
ブッチー武者です。京都伏見の事件の続きです。
2006年7月21日、京都地裁で判決が言い渡されました。承諾殺人の罪に問われた息子さんに対し、検察は懲役3年を求刑。裁判官が言い渡したのは、懲役2年6か月、執行猶予3年でした。
それまでの私の常識では、親を手にかければ実刑になるものだと思っていました。ところがこの裁判では、息子さんが献身的に介護を続けながら追い詰められていった経緯を、検察側も、弁護側も、そして裁判官も涙しながら聞いたと報じられています。裁判官は判決の後、こう語りかけました。「お母さんのためにも、幸せに生きてください」。
調べながら、私は本当に驚きました。悲劇であることに変わりはありません。人が一人亡くなっている。それは決して「すごい」などと言ってはいけないことです。けれど、その悲劇をきちんと受け止め、人として言葉をかけた裁判があった。この判決を、私は世の中に知らせなければいけないと思いました。
「風化させてはいけない」。そう思って、私はこの事件を芝居にすることを決めました。それが舞台『生きる』です。私は座長として、お母さんに「ごめんね」と謝りながら手をかける息子の役を、自分で演じてきました。
あの裁判のことを、一人でも多くの方に知ってほしい。今もその気持ちは変わりません。
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