、少しだけ感じてもらうための場所。黒い鳥の気配が、確かに森に息づき始めました。今回の40周年記念誌では、こうした出来事や写真、関わってきた人たちの声を一冊にまとめます。クラウドファンディングは残り10日。 もっと見る
  • ただいま、飛生アートコミュニティー40周年記念誌の制作に向けて、クラウドファンディングを実施しています。残り11日。現在の達成率は62%です。第7回は、2015年。「作品そのものが、関わった人の誇りになる。」_____2015年、飛生芸術祭に新たなアーティストとして淺井裕介さんを迎えました。淺井さんが飛生の森で制作したのは、その土地で採れた土を使って描く大きな壁画《種を食べた獣》。淺井さんの泥絵は、それまで展示が終われば消されるものも多く、その場所、その時間にしか存在しないことも作品の大切な要素でした。そんな淺井さんの作品が、飛生では森の中に残ることになります。しかも、この作品をつくったのは淺井さん一人ではありません。飛生の土を集め、色をつくり、森づくりのメンバーをはじめ、そこに集まった多くの人たちが制作に参加しました。そして作品の中には、制作に関わった人たちの手形や名前も残されています。完成した作品を眺めながら、「自分も、この作品をつくった一人なんだ。」そう言える人が、この場所にはたくさんいる。作品は、アーティストだけのものではなく、関わった人それぞれの記憶となり、ときには誇りにもなっていく。それまで、みんなで森そのものをつくってきた飛生で、今度はひとつの作品を一緒につくる。アートと人との関わり方が、またひとつ広がった出来事だったように思います。《種を食べた獣》は現在も飛生の森に残り、この場所を象徴する風景のひとつになっています。今回の40周年記念誌では、こうした出来事や写真、関わってきた人たちの声を一冊にまとめます。クラウドファンディングは残り11日。 もっと見る
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