「居場所」から、「挑戦できる場所」へ。
こんにちは。
OSDセリオーレ沖縄パラデイロ、代表の友利貴一(ともりきいち)と申します。
パラデイロは、知的障がいのある方々が、大好きなサッカーを続けられる「居場所」をつくりたいという想いから、3年前に【RSSセリオーレパラデイロ】として活動をスタートしました。
「パラデイロ」という名前も、ポルトガル語で「居場所」を意味しています。
発足当初は体験生3名からのスタートでしたが、少しずつ仲間が増え、現在では多くの選手たちが毎週の活動に参加しています。
昨年は、この活動を継続・発展させていくため、初めてクラウドファンディングにも挑戦しました。
多くの皆さまに支えていただきながら、この1年間でパラデイロは大きく前へ進むことができました。
2024年、2025年には、全国知的障がい者サッカー選手権「太平電業カップ」で2年連続準優勝。
そして今年、私たちは、新たな挑戦を始めました。
「サッカーができる場所」から、「本気で挑戦できる場所」へ
これまでパラデイロが大切にしてきたのは、知的障がいのある方々が、大好きなサッカーを続けられる「居場所」をつくることでした。もちろん、その想いはこれからも変わりません。
純粋にサッカーを楽しみたい選手もいれば、
「もっと上手くなりたい」
「もっと強い相手と戦いたい」
「本気で勝負してみたい」
そんな気持ちを持つ選手もいます。
しかし、知的障がいのある選手たちが、年間を通して公式戦を戦ったり、より高い競技レベルを目指したりする環境や機会は、まだ決して多くありません。
障がいがあるという理由だけで、挑戦の幅を最初から狭めたくない。
やってみたいと思った選手が、挑戦できる場所をつくりたい。
その想いからたどり着いたのが、【一般の沖縄県サッカーリーグ】への参戦でした。

2026年、一般の県リーグへ
もちろん、簡単に実現できたわけではありません。
県サッカー協会やリーグ関係者の皆さまにも、私たちが県リーグへ挑戦する理由や考えをお伝えし、理解をいただきながら準備を進めてきました。
その中で、私たちがお願いしたのは「特別扱い」ではありません。
障がいの特性については、必要な理解や合理的配慮をお願いする。
一方で、ラフプレーや暴言などがあれば、他の選手と同じように注意や処分を受ける。
障がいの有無に関係なく、一人のサッカー選手として、同じルールの中で本気で勝負する。
それが、私たちが一般の県リーグへ挑戦する上で大切にしたかったことです。
そして、運営面や体制面なども、協会やリーグ事務局と調整を行い、
クラブ内にある、TOPチーム【OSDセリオーレ沖縄】、2NDチーム【OSDセリオーレ沖縄2ND】
と同様に、【OSDセリオーレ沖縄パラデイロ】という名称で、
正式にリーグへの参戦の承認を頂くことが出来ました。

そして、僕自身も同じピッチへ
一方、この県リーグへの挑戦は、私自身にも大きな変化を与えてくれました。
私はこれまで、Jリーガーとしてプレーした経験も含め、28年間サッカーを続けてきました。
そして2015年にセリオーレ沖縄を立ち上げてからは、クラブのTOPチームで10年間、選手兼監督として活動してきました。
社会人チームとして、ずっと追い続けてきた目標は「九州リーグ昇格」。
しかし、その目標を叶えることができないまま、昨年TOPチームの選手兼監督を退きました。
自分自身の衰えや、選手兼監督としての限界も感じ、
「もう十分やったかな」
そう思い、28年間続けてきたサッカー競技そのものからも離れるつもりでした。
「これからはクラブの代表として、ピッチの外からチームや選手たちを支えていこう。」
本気でそう考えていました。
そんな僕の気持ちを変えてくれたのが、パラデイロの選手たちでした。
彼らは、本当に純粋にサッカーを楽しみます。
ゴールが決まれば誰よりも喜び、負ければ本気で悔しがる。
練習でも試合でも、とにかく全力でボールを追いかける。
上手いとか下手とかではなく、
「本当にサッカーが好きなんだな」
ということが、見ているだけで伝わってきます。
その姿を見ているうちに、僕自身がいつの間にか忘れかけていた感情が戻ってきました。
Jリーグの舞台も経験し、TOPチームでは10年間、優勝や昇格を目指して、結果を求めながらサッカーを続けてきました。
もちろん、それも自分にとって大切なサッカーです。
でも、そこに必死になる中で、いつしか後回しになっていたものがあった気がしました。
少年の頃、ただボールを蹴ることが楽しくて、夢中でサッカーをしていた頃の気持ちです。
そして、いつの間にか、
「このメンバーとなら、僕も同じピッチで一緒にサッカーがしたい」
「もしかしたら、何か新しい自分と出会えるかもしれない」
そう思うようになっていました。

「県リーグなら、一緒に戦える」
ただ、これまでパラデイロが出場してきた知的障がい者サッカーの公式大会では、出場資格の関係から、僕自身が選手として彼らと同じピッチに立つことはできませんでした。
練習を一緒にすることはできる。
試合を外から支えることもできる。
でも、同じユニフォームを着て、公式戦で一緒に戦うことはできない。
それが、これまででした。
でも、一般の県リーグなら、それができる。
障がいの有無ではなく、同じ登録選手として、同じルールの中で一緒にピッチに立つことができる。
そのことに気付いた時、このOSDセリオーレ沖縄パラデイロを
【インクルーシブチーム】にしたい、と考えるようになりました。
知的障がいのある選手だけのチームではなく、健常の選手も一緒に戦う。
障がい者、健常者という枠を越えて、同じ志を持つ選手たちが、一つのチームとして同じ目標を追う。
その考えに共感・共鳴してくれる健常の選手たちも仲間に加わりました。
こうして2026年、パラデイロは知的障がいのある選手と健常の選手が一緒に戦う、インクルーシブチームとして新たなスタートを切りました。
そして僕自身も、選手兼監督として、もう一度ピッチに立つことを決めました。

彼らを支えようとしていた僕が、支えられていた
最初は、
「彼らに挑戦の場をつくりたい」
という想いから始まった県リーグへの挑戦でした。
でも、気付けば僕自身が彼らに支えられていました。
もう一度、大好きなサッカーをやろうと思わせてもらった。
もう一度、選手としてピッチに立ちたいと思わせてもらった。
一度消えかけていたフットボールへの情熱に、もう一度火をつけてもらいました。
この経験を通して、僕自身の「インクルーシブ」に対する考え方も変わりました。
健常者が「支える側」で、障がいのある方が「支えられる側」。
そんなイメージを持たれることも少なくないと思います。
でも、実際に一緒に活動してみると、そんなに単純なものではありませんでした。
選手同士が助け合うこともあれば、スタッフが選手たちから元気をもらうこともある。
そして僕自身も、パラデイロのみんなに支えられ、もう一度大好きなサッカーに戻ってくることができました。
誰かがずっと支える側で、誰かがずっと支えられる側ではない。
お互いに支え合いながら、一つのチームをつくっていく。
パラデイロのみんなと活動する中で、僕なりの「インクルーシブ」の形が、少しずつ見えてきたように思います。
それを言葉だけではなく、チームとして、サッカーで表現していきたい。
それも、今回の県リーグ参入に込めた大きな想いの一つです。

そして8月、沖縄県リーグが開幕
様々な方々の理解と協力をいただきながら、今年8月。
ついに沖縄県サッカーリーグ3部での戦いが始まりました。
知的障がいのある選手と健常の選手が同じユニフォームを着て、一般の社会人チームを相手に、本気で勝利を目指します。
私たちが目指しているのは、
「県リーグに参加できた」
というところで終わることではありません。
出場する以上は、一つのサッカーチームとして本気で勝ちにいく。
開幕戦では2点を先行しながら、2-3で逆転負け。
「参加できた」という喜びよりも、「勝てた試合を落とした」という悔しさが残りました。
そして迎えた2節目。
サッカーを始めてまだ2年の高校1年生が、相手GKへのプレッシャーからミスを誘い、自身のサッカー人生初となるゴールを決めました。
チーム全員でそのゴールを喜び、最後まで戦い抜いて2-1。
パラデイロにとって、一般県リーグでの初勝利を挙げることができました。
知的障がいのある選手も、健常の選手も関係なく、
一つのゴールを一緒に喜び、一つの失点を一緒に悔しがり、一つの勝利を一緒に掴む。
僕自身も、その輪の中で一人の選手として一緒に戦っています。
僕たちが思い描いていたインクルーシブなチームの姿が、少しずつピッチの中に生まれ始めています。

この挑戦を、続けていくために
一般県リーグへの参入は、ゴールではありません。
大切なのは、この環境を今年だけで終わらせず、これから先の選手たちにも残していくことです。
県リーグへの加盟費、選手登録費、保険料、ユニフォーム費、練習会場費、遠征費、スタッフ人件費など、活動を続けるためには多くの費用が必要です。
活動の幅が広がるほど、選手やご家族の負担も大きくなります。
「サッカーを続けたい」
「もっと上手くなりたい」
「もっと挑戦したい」
そんな気持ちを、経済的な理由で諦めてほしくない。
やってみたいと思った選手が、思い切り挑戦できる環境を残していきたい。
今回のクラウドファンディングでは、県リーグへの継続参戦、選手負担の軽減、練習環境の充実、県内外の大会や遠征への参加など、パラデイロの活動を継続・発展させていくための資金を募ります。

「居場所」の、その先へ
昨年、皆さまに支えていただいた「居場所」は、この1年間で少しずつ「挑戦できる場所」へと成長しました。
3年前、体験生3名から始まったパラデイロ。
今では、知的障がいのある選手と健常の選手が同じユニフォームを着て、一般の県リーグという舞台で、本気で勝利を目指して戦っています。
そして僕自身も、その仲間たちにもう一度サッカーの楽しさを教えてもらい、同じユニフォームを着て、同じピッチに立っています。
次に僕たちが目指すのは、この挑戦を一過性のものにせず、これから先の選手たちにも残していくこと。
そしていつか、
障がいのある人とない人が同じチームでスポーツをすることが、「特別なこと」ではなく、一つの当たり前の選択肢になってほしい。
誰かが一方的に支えるのではなく、お互いに支え合いながら、同じ目標に向かって本気で挑戦する。
僕たちは、そんなチームをこれからもつくっていきたいと思っています。
昨年、皆さまに一緒につくっていただいた「居場所」の、その先へ。
パラデイロは、これからも挑戦を続けます。
ぜひ皆さまにも、この挑戦を一緒に支えていただけると嬉しいです。
温かいご支援を、よろしくお願いいたします。
【支援金の使い道】
ユニフォーム・トレーニングウェア費:約30万円
練習会場費:約10万円
ビブス・ボール等備品購入費:約10万円
スタッフ人件費:約30万円
リターン品製作費:約20万円
TOTAL 100万円
【スケジュール】
8月~11月 県リーグ開幕・実施
10月31日 プロジェクト終了
27年4月頃 沖縄県クラブチームサッカー選手権大会(エントリー予定)
― スポーツの力で沖縄を幸せな島へ ―






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