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「OFF」の時間を彩るTシャツ&トートバック|“普通”じゃない、を可能性に。

知的障害、その一括りの言葉の中にも、無数の個性がある。豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力。普通じゃない、ということ。それは、可能性だと思う。福祉を起点に新たな文化を提案するMUKUが、プライベートの時間を彩るTシャツ&トートバックを福島県・はじまりの美術館と共に届けます。

現在の支援総額

823,000

54%

目標金額は1,500,000円

支援者数

72

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/01/25に募集を開始し、 72人の支援により 823,000円の資金を集め、 2019/04/02に募集を終了しました

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「OFF」の時間を彩るTシャツ&トートバック|“普通”じゃない、を可能性に。

現在の支援総額

823,000

54%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数72

このプロジェクトは、2019/01/25に募集を開始し、 72人の支援により 823,000円の資金を集め、 2019/04/02に募集を終了しました

知的障害、その一括りの言葉の中にも、無数の個性がある。豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力。普通じゃない、ということ。それは、可能性だと思う。福祉を起点に新たな文化を提案するMUKUが、プライベートの時間を彩るTシャツ&トートバックを福島県・はじまりの美術館と共に届けます。

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知的障害のあるアーティストのアート作品を高品質のプロダクトに落とし込みブランド「MUKU」が、障害のある方の表現を軸に様々な企画展を開催する「はじまりの美術館(福島県・猪苗代町)」とコラボレーション。OFFの時間を彩る新商品【Tシャツ×トートバッグ】を製作しました!

福島県猪苗代町にある、「はじまりの美術館」。その運営母体である社会福祉法人安積愛育園の創作活動支援プロジェクト「unico(ウーニコ)」に所属する知的障害のあるアーティストの作品を刺繍に落とし込んだTシャツとトートバッグを、有名ブランドとのコラボでお届けします!知的障害のある方々の強烈な個性から生まれたプロダクトを通じて、特性を「異彩」として社会に放ち、知的障害のある方と一般の方が自然に、ゆるやかにつながる直接的なきっかけを生み出します。

本プロジェクトでは、プライベートの時間を彩る「OFFモードのTシャツ×トートバッグ」と、ビジネスシーンに活躍する「ONモードのネクタイ×ソックス」を、同時に発表します。

▼ONモードのページはこちら▼

1.刺繍Tシャツ|葉っぱ

2.刺繍Tシャツ|りんご

3.刺繍Tシャツ|unico犬

10YCは「10年着続けたいと思える服」をキーワードに「着る人も作る人も豊かに」というミッションの実現に向けて、アパレル商品の企画・生産及び販売をしているブランド。
着る人に毎日が楽しくなるような着心地を届けるために、生産者の方々と一緒にものづくりをしています。「何かを作るなら良質で、できるだけ長く着てもらいたい」という意味が込められたブランド、それが10YCです。アパレルブランドとしての商品価値はもちろんのこと、生産者の想いや技術を伝え、少し値段が高くても「長く着られること」の素晴らしさを伝えていくことで、服への価値観を変えています。

長く着続けられる理由

①魅力が増す柔らかさ
糸を無理に引っ張らず、空気を含ませながら生地を編んでいるため、厚手のTシャツにも関わらず、柔らかい風合いに仕上がっています。洗濯しても固くなったりヨレたりしにくく、着て洗ってを繰り返し使い込むほどにさらに豊かな柔らかさが出てきます。

②毛玉ができにくい
二層構造の生地になっており、裏側はふっくらとした肌触りの良い糸を使用し、表側には毛玉になりにくい特殊な紡績方法の糸を2本撚り合わせたものが採用されています。ふっくら柔らかい肌触りなのに毛玉ができにくい生地です。

③ストレスを感じさせない
縫い糸の中に縫い代を収めてしまうことで、縫い代がヨレたりひっくり返ったりせず、縫い代が肌に与えるストレスを無くしました。

刺繍Tシャツ着用イメージ




1.刺繍トートバッグ|葉っぱ

2.刺繍トートバッグ|りんご

3.刺繍トートバッグ|unico犬


株式会社ALL YOURSは、思いついたアイデアから、完成して発表するところまでをすべて公開して、その過程を楽しんでいただいた方に商品を届ける、『インターネット時代のワークウェア』を生み出す会社です。オリジナルウェアブランド「DEEPER'S WEAR」の企画・開発・販売。小売店「ALL YOURS」の運営。「LIFE-SPEC事業」の運営。現在、Campfireで自社製品を出品しています。

今回発表するトートバッグは、ALL YOURSの服作りの過程で生まれる「生地の残反」を使用。普段はごみとして廃棄される「余り生地」を提供していただき、知的障害のあるアーティストの作品をデザインとして刺繍に落とし込みました。価値があるとされていないものを、視点を変え編集することで、新たな価値を創造します。

※トートバッグの刺繍デザインと生地について
トートバッグの刺繍デザインと生地の種類の組み合わせはランダム仕様となっております。

①トートバッグをご検討される方は、リターンページより、『葉っぱ・りんご・unico犬』の3種類の中からご希望の刺繍デザインを選択してください。

②ご希望されたデザインを、『黒・カーキ・デニム』の3種類のいずれかの生地に丁寧に刺繍させていただきます。

③完成後、心を込めて発送させていただきます。生地の種類と刺繍デザインの組み合わせをお楽しみに、お届けまでお待ちください。

トートバッグ使用イメージ




現在グループホームで過ごしている渡邉。作品の多くは障がい者支援施設・あさかあすなろ荘に入所していたときに描かれたものである。代表作のひとつは、四つ足の生き物らしきものたちである。安積愛育園の創作プロジェクト「unico(ウーニコ)」のロゴマークにもなっており、本人曰くこれは「ねこ」とのこと。時に一筆書きで、一気に伸びやかに描かれる足と尻尾。そして何匹もが並んでこちらを向いているさまは、不思議なリズムと可笑しさで、私たちの目を惹きつける。

渡邉行夫 『無題』
厚紙、水性ペン / 298×210mm


渡邉行夫『無題』通称:りんご
画用紙、水性ペン、色鉛筆 / 250×350mm / 2009.6.26

土屋の代表的な作品は、「はっぱ」と題される串に団子が刺さったような形状の作品群と、「はな」と題される画面全体を複数色で塗り分ける作品群に大別される。その他にも「おすし」などの具体物や人物、バス運行に関する記録メモをとることもある。「はっぱ」「はな」双方とも鮮やかな色彩が共通しており、植物の優しいイメージと相まって、愛好者も多い。近年では新築家屋のふすまや、美容室や児童施設の壁面も作画し、好評を得ている。

土屋康一『無題』
板、アクリル絵の具、クレヨン / 650×910×10mm

はじまりの美術館 外観

約50年間の歴史をもつ福島県の社会福祉法人安積愛育園が運営しているはじまりの美術館は、猪苗代町の築約140年の十八間蔵を改装してつくられました。はじまりの美術館は日本財団からの支援をはじめ、震災を経験した様々な人の想いを受けて生まれ、障害のある方の表現を軸に様々な企画展を開催しています。震災後の日本だからこそ、アートを通して人間や地域社会のつながりをつくり、そこから新しい価値を生み出すことが求められている中で、はじまりの美術館は障害のある方の表現活動をバックアップし、アートを通して新しい価値や視点を提案し続けています。

はじまりの美術館|企画展『アラワシの詩』展示一部


わたしたちのメッセージ

「彼ら」は、社会の中で、“知的障害者“と呼ばれることもあります。そして、その一言が、だれかを表すときの”蓋”になってしまうことがあります。”名前“が蓋になってしまうとき。そのものが持つ可能性は、中に閉じ込められてしまいます。自分と違う人を、理解できなくてもいい。人間は、わかりやすくなくていい。

ただ、「彼ら」が、「〇〇さん」になるような、自然で、ゆるやかな接点を生み出したい。はみだしているものに被せていた蓋を開けて、もっと、人間を知るきっかけを生み出したい。「理解できるか、できないか」が大事なのでも、「わかりやすいこと」に価値があるのでもない。まったく新しいものに出会ったときの衝撃を、その感動を、大事にしたいと思うのです。蓋を開けて、ボーダーを超える。フクシ × アート、新しい可能性の、ハジマリです。


●2019年1月24日:プロジェクト公開

●2019年4月2日:プロジェクト終了

●2019年4月下旬:商品お届け予定

●2019年4月下旬~5月中旬:オフィス装飾用作品複製画実装


私達は、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超える。そして、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく―。

私達は、”異彩を、放て。”をミッションに掲げて、福祉を起点に新しい文化を創造する福祉実験ユニットです。社名は、『ヘラルボニー』。社名の起源になったのは、代表/副代表の自閉症の兄、翔太さんが7歳の頃に自由帳に記していた謎の言葉です。

私たちは、知的障がいのある人が「できない」ことを「できる」ようにするのではなく、「できない」という前提を認め合う。社会のために彼らを順応させるのではなく、彼らの個性のために社会が順応していく―。そんな仕組みをつくることを目指します。


私たち「MUKU」は、“ちがう視界から、ちがう世界を描き出す”をテーマに、強烈なアイデンティティをもつアーティストが描く作品をプロダクトに落とし込み、社会に提案するブランドです。

クリエイティビティを徹底的にブランディングすることで、社会に新しい価値の提案を目指しています。過去に、六本木アートナイト、国立新美術館の展示会、伊藤忠青山アートスクエアの企画展、代官山蔦屋書店のフェアへの参加、Panasonicのオフィスへのアート提供など、福祉の枠を越えた精力的な活動を行ってきました。

ぜひ、ご覧いただけますと幸いです。

本プロジェクトでは、平日のビジネスシーンに活躍する「ONモードのネクタイ×ソックス」と、休日のプライベートの時間を彩る「OFFモードのTシャツ×トートバッグ」を、同時に公開しています。

▼ビジネスシーン向け「ON」モードにご興味を持ってくださった方は下記リンクから▼

▼「ONモード」のページはこちら▼

このプロジェクトは、東日本大震災からの復興につながるクラウドファンディングをサポートする「復興庁クラウドファンディング支援事業」の対象プロジェクトです。

※復興庁クラウドファンディング支援事業についてご相談やお問い合わせ、取材のお申込みなどがありましたら、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。




最新の活動報告

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  • クラウドファンディング終了まで、残りあと1日。残すところあと14時間を切りました。最終日となる今日は、ストラテジックプランナーを務める、西野彩紀さんへのインタビューをお届けします。ヘラルボニーでは新事業のスキーム構築や助成金の申請、ワークショップの企画等を幅広くこなす彼女。約2年、MUKU・ヘラルボニーを支え続けてきた彩紀さんから、今に至るまでの背景や思いを伺いました。ぜひ、ご一読ください。①さきさんがMUKUに入ろうと思った理由は?さき:”スコットランドに留学に行っていた時に、フラットメイトの女の子の行動を見ていて、思ったことがあって。その子は中華系のアメリカ人だったんだけど、皆に分け隔てなく接していて、この子がこういう風に行動をするようになったのは、きっと生きてきた環境が大きく影響しているんだろうなと思った。そこから、きっと自分にも、自分の行動に影響を与えた環境があったはずだって考えてみたときに、自分にとっては妹の存在が大きかったことに気が付いて。”さき:”妹に知的障害がある影響で、障害のある友達が昔から周りに沢山いた。ちょうどそのとき、留学が終わって帰国まで1週間のタイミングだったから、日本に帰ってから何をしようと思っていて、ネットで福祉関係の団体を探しまくっていた。でも正直に言うと「福祉」は少しださいイメージがあって、福祉関係のことをしてみたい気持ちはあったけど、福祉関係の団体に入るのは少し抵抗感があるなって思っていた。そんなときにたまたま「MUKU」がネクタイのクラウドファンディングをしているのを見つけて、いわゆる福祉っぽくない感じがすごくいいなって思って、「帰国したら入りたいです」って代表のたかやさんにメールをしたのが始まりだった。まだ携帯の電波が繋がっていないときにたかやさんと一緒にピザを食べたのが懐かしい。(笑)”②留学から帰ってきてMUKUに入ってから心の変化はあった?さき:”ずっと国際関係のことに関心があったから、卒業後は海外の大学院に進学しようってことしか考えていなかったんだけど、家族のことを見ていて、お金を生み出すことが大事なのかもしれないなって思うようになった。妹が月に数千円しかもらっていない現状を受けて、お母さんが、「自分が死んでから妹がどう生きていくか」を今から心配しないといけないのは悲しいなって。福祉の中で既存のことを動かしていくよりは、ビジネスとしてお金を生み出していくことが大事かなって思って、MUKUでインターンをするようになったのもあって、「進学をやめて働こう!」って決めた。”③ヘラルボニーの好きなところは?さき:”ヘラルボニーの好きなところは、居心地がいいところ。もう本当に家みたいな感じ。(笑)「福祉だからこうしなきゃ」とか、「こうするべき」といった固定概念を持たずに、「こうしてみたらいいんじゃない」という会話が自然に生まれる。メンバーの一人一人の中に、社会の中で「こうするべきとされていること」に対しての疑問があって、それを心のどこかで共有しているのを感じるから、とにかく居心地がいい。” ④ヘラルボニーを通して、こうなっていったらいいなって思うことは?さき:”妹の人生の選択肢が、特別支援学校へ行って、福祉施設に入ってっていう感じですごく限られているから、それが少しずつでも変わっていってほしい。私が生きてきた人生と、妹の人生は、現状のままだと関わりのないまま平行線で進んでいるような気がする。平行線はさみしい。少しでも関わりが持てるようになっていったらすごくいいなって。ヘラルボニーを通してやっていきたいなって思うのは、なんだろう。「福祉じゃないって思って来てみたら、福祉に関わることだった!」って思ってもらえるような機会を増やしていくことかなあ。「福祉」の場だって思うだけで、昔の私が思っていたみたいに、きっと他の人も壁を感じてしまうかもしれないけど、「これもありなんじゃない」っていうスタンスで場や企画をつくって周囲に見せていけたら、「興味あるなと思って関わってみたら、案外福祉にもつながっていた!」っていう体験が一人一人の中に増えていくと思う。そういった入り口を増やしていけたらいいな。”⑤彩紀さんの、今回のクラウドファンディングのおすすめ商品は? さき:”好きなのはunico犬!unico犬の赤いソックスとネクタイを男の人が組み合わせて着てたらかっこいいなあと思う。同じ柄でTシャツもあるからほしかったけど、着るってなると白よりも黒い方がいいなと思って、「葉っぱ」の黒を買おうかなって思ってる。” 約2年、ヘラルボニーを支え続けている彩紀さん。インタビューを受けてくれてありがとう!!彩紀さんが着ている「葉っぱ」のTシャツは下記のページからご覧になれます!【MUKU】クラウドファンディングページ ”普通じゃない、を可能性に”▼「OFF」の時間を彩るTシャツ&トートバッグhttps://camp-fire.jp/projects/view/122055▼「ON」の時間を彩るネクタイ&ソックスhttps://camp-fire.jp/projects/view/122022 もっと見る

  • クラウドファンディング、残り2日となりました!“ちがう視界から、ちがう世界を描き出す”をテーマに、知的障害のあるアーティストが描く作品をプロダクトに落とし込み、社会に提案するプロジェクト「MUKU」が今回、クラウドファンディングプロジェクトでコラボレーションしている、『はじまりの美術館』。今回は、作品はその方の一面に過ぎないとし、表現を一緒に楽しむこと、アーティストの魅力を余すことなくダイレクトに伝えることを大切に考える、はじまりの美術館館長の岡部さんにインタビュー。はじまりの美術館に携わるようになったストーリーや、今回のプロジェクトでアート作品を製品化させていただいたアーティストの土屋康一さん・渡邉行夫さんに関する心があたたまるエピソード、岡部さんから見た、MUKU新商品の魅力についてお話をしていただきました。Q1 はじまりの美術館と関わるようになったきっかけを教えてください。2003年に安積愛育園に勤めてから、成人の方が入所する施設で創作活動の担当をしていました。活動を続ける中で、2010年からパリで開催された「アール・ブリュット ジャポネ」展に愛育園から伊藤峰尾さんが参加することになりました。それに伴い、海外で高まる作品の評価を国内に持ち帰り、あわせて障害者の社会的地位の向上を図ることを目的とした、美術館開設の構想が持ち上がりました。その中のひとつとして開館したのが、はじまりの美術館です。2009年から全国の10カ所程度で検討がなされ、2011年12月の高知・藁工ミュージアムの開館を皮切りに、広島、京都で姉妹館が開館。2010年には、はじまりの美術館も物件は十八間蔵と決まってはいましたが、2011年の東日本大震災があり、足踏み状態に。一時は開設が危ぶまれたものの、多くの方の助力を得て、2014年6月に開館の運びとなりました。開館の1年前からは専従で準備を進め、開館とともに配属となっています。Q2 アーティストとの関わり合いの中で大事にしたいと思っていることは何ですか?支援員時代、創作活動の場面では、みんなの表現を一緒に楽しむことでした。それぞれの興味や関心がなんなのか、雑誌や図鑑、写真集などを持ち寄ったり、ダンボールやベニア板、時には梱包に使われていた細長いロール紙やセロファン紙などを取り溜めておいて、いろいろな画材に挑戦してもらい、ご本人にとってなにがより楽しいのか、マッチするのか、一緒に試行錯誤していました。美術館のスタッフとなってからは、みんなの魅力を余すことなく伝えることですかね。作品はその方の一面に過ぎません。美術館は主に作品の展示をするところなので、作品に注目が集まるのは当然なのですが、直接本人に出会ってもらい、その魅力をダイレクトに感じてもらうような仕掛けづくりも意識しています。本人も、お客さんの反応を直接感じることで、満足感が得られるのではないかと感じています。Q3 今回プロダクトのデザインとして提供していただいたアート作品は3作品とも独創的で魅力的ですが、その作品たちはどのような背景で「生まれてきた」のでしょうか?岡部さんの視点から見た、作品たちのストーリーを教えてください。土屋さんは、作品の大胆な構図や鮮やかな色使いと、ふくよかで、いつも笑顔で冗談を言っては人を笑わせることから、温和で楽しいイメージがありますが、もう一面で実はとてもセンシティブな方でもあります。1年くらい前まで土屋さんは、自宅から事業所のパッソへ徒歩で10分ほどの距離を1時間ほど、日によってはそれ以上の時間をかけて歩いて通っていました。毎日、車の往来や、雲の流れ、季節の移ろいをたっぷり感じてらっしゃったようです。今は送迎の車で通所していますが、土日には同様にゆっくり散歩を楽しんでいるようです。また、バスの時刻表が気になったり、ほかの利用者さんや、スタッフの気持ちの浮き沈みを敏感に察し、自分の心象風景を日記のように書き留めていることもあります。そんな土屋さんを知って、改めてあの「はっぱ」をみると、また作品の表情が違って見える気がします。行夫さんは、とってもおちゃめな方です。今回ネクタイやソックス、Tシャツやバッグに採用されている、小さなかわいい「りんご」が並ぶ作品、と思ってらっしゃるかと思いますが、実はあれはぜんぶ「スイカ」です。と言ったら皆さんビックリしますよね。以前私があの作品のタイトルを聞いた時、行夫さんの口から聞いたタイトルは「スイカ」でした。他の人に聞かれると「りんご」と答えています。また、unico犬の愛称で親しまれるあの作品も、私には「ネコ」だと言い切っていました。そんなやり取りも楽しむ、行夫さんです。だんだんunico犬のおちゃめな表情が行夫さんに見えてきます。Q4  プロジェクトのおすすめリターンとおすすめポイントを教えてください。そうですね、やっぱりとびきりのグッズたちですかね。特にネクタイがおすすめです。どのデザインも捨てがたく、「はっぱ」と「りんご」は華やかな席に締めたい、とっておきの一本という感じです。実物を手にした時の上質さ、そして原画のかすれ具合までも忠実に再現された刺繍技術の素晴らしさにシビレます。もう一方のunico犬のネクタイは普段使いに重宝しそうです。落ち着いたブランドマークのパターン柄、と思わせておいて、よくみると一匹一匹が絶妙なとぼけた表情でこちらを見ています。緊張感の中におちゃめさが覗く、飽きのこないアイテムです。どちらも長く愛用したい逸品ですね。Q5 今回のプロダクトの中でのお気に入りとそのお気に入りポイントを教えてください。お気に入りは、ネクタイとあわせて使いたい、ソックスですね。モノとしてみているだけでもかわいいのですが、履いた時に絶妙にゆがむ、りんごとunico犬の愛らしさがたまりません。Q6 今回のクラウドファンディングにあたり、アーティストが生み出した作品が広く人の手に届いていきますが、プロジェクトに対して期待している・または抱いている思いはありますか?はい、まずこんなすごい機会をいただけて、とても感激しています!土屋さん、行夫さんどちらの作品も、魅力的だとは思っていて、unicoのアーカイブサイトで紹介したり、ポストカードを作ったりしてはいましたが、自分たちでできることには限界がありました。それを今回のプロジェクトでは、デザインと技術の力が加わり、とっても素敵なグッズになりました。さらに主な製品は、ネクタイや靴下、Tシャツと言った、親しく身につけたり、ボールペンやブックカバー、バックのように日ごろ身近に持ち歩くモノです。土屋さんや行夫さんの表現を、誰かが身にまとって、身近において満足してくれる姿を想像するだけで、とっても嬉しくなってきます。そのように、嬉しさをシェアしていく力を持ったグッズたちだと思います。また、それぞれが上質なモノに仕上げられていることも重要だと感じています。100円ショップでもネクタイが売られている時代、モノはたやすく手に入る一方で、また簡単に捨てられてしまいます。「なにかを大切にする」という機会が減っているとも言えるかもしれません。今回のプロダクトは、魅力的なデザインに加え、品質が良いことによって、手にした人はそれらを長く愛用してくれることも期待できます。土屋さんや行夫さんの表現が大事にされ、幸せを広めていく。「福祉」といわずとも、そこで達成されることは本来のそのことだと思います。Q7 岡部さんが考える、はじまりの美術館として守っていきたいものは何ですか?そうですね~。はじまりの美術館がはじまってから、ずっと手探りで今まで来ているので、「守る」ことより、まずは「手に入れたい」ですね。自分の中で「これはいい」と思っていてもうまく伝えきれない物事のもやもやしたものを周りの人にも共有する方法を、まずは獲得したいと思っています。獲得、というとなにか他にあるものを獲ってくるようにも思われそうですが、このもやもやを自分の言葉で違和感なく説明できるような言語だったり、共有するための企画(展)だったり、感じているこの価値を共有しあってより良いものにしていくために協同する人なんかとも出会っていきたいです。今回のMUKUプロジェクトは、まさにこの出会いだと思います。蛇足ですが、自分は何のためにこんなこと(良いと思うことを人と共有しようとすること)をやってるのか、それも知りたいです。※この度、福祉を起点に新たなライフスタイルを提案する「MUKU」と、はじまりの美術館がコラボレーション。ネクタイ、Tシャツ、トートバックにソックスなど、みるだけで楽しいプロダクトを共創しています。アール・ブリュット愛好家、福祉関係者、地域の枠組みを超えて、『プロダクト』をフィルターに、知的・発達障害のあるアーティスト・クリエイションに出逢う、新しい”はじまり”を提案します。ぜひ「ON(ビジネス向け)」「OFF(ホリデイ向け)」ともにご覧いただけますと幸いです。●「ON」の時間を彩るネクタイ&ソックス|ビジネス向け●「OFF」の時間を彩るTシャツ&ソックス|ホリデイ向けまた、もしも本プロジェクトを気に入っていただけたなら、ぜひURLを拡散していただきたいのです。みなさまと共に、新しい波を、つくりたいのです。よろしくお願いします。 もっと見る

  • 株式会社ヘラルボニーで副社長をしております、双子の兄の松田文登です。noteついに初投稿となります。実は、たくさんの方からこんな質問を受けるんです。「双子で会社を経営するのは大変じゃない?双子起業の良いところ、悪いところは?双子ってどんな気分?」確かに・・・双子の出生率は約100分の1、そして起業する人の割合は10分の1・・・兄弟同士の起業は良く見ますが、双子同士で共同代表をしている会社が、日本にどれだけあるのでしょう・・・?そこで今回、双子と共に会社を経営する身として、よく質問を受ける「双子で起業してみて、経営してみて、良かったこと、悪かったこと」について27年間の双子経験をフルに活かした所感をお伝えしたいと思います。まずはメリットからです。よかったこと① 常に価値観を共有し合えること② 持ち物の貸し借りができること③ 双子が仲の良い先輩や上司、友人に対し謎の信頼が既にある④ 双子は印象が強いので、覚えられやすい上、下の名前で呼ばれやすい⑤ 隠しごとや話せないことがない(松田兄弟の場合)①常に価値観を共有し合えることこれは事業を継続していく上で、とてつもなく大事なことであると感じています。いつ、どんなときでも、現在の価値観を共有し、互いに共鳴し合えるまで高め合うことができる、そんなパートナーです。腹を割って本音でぶつかり合うことができるというのは何物にも代え難いことです。②持ち物の貸し借りができること洋服は勿論、生活用品から筆記用具、まさかの下着まで!歯ブラシ以外は全てシェアしています!(身長や体重も同じくらいというのも利点)③双子が仲の良い先輩や上司、友人に対し謎の信頼が既にある双子が親しいという情報は勝手な信頼感が相互に生まれているため、最初のフィルターが外れています。僕の大学の友人と双子の大学の友人、そして地元の友人と三者で卒業旅行もするほどです(笑)また、リクルーティングにも大きな効果を発揮しており、4月より入社する正社員は私が大きな信頼を寄せている後輩の為、双子の崇弥もふたつ返事で「OK」でした。④双子は印象が強いので、覚えられやすい上、下の名前で呼ばれやすい社会人になるまでは「松田くん」と呼ばれることがありませんでした。下の名前で呼ばれると距離感が縮まります。今はお互いに岩手(文登)と東京(崇弥)で松田くんと呼ばれているので、紹介されたときにどっちも「松田くん」なのでなんて呼ぶのか迷うみたいです。(笑)文登(フミト)崇弥(タカヤ)への変更お待ちしてます(笑)⑤隠しごとや話せないことがない(松田兄弟の場合)隠しごとが本当にまったく無く、隠していたことといえば中学時代に恋人がいたことを黙っていたことぐらいかもしれません。笑※大学時代卒業旅行(文登の大学友人・崇弥の大学友人・双子の地元の友人)わるかったこと① 何をしても比較対象になり必ず比べられる② 二人で一つ扱いをされるときがある③ 喧嘩の頻度の多さ④ お互いに負けたくないという意地があるので引かない⑤ 飲み会の席で「ザ・たっち」やってと言われる①何をしても比較対象になり必ず比べられるこれは宿命というか必ず付き纏います。全国の双子さんは間違いなく困っている部分です。勉強、芸術面、スポーツ、僕ら双子の場合、何をしても比較対象になります。下記、松田兄弟の場合。1)勉強 文登=崇弥(ドロー)2)運動 文登>崇弥(兄優勢)3)芸術 文登<崇弥(弟圧倒的優勢)②二人で一つ扱いをされることがある友人と遊んだときに崇弥が来なくなり、「崇弥は来ないの?」と聞かれることに自分だけだと不十分なのかも、と思うときがありました。③喧嘩の頻度の多さここが一番のネガティブポイントかもしれません。お互いに納得のいかないことは些細なことでも徹底的に言います。ヘラルボニーを経営する上ではどこかで喧嘩の線引きをしないといけませんね。(反省)④お互いに負けたくないという意地があるので引かない比較され続けた人生を経験していると、負けたくないという意地が必ず出てきます。しかも常に隣に一番のライバルがいるのです。笑⑤飲み会の席で「ザ・たっち」やってと言われる双子漫才、結構な頻度で振られます。丁重にお断りしております(笑)上記を踏まえて双子で経営する強みはどこでしょう?1)意思決定が速い2)目指すビジョンに一貫性がある3)腹を割ってぶつかり合うことが出来る結論はメリットもあればデメリットもある、です。僕には4つ上の兄がいることもそうですし、双子で産まれてきたことにも意味があると感じています。その意味をヘラルボニーという会社として体現していきます。何故、双子揃って、安定から抜けてリスクを背負うのか?心の声に忠実に従った結果がこのヘラルボニーという会社です。僕が会社を始めた理由は、バリュエーション(企業価値)はどれくらいを目指すとか、地位や名誉が欲しいとか、年収○万円以上稼ぎたいとか、そんなことはどうでもよくて、この事業に命と魂を燃やして、突き抜けまくったときにどう社会が変革するかの景色をみんなで見たいんです。双子同士はなんでもかんでも伝えることに棘があります。ただその棘が深く刺さることはありません。抜けやすく、跡が残ることもないんです。双子だからこそ、話せることがあり、正面からぶつかり合うことができる。友人だったら一瞬で破滅するような争いごとがあっても、半日経てば元通りの関係に戻れるのは、人生の苦楽を共にした、崇弥だからこそなのだと思います。これだけは伝えたいのですが、ヘラルボニーの事業が成り立っているのは僕ら双子の力ではなく優秀な会社の仲間たちのお陰です。魅力的なメンバーが多すぎるので、あとでメンバー紹介もnoteに記入しますね。もう一度人生を最初から経験できるのであれば、僕は迷わず、崇弥と双子になることを希望します。いつも崇弥にお前はエモいこと書くなあと指摘してるのですが、自分が一番エモくなってしまいました。これにて僕の初「note」はおしまいです。またお会いしましょう。松田兄弟 双子の兄 文登最後にひとつ。(クラウドファンディング実施中のお知らせ)本記事を最後まで読んでくださったみなさま、MUKUって知ってますか?ちがう視界から、ちがう世界を描き出すをテーマに知的障がいのあるアーティストが描くアート作品をプロダクトに落とし込み、社会に提案するブランドです。強烈なアイデンティティを持つ彼等のクリエイティビティを徹底的にブランディングすることで、社会に新しい価値の提案を目指しております。https://muku-official.shop/実はMUKUにてクラウドファンディングをスタートさせました!尊敬するブランドとともに、プロダクト(ネクタイ・Tシャツ・トートバック・ソックス)へ再編集しています。日本初のクラウドファンディング同時公開です、ぜひ「ON」「OFF」ともにご覧いただけますと幸いです。●「ON」の時間を彩るネクタイ&ソックス|ビジネス向けhttps://camp-fire.jp/projects/view/122022●「OFF」の時間を彩るTシャツ&ソックス|ホリデイ向けhttps://camp-fire.jp/projects/view/122055徹底的に本物志向にこだわった「職人」×「アート」の世界を体感してください。よろしくお願い致します。 もっと見る

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