こちらは栃木県で採れた高級品種の落花生「ナカテユタカ」です。
国内落花生の8割は千葉県で生産されていますが、実は、栃木県の清原地区や真岡市にかけても、落花生畑が広がります。
そこには宝積寺層と呼ばれる、落花生の作付けに適した水捌けの良い堆積層があります。
落花生の焙煎は、専門の焙煎職人にお願いしました。
豆の収穫の秋から節分までは繁忙期なので、夏場に見学してきました。
夏の焙煎は暑すぎて危険なので、工場は静かです。
どんな設備か、見せてもらいましょう。
豆の蒸し釜や、重たい豆を移動するための天井クレーンがあります。
酒蔵さんの蒸米シーンに似ていますね。
ゴゥンゴゥン。
回転型の炭火煎りの機械です。
この筒状の網の中に豆を入れて、回転させながら炭火で煎っていきます。
こちらは回転させずに豆を煎る機械です。
網を張った木枠に豆を広げて、フレームに乗せます。
手前の黒いパーツが石臼のように回転すると、フレーム土台が平行に揺れ動いて、下からの炭火でじっくりと豆を煎っていきます。
豆の水分状態によって調整が必要で、焙煎機を併用していくそうです。
そうして丹精込めて炭火煎りしてもらった豆を、12月に届けていただきました。
漬け込み加工して、明るい琥珀色のお酒になってきました。とてもいい香りです。
琥珀色代表のお酒のウイスキーには、焦がした樫の木の香りが付いていますが、煎った落花生の香りもウッディーで、胸がキュンとなります。そして、豆は縁起もの。
素材の香りやイメージをそのまま閉じ込めることのできるリキュールは、ダイレクトにシンプルな素材の表現ができて、けれど料理のように手間ひまかかった贅沢なお酒です。
より美味しく、もっと届けられるように、どんどん楽しく作っていきます。