活動報告、長い間更新できず申し訳ありませんでした。
2020年9月1日。
念願のスクール型工房を正式にオープンしました。
去年の物件強制退去から約1年半。クラウドファンディングで応援して下さったみなさまに、やっとこのご報告ができます。
前々工房を退去後、小さなアパートに移り、当初の予定よりやや規模を縮小せざるを得ない状態で活動を継続してきましたが、この3月に現在の物件に再移転、そこから約半年ほど改装工事をし、やっとこの9月1日にプロジェクトの構想を全て盛り込んだ工房を正式にオープンする事ができました。
長々と説明するのが心苦しいですが、去年は色々あって一度ダメになりかけました。
https://camp-fire.jp/projects/98666/activities/197357?token=c2d4ei9l
にも関わらず応援して下さった方、改めて本当にありがとうございました。
時代にそぐわないかもしれないけど、個人的には文化も芸能もものづくりも、保護された途端に腐ると思っているので、国の保護とか制度とか補償とかそんなものは要らない。
というより、本当に難しい状況の人には何の助けもないし、そこからもこぼれ落ちた人はその枠にすら入れない。
自ら生活の補償を国や誰かに要求するようなクリエイターの作る物なんてたかが知れているし、どんな状況でも絞り出してこそやろ。という古い考えを持っています。
ただ、腕も心も持ってる職人が、自分の情熱が枯れる以外の理由で大好きな事を諦めないといけないという状況はなくしたい。
彼らが明日あさってのメシの事くらいは心配しなくてもいいように、本業だけに力を注げるような、そういう環境を作りたいと思っています。
(うちの場合はたまたま職人やものづくりというフィールドですが、スポーツでも料理人でも芸人でも絵描きでもミュージシャンでも同じ事だと思います)
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とは言えやっとこさ開けるこのタイミングで世界はコロナで滅茶苦茶。
近所に住む世界各国の老若男女から
「今から開けるの?アホちゃうか?」という意味のSo impressed!!を頂いてます。
わかってます。
内臓賭けて賭博に励むどこぞのオッサンと一緒で、何も持ってない人間は持ってないなりに今持ってる物をBETして勝負するしかないんです。
この世界がおもろいのは、そういう奴が勝つこともたまにあるからです。
本田圭佑が「ビッグマウスは借金みたいなもの」みたいな事を言っていて、まさにそうかもなと痛感しました。
でもそれと同時に、辞めなければ死ななければ、なんとかなる。
遅くても確実に進めば、いつかは辿り着く。
という事も実感しました。
「色々あって大変だったので、すんません無理でした。」
が許されて再挑戦できる世界があっても良いなとは思いますが、
自分の場合はそれで終わる方が、それを伝える事の方がよっぽど胸が痛かったです。
オープンの報告だけにするつもりが結局また長々と…
しばらくはあれこれ能書き垂れず、ただただ淡々と黙々とこの1年半溜めに溜めてきた「あれさえあればこれさえあれば…」の悔しかった気持ちをアホほど爆発させて、やりたくても我慢せざるを得なかった事を全部回収していこうと思ってます。
新しい工房は、入り口に小さなショップも併設していますので、コロナが落ちついた時、シェムリアップに来られることがあれば、ぜひ立ち寄って頂けると嬉しいです。
改めて、これまで応援して下さった方々、本当にどうもありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。